箱根バスツアーにおすすめ!大人から子どもまで夢中で楽しめる「はこにわ」オープン

箱根バスツアーにおすすめ!大人から子どもまで夢中で楽しめる「はこにわ」オープン

箱根の芦之湯にある「箱根ドールハウス美術館」が2023年4月26日(水)にリニューアルオープン。約9,500㎡という広大な敷地内に、箱根ドールハウス美術館を中心にミュージアムショップ、カフェ、ミニSL列車やクラシック・ミニカー、一棟貸しのコンドミニアムなどが誕生しました。

プレス向けに行われた内覧会に参加し、取材してきましたので、さっそくご紹介していきましょう!

海外から収集した貴重なコレクションを一堂に展示する「箱根ドールハウス美術館」

箱根ドールハウス美術館とは

今回、リニューアルオープンしたミュージアムパーク「はこにわ」のメイン施設である「箱根ドールハウス美術館」は2016年に誕生。もともとは1988年(昭和63年)に「箱根芦之湯フラワーセンター」として開館した施設の建物を活かしながら光あふれる美術館としてオープンしたものです。

“ドールハウス”とは「小さな家」を意味し、日常生活をミニチュアサイズとして表現したもの。建物や家具、食器などを職人に依頼して精巧に造らせた美術工芸品です。

箱根ドールハウス美術館の所蔵作品

実物の12分の1サイズが基準で、16世紀中ごろにドイツで作られ始めたといわれ、貴族や富裕層の間で流行。オランダやイギリス、アメリカなどでも大流行したそうです。

日本では1900年代後半頃から作られるようになったとか。ミニチュア作品を見ると、その時代の暮らしや風俗、文化、歴史的背景、物語性なども感じることができ、決して“子どもの玩具”にとどまるものではありません。

当時の暮らしを知る手がかりになるドールハウス

まさに歴史の生き証人であり、美術工芸品として後世へ伝えていきたい貴重なコレクションなのです。

海外のドールハウスだけではありません。下写真は映画「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎の実家「くるまや」を再現した作品。

映画「男はつらいよ」のくるま屋を再現したドールハウス
映画「男はつらいよ」のくるまやを再現したドールハウス

入口からのぞくとお団子屋さんが精巧に再現されています!今にも寅さんの妹さくらやおいちゃん、おばちゃんが飛び出してきそうですね。

また、下写真はおままごとの道具を集めた展示。思わず童心に帰ってこれで遊びたいと思ってしまうほどのクォリティの高さです。

おままごとセットのクォリティが高すぎる

時間をかけてじっくりと見学したい美術館です。

「ドールハウス」の魅力に取りつかれたら、ミュージアムショップで購入することもできます

ミュージアムショップ

美しく緻密に造られたドールハウスを見ていて、思わず自分でも造りたい、コレクションしたいと思った方はぜひミュージアムショップへ。手作りキットや外国製の食玩や作家作品の家具も購入可能です。

手に取って集め、遊ぶのもドールハウスの楽しみ

ただ見るだけではもったいない!実物そっくりに「作り」「学び」「集め」「遊ぶ」のもだいご味です。

タイムスリップを楽しんだり、世界を旅するようにドールハウスの世界にどっぷりとひたるのもおすすめ。「箱根ドールハウス美術館」では、実際にドールハウスで遊べるスペースがあり、様々なワークショップも開催されるそうですよ。

カフェ「ChaCha」
カフェ「ChaCha」

ミュージアムショップと同じエリアにはカフェも併設。疲れたらこちらで小休止もできます。

本物そっくりのミニチュア列車が走り抜けるジオラママウンテン

ジオラママウンテンとミニチュア列車

美術館の中はドールハウスの展示だけではありません。2号館には本物の植物や石を使ったジオラママウンテンがあるエリア。

こちらはハリー・ポッターに登場する「ホグワーツ特急」やアルプスを縦断するスイスパノラマ列車「ベルニナ急行」のミニチュア鉄道模型が走っています。

山をぐるりと囲むように列車の線路が設置されており、ミニチュアの列車が実際に走り抜けていきます。鉄道好きの方なら思わず夢中になってしまうスポットですね。

屋外では大人も乗車できるミニSL列車やミニクラシック・カーも

駅舎テラス
駅舎テラス

「はこにわ」の中心施設、美術館の外庭には池のある散歩道「ノームの森」や「フェアリーガーデン」、「駅舎テラス」、イベントが可能な「停車場ステージ」も誕生。

ミニSL列車は大人も乗れます
大人も乗車可能「ミニSL列車 ピクシー号」

そして美術館の入口に向かって右手にあるウッドデッキ脇から3号館のそばにある停車場ステージまで、「ミニSL列車 ピクシー号」を走らせています。

ミニSL列車に乗ってみました

お子様はもちろん、大人も乗車できるのが嬉しい!内覧会では実際に乗車させていただきました。

停車場ステージ
「停車場ステージ」

「停車場ステージ」までのショートトリップでしたが、子どもに帰り、ワクワクするような気持ちを取り戻した気分です。

クラシック・ミニオープンカー

そして公道も走ることができる名車・AC コブラを複製したクラシック・ミニオープンカー2台と、三輪スポーツカー・ウォンイット(二人乗り可)などのレンタルも可能。

三輪スポーツカー・ウォンイット(二人乗り可)

芦ノ湖や箱根の名所をドライブすることもできます。車好きの方ならぜひレンタルしてみたいですね。

一棟丸ごと貸切できる宿泊施設「はこヴィラ」は最大5名まで

一棟丸ごと貸切宿泊施設「はこヴィラ」
「はこヴィラ」

今回のリニューアルで増設された宿泊施設「はこヴィラ」。こちらは1棟貸切で最大5名まで宿泊できるコンドミニアム・タイプの施設です。

コンドミニアムタイプの宿泊施設

自炊可能なキッチンやランドリー、バスルームも完備。

キッチンの家電製品も揃ってる

ご家族や仲良しグループでゆったりとした滞在が楽しめます。「はこヴィラ」に飾られている絵画作品は、銀座で40年以上の歴史を持つ牧神画廊オーナーがセレクトしたもの。

気に入った作品があれば購入可能となっています。

「箱根ドールハウス美術館」のオーナー、新美康明さんや箱根町長などからのご挨拶も

箱根ドールハウス美術館・館長である新美康明さん
「箱根ドールハウス美術館」館長である新美康明さん

内覧会では「箱根ドールハウス美術館」の館長である新美康明さん(株式会社ピエロタ代表取締役)からのご挨拶がありました。新美さんは若い頃にドールハウスに出会い、その魅力にのめり込んでいったとのこと。

美術文化プロデューサーであり、牧神画廊などさまざまなお仕事を兼任されていらっしゃいます。ドールハウスの世界を通して、「子どもと一緒にコドモになれる」「遊んで学べる場所」を作りたいという想いから、まるでおもちゃ箱のような世界としてミュージアムパーク「はこにわ」を誕生させたとのこと。

アート作品にどっぷりとのめり込みたい方のために宿泊施設も併設することで、別荘感覚で楽しむことも可能にしていいます。

世界二大コレクションと呼ばれる 希少“ヴィヴィアン・グリーンコレクション(イギリス)”
ヴィヴィアン・グリーンコレクション

館長が20年以上に渡り収集してきた、世界二大コレクションと呼ばれる 希少“ヴィヴィアン・グリーンコレクション(イギリス)” や “モッツ・ミニチュアコレクション(アメリカ)” をはじめ、アンティークから現代作家のものに至る世界各国100以上のドールハウスを一度に観覧可能なのは大変貴重な体験。

箱根町長・勝俣 浩行 (かつまた ひろゆき)さん
箱根町長・勝俣浩行 (かつまた ひろゆき)さん

箱根町長・箱根町長・勝俣浩行 (かつまた ひろゆき)さんも、箱根観光の新しい起爆剤になればと期待するコメントがありました。

ゆったり滞在しながら楽しめるミュージアムパーク「はこにわ」。箱根にお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

Information

はこにわ箱根ドールハウス美術館
開館時間:4月~10月 10時~17時30分/11月~3月 10時~17時(最終入館30分前まで)、火曜定休(祝日は営業)、年末年始休み、臨時休館有
※8月は無休
入場料:大人1,800円、中高大生1,500円、小学生1,200円
※15名以上で団体割引あり
※SLピクシー号乗車料金、ミニカーレンタル料金、はこヴィラ宿泊料金は公式サイトを参照のこと。
バス駐車場:大型バス駐車可能

「はこにわ」のある芦之湯は静かで歴史ある穴場の温泉地

芦之湯温泉入口

箱根・芦之湯温泉は「箱根七湯」の一つであり、標高870mある駒ヶ岳南山麓の国道1号線最高付近に位置し、鎌倉時代に湯治場として開湯した歴史ある温泉地として知られています。

泉質は箱根温泉で唯一の中性硫黄温泉で、美肌の湯として有名に。広重の浮世絵「箱根七湯図会」にも描かれた1662年(寛文2年)創業の「松坂屋本店」。

松坂屋本店
松坂屋本店

「硫黄泉」「硫酸塩泉」「炭酸水素塩泉」の三大美肌泉質すべてを含む100%源泉かけ流しの湯。加温・加水・循環は一切しておらず、明治維新の志士たちがこよなく愛したことで知られています。

木戸孝允と西郷隆盛の密談の際にこちらに逗留したとのことですよ。

2023年2月に大浴場がリニューアル。客室露天風呂、貸切個室源泉風呂もあります。

もう一つ、芦之湯にある旅館は1715年(正徳5年)創業の「きのくにや」。滝廉太郎さんの箱根八里ゆかりの宿、志賀直哉や美空ひばりなども訪れています。

きのくにや旅館
箱根きのくにや旅館

白いミルク色のにごり湯で自噴硫黄源泉(弱アルカリ性)と湯の花沢から引き湯する無色透明の旧重曹芒硝泉(弱アルカリ性)、2種類の源泉が楽しめます。

箱根温泉販売所「宝蔵」
箱根温泉販売所「宝蔵」

旅館の前には箱根温泉販売所「宝蔵」も!「きのくにや」自家源泉・硫黄温泉を40リットル(40リットル以上の場合は有料)まで無料で持ち帰ることができます。

こちらより少し奥へ履いた場所に日帰り入浴のみが可能な「芦の湯温泉 山形屋」もあり。セルフ受付の温泉で、入口に営業中の看板が出ていれば利用できるそうですよ。

箱根湯本などと比べると、周りには何もないとても静かなロケーション。都会のにぎわいを離れて、のんびりと湯治を楽しみたい方にはおすすめの温泉となっています。

芦之湯周辺の見どころをダイジェストにご紹介!

東光庵
「東光庵」

「東光庵」は芦之湯を訪れた文人墨客が集まった場所として有名。明治時代に焼失したため、現在の建物は2021年(平成13年)に復元されたものです。

その隣には熊野神社も再現されています。

また、「はこにわ」や芦之湯のある国道1号線の脇を通る遊歩道沿いには「六道地蔵」「応長地蔵」「二十五菩薩」など多数の石仏があり、中でも「六道地蔵」は国重要文化財。磨崖仏の地蔵菩薩坐像としては国内最大級です。

六道地蔵
六道地蔵

「六道地蔵」までは「はこにわ」から歩いて約12分ぐらいです。途中には日本三大仇討の一つとして歌舞伎の題材にもなっている「曽我十郎・五郎兄弟の墓」も。

足腰に自信のある方ならさらに「お玉が池(はこにわから徒歩約40分、)」や芦ノ湖(はこにわから徒歩約1時間6分)まで歩くのもいいですね。

一味違う大人の箱根旅!貸切バスを使ったモデルコース

箱根バスツアーのモデルプラン

箱根は都内から日帰りでも楽しめる人気の行き先!今回はメジャーな箱根湯本ではなく、芦之湯周辺を楽しむモデルコースを考えてみました。

日帰り箱根バスツアー・モデルコース

新宿駅8時30分出発=鈴廣かまぼこ博物館着・見学や体験など=箱根湯本周辺でランチ=はこにわ(箱根ドールハウス美術館)見学=芦之湯散策or日帰り入浴=新宿駅18時30分着終了

【貸切バス料金目安(10時間・200㎞利用)】

大型バス:122,056円~
中型バス:104,192円~
小型マイクロバス:89,364円~

1泊2日箱根バスツアー・モデルコース

1日目)新宿8時出発=箱根旧街道・甘酒茶屋着(バスは芦ノ湖へ回送)=箱根旧街道を歩く(約4㎞・1時間程度のハイキング)=ランチ=芦之湯「はこにわ」見学=16時頃芦之湯温泉着・宿泊

2日目)芦之湯温泉9時発=駒ヶ岳ケーブルカー・箱根園駅(箱根元宮参拝)=下山して芦ノ湖周辺でランチ=箱根海賊船遊覧・箱根関所見学など=新宿駅18時着終了

【貸切バス料金目安(17時間・210㎞利用)】

大型バス:188,958円~
中型バス:160,776円~
小型マイクロバス:375,507円~

※上記バス料金にはバス会社からバス乗降場所までの回送分は含みません
※バス駐車場、高速道路代、運転手の宿泊代などは別途実費となります

貸切バスならどんな立ち寄り先もプランも自由自在!自分たちが行きたい場所へ周遊してもらえます。

今回は芦之湯周辺を中心とし、ウォーキングを組み合わせたプランにしてみましたが、もちろん箱根の森ガラス美術館や彫刻の森美術館など、アートな旅を計画してもいいですね。

宿泊先も賑やかな箱根湯本にすれば夜遊びも楽しめます。例年、6月中旬~7月中旬までは人気の箱根のあじさい電車も運行されますね。

ぜひ、町内会や趣味のサークルメンバー、社員旅行などで貸切バスを運転手付きでチャーターして、楽しい箱根旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

★記事内で紹介した貸切バス料金目安は、2023年8月25日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づき計算した最低基準額です。
バス会社ごとに料金を算出する単価が異なりますので、あくまでも目安としてお考えください。
貸切バスをご利用になる場合は必ず見積りを取り寄せて、正確な金額を確認しましょう。

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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