バス安全運行スペシャリストへの道①~ところで運行管理者ってナニ?編~

バスをどうやって走らせるかを決めるのは誰?

こんにちは!編集部Iです。

バスに関わる仕事として、バス会社やバスをつくるメーカー、運転手さんなど、いろんな事業や人々についてレポートしてきました。

今回はちょっと聞きなれない「運行管理者」というお仕事についてスポットを当ててみたいと思います。

ところで、みなさんは普段、路線バスを良く使っていますよね?

路線バスイメージ

※写真はイメージです

駅までや病院、市役所など、自宅から離れているところで、電車が走っていないところは路線バスやコミュニティバスが結んでくれています。

どのバス停に何時について・・・という感じで時刻表が決まっていて、だいたいの場合、時間通りに運行されています。

バス停のイメージ

※写真はイメージです

毎日同じ路線バスを利用していると、運転手さんとも顔見知りになって、ということもよくあります。

こういったバスの運行をコントロールしているのは、運転手さんではなく、運行管理者という立場の人。

時間通りに運行することはもちろん、安全にバスを走らせるために運転手さんの勤務時間や健康状態にも気を配り、道路状況、法律なども常に最新のものを把握。

また、運転手さんの運転技術、安全意識などにも目配りしています。

運行管理者が関わるのは路線バスだけではなく、高速バス、定期観光バスなど、いわゆる乗合バス(路線はあらかじめ決まっているが、不特定のお客さまを運ぶバス)と貸切バス(観光バスを特定の団体・グループで貸切って旅行や送迎に利用するバス)、スクールバス、ハイヤー、タクシー、トラック運送があります。

※写真はイメージです

※写真はイメージです

トラック運送に関しては「貨物」の運行管理者として資格をとる必要があり、乗合バス・貸切バス・スクールバス・ハイヤー・タクシーは「旅客」の運行管理者として資格をとる必要があります。

運ぶものが「荷物」か「人」かによって、勉強すべき内容がちょっと違う、ということですね。

運行管理者にはどしたらなれる?

「運行管理者」は国家資格で、年に2回、受験することができます。

受験することができるのは

(1)事業用自動車(種別は不問)の運行管理に関し1年以上の実務経験がある人
(2)国土交通大臣の認定する講習機関が行う基礎講習を受けた人

の2種類。
つまり、バス会社やタクシー会社で仕事に携わっていなくても「基礎講習」を受ければ、だれでも受験できるということが判明。

受験しちゃおっかな(→軽い?)

実は、編集部I。
総合旅行業務取扱管理者の資格も持ってる。

旅行業務取扱管理者の合格証

国内はもちろん、海外の旅行業務に関しても扱えて、旅に関する豊富な知識・技術を有したプロ(?)として国から認められちゃってるもんね!

今度は、バスの運行についても国から認められたい!!

ということで、調べてみました。
「基礎講習」を実施している代表的な機関は「NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)」。
さっそくホームページを検索。

私が目指すのは「旅客」の方の運行管理者。
直近でしかも自宅から近いのは神奈川の会場で6月22日~24日の3日間でした。

平日、3日間も会社を留守にしていいのか?
さっそく社長にお伺いを立てることに。

編集部I:「運行管理者の資格を取りたいんですけど・・・基礎講習を3日間受けると受験できるみたいです。
来週の水曜日から金曜日まで、仕事休んでいってきていいですか?」

社長:「いいよ(あっさり)」

ということで、いくことになりました(もう後戻りはできない)基礎講習!

運行管理者向け基礎講習

運行管理者の受験資格が得られる「基礎講習(旅客)」に申し込み

講習料は8,700円、支払いは当日会場で。

と、ここで、すでに8月の受験の申し込みは締め切られていたことが判明。
次の受験チャンスは来年(2017年)の3月。
いまから勉強して、来年までモチベーションを保つことができるのか?

先行き不安な編集部Iですが、ここで勉強したことを記事にしていけばいいじゃん!
と、前向きな気分に。

私も僕も運行管理者になりたい!という方がいたら、ぜひ一緒に勉強して行こう!!

ところで、運行管理者ってどんなシゴト?ナニを知ってればいいの?

そもそもですが、運行管理者の仕事って、なんとなくは知ってるけど、実際のところどうなの?
一般の人なんか「誰、それ?」って感じですよねー。

編集部Iの勝手なイメージ:
貸切バスを走らせるとき行程表をチェックして、問題なくバスを走らせることができるか確認。
運転手さんが一人で運行していいか、二人いないとダメか確認。
途中でトラブル(天候不良や事故など)があったとき、運転手さんの相談にのってあげて、代行ルートを考えたり、運行をとりやめたり決める人。

などでしょうか。

基礎講習を受けた感じだけど、間違ってはいない。
でも、運行管理者はなぜ必要なのか、という認識がちょっと足りなかったかも・・・。

国土交通省によれば

『運行管理者とは、道路運送法及び貨物自動車運送事業法に基づき、事業用自動車の運転者の乗務割の作成、休憩・睡眠施設の保守管理、運転者の指導監督、点呼による運転者の疲労・健康状態等の把握や安全運行の指示等、事業用自動車の運行の安全を確保するための業務を行います』

とのこと(漢字多すぎだろう、これ)。

わかりやすくかつ、簡単に言えば、バスとかタクシーとかスクールバスとか、お客さんを乗せてお金をもらって目的地まで走らせる場合の「安全運行を管理するスペシャリスト」ということだそうです。

資格を取るには「受験」に合格することと、もう一つ、事業用自動車の運行の安全の確保に関する業務について一定の実務の経験その他の要件を備えていれば試験を受けなくても取得することが可能。

ただ今後は「受験して合格しないと資格が得られないようにする」という流れになっているということ。

やっぱり軽井沢スキーバス事故の影響は大きいなーと思いました。

私が受験する「旅客」の運行管理者資格の試験は
(1)道路運送法
(2)道路運送車両法
(3)道路交通法
(4)労働基準法
(5)その他運行管理者の業務上必要な知識・能力

について出題されます。

問題数は30問で合格ラインは60%以上の正解率であること。
ただし、(1)~(4)の各分野ごとに最低でも1問以上は正解せねばならず、また(5)に関しては2問以上と決まっています。

例年の合格率を見ると30%弱。
結構低いねー。

大丈夫か私・・・。

しかし、総合旅行業務取扱管理者にだって合格したんだ。
為せば成る!(たぶん)

老眼鏡もあるし(旅行業務のときは文字が小さすぎて時刻表が見えなかった・・・)、地理問題もないし(世界の観光地をまんべなく覚えるなんて結構無理)、英語問題もないし、勉強していると邪魔しに来る猫もいない(永眠)。

なぜ猫は邪魔をする?

なぜ猫は邪魔をする?

戦うべき相手は「睡魔」!

ということで、来年の3月受験まで、運行管理者への道を随時レポートしていきますっ!
こう、ご期待!?

取得しようとする運行管理者資格者証の種類(一般乗合旅客、一般貸切旅客、一般乗用旅客、特定旅客、貨物)ごとに、それぞれに応じた種別の自動車運送事業(貨物軽自動車運送事業を除きます。)の事業用自動車の運行の管理に関し5年以上の実務の経験を有し、その間に運行の管理に関する講習を5回以上受講していること等の要件があります。
運行の管理に関する講習として、自動車事故対策機構が行う基礎講習及び一般講習が認定されており、5回以上の講習のうち、少なくとも1回は基礎講習を受講している必要があります。

■参考資料
国土交通省「自動車運送事業の運行管理者になるには」

http://www.mlit.go.jp/kokkasiken/truck/truck_.html

NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)
http://www.nasva.go.jp/
http://www.nasva.go.jp/fusegu/shidougaiyou.html

 

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