60人乗り大型バスは希少!?大人数で貸切バスを借りる方法
「60人乗りのバスはありますか?」
「大人数だからバスを複数台借りたいんだけど…」
貸切バスを手配していると、60人以上でバスに乗りたいお客様が結構います。
貸切バスは同じ「大型バス」でも、乗車可能人数が車種によって変わります。
そんな予備知識も踏まえて、60人乗りバスを借りることはできるのか?複数台でバスを借りるにはどうしたらいいのか?ということを徹底調査!してみました。
60人乗り大型バスの基本情報
まずは60人乗りバスの大きさ、座席表、車内の設備についてご案内。
60人乗り大型バスの大きさは?
60人乗りバスの大きさは、全長11~12m×車幅2.5m×車高3.5m。
(※メーカーや車種によって多少異なります)
大型バスは53人乗り(正座席45+補助席8)タイプが多いのですが、53人乗りも60人乗りバスもサイズに大きな違いはありません。
見た目にも違いは無いので、外側からは乗車人数はわからないと思います。
≫大型バスの大きさ・サイズサイズについてもっと詳しく
60人乗り大型バスの座席表
60人乗りバス座席は、正座席49席+補助席11席=計60席。
観光バスの中でも、乗車定員は最大級!
イベント送迎や、遠足、遠征など大人数で一度に移動したい!というニーズにはぴったりのバスです。
バスの大きさは変わらないのにどうして乗車人数が多いの?
と言うと、座席の列数が違うんですね~。
多くの53人乗りバスが11列なのに対して、60人乗りは12列。車内にぎっしりと座席が配置されています。そのため、車内空間はどうしても狭くなりがち。
サロンタイプや、トイレ付、車椅子ごと乗車できるリフト付き車両は無い、と考えておいてください。
≫大型バスの定員数を調査してみた!
60人乗り大型バスの車内設備
座席数の多い60人乗りバスも、通常の大型バスと車内の様子はほとんど一緒です。
ただし、貸切バスの達人で予約できる60人乗りバスは、カーテンや空調といった基本設備は付いていても、TVモニターやカラオケ、ビンゴ、DVDプレーヤー、冷蔵庫が付いているタイプは少ないよう。
どうしてもカラオケしたい!ビンゴがしたい!と言った場合は、お見積もり時やご予約時にお知らせくださいね。
≫貸切バスの装備例
トランクは大きな貫通式のものが1~3箇所ついているため、荷物の収納性は十分ですよ♪
また先述の通り、車内にぎっしり席を詰め込んでいるので、サロン席やトイレ、リフト付きタイプはほとんどありません。
座り心地は53人乗りタイプなどと同じ感じですが、前の座席との空間も狭くなるので窮屈に感じることでしょう。
もしかしたらバスに入った時に「思ったよりも狭いな…」と思われるかもしれません…。長時間の乗車や荷物を膝に抱えての乗車にはあまりオススメできません。
≫大型バスのトランクルーム(荷物室)調査
定員が多いと高い!?60人乗り大型バスの料金
60人乗りバスでも、53人乗りバスでも、貸切料金は一緒です。定員数が多いからと言って高くなるわけではないのでご安心を!
ただし、バス料金は走った時間と距離で決まります。
例えば、Aバス会社は60人乗りバスを持っているけど、Bバス会社は53人乗りしか無い。
自宅に近いのはBバス会社。
でもどうしても60人乗りバスが良い!と、言う場合、自宅から遠い会社からバスを借りることになるので、移動距離が延びてバス料金が上がってしまう可能性があります。
≫大型バスの料金目安は?
60人乗り大型バスは「あるにはある」けど少ない!
業界用語で「ロクマル」と呼ばれている「60人乗りバス」ですが、あるにはあります…。なぜこんな「含み」を持たせた言い方をしているか?
さきほどの座席表の通り、補助席を使用してやっと60人乗れる、というバスになるのです。実際に60人で乗ってみると、かなり狭いことに…。
正直、長距離や長時間の移動はオススメできません。
「狭くてもいい!60人乗りバスをどうしても借りたいんだ!」
と、探してみても、60人乗りは台数が少ないので、希望する日時には借りられない可能性があります。
60人乗りバスは、全体の12%しかない!?
60人乗り大型バスは、圧倒的に数が少ないんです。
編集部リサーチによると、貸切バスの達人に参加しているバス会社約800社の登録バスタイプで、60人乗りバスは12%という結果に。
一方、53人乗りや55人乗りなど、50人前後で乗れるタイプは67%。希少だと言う事がわかりますね…。
さらに、60人乗りバスを持っていない会社もあります。残念ながら、貸切バスの達人には、奈良県・鳥取県・秋田県で60人乗りバスを所有している会社さんがいないため借りることができません…。
貸切バスは営業区域が決まっているので、区域外のバス会社に運行をお願いすることはできません。
「奈良県から60人乗りバス乗りたいけど、無いみたいだから京都のバス会社におねがいしよう~」ということは基本的にできないのでご注意ください!
※一部例外もあります。バス会社の営業区域については各社にお問い合わせください。
60人以上の大人数で貸切バスに乗るにはどうしたいいの?
「60人でバスをお願いしたい」
「80人で移動するんだけど、大型バス2台借りられる?」
など、大人数での利用をお客様に要望されたら?
60人乗りバスは希少ですが、あるにはあるので、貸切バスの達人にお問い合わせをいただいたらお探しします!
ですが、どうしても見つからない場合もあるので、その場合は「2台以上のバスを手配する」ことをオススメしています。
60人以上でバスを借りる場合はどうしたらいいか?ケースごとにシュミレーションしてみましょう。
1. 大型バス+マイクロバスを手配する
60人以上で2台借りるとしたら、この組み合わせが料金的には一番お得になります。
貸切バスの達人に参加しているバス会社さんの大型バス定員を調べてみると、大型バスは補助席込みで「53人乗り」が一番多いことがわかりました。
≪関連記事≫【緊急調査!】大型バスに乗れる定員数って何人?
正座席は45人分となりますので、これに「28人乗りのマイクロバス」の正座席21人分をプラスすると計66席となります(補助席込で81席)。
大型バス+マイクロバスを借りた場合の貸切バスの料金目安は、116,380+85,470=183,500円(税込)~。
※東京で平日の昼間10時間(運行前後に行う安全点検2時間分を含む)・250㎞借りた場合、バス乗降場所までの回送分は含みません。
66人で乗った場合、1人当たり2,780円~になります。
ただし、大型バスとマイクロバスでは車内設備に結構な差があります…。
大型バスの座席に比べると、マイクロバスの座席は座り心地がちょっと劣ります。
マイクロバスにはトランクも付いていないので、荷物を抱えたまま乗ることになり、マイクロバスに乗る人からは不満がでるかも…!?
2. 大型バス+中型バスを手配する
やっぱり乗り心地を重視したい!という方には、この組み合わせをオススメします。
大型バス(正座席45席)に中型バスの27席をプラスして、計72席確保することができます(補助席込で80席)。しかも、この組み合わせならばゆったりと皆さんが座れるのも魅力ですね。
大型バス+中型バスを借りた場合の貸切バスの料金目安は、、116,380+99,660=196,400円(税込)~。
※東京で平日の昼間10時間(運行前後に行う安全点検2時間分を含む)・250㎞借りた場合、バス乗降場所までの回送分は含みません。
72人で乗った場合、1人当たり2,730円~になります。
ちなみに、中型バスに補助席がついている車体が少ないって、ご存知でしたか?
その理由は、補助席をつけて30席以上になると「高速道路料金が高くなってしまうから」。
30席以上は「大型バス」と同じ「特大料金」となってしまいます。
そのため補助席なしの28~29人乗りの中型バスが一番多いんですよ~。
≫中型バスについてもっと詳しく
3. 大型バス+大型バスを手配する
60人以上で、荷物が多い!という場合は、この組み合わせがベストとなります。
60人乗りの貸切バスを依頼されるお客様に多いのが、イベントや部活の合宿など、荷物が多くなってしまうお客様。
荷物の収納には大型バスの床下についている「荷物室」が重要となってくるのです。
大型バス(正座席45席)2台なら、計90席確保できます(補助席込で106席)。
定員以下の乗車で、大型バスの正座席45席×2台分あれば、余る座席数も多くなります。
たとえ荷物室に入れなくても、座っていない座席に荷物を置くことが十分に出来るわけです。
特に楽器やゴルフバックなど、貴重品は「荷物室に入れないで!」という要望も少なくありません。この場合は、大型バスを2台借りることをオススメします!
大型バス+大型バスを借りた場合の貸切バスの料金目安は、116,380×2台=211,600円(税込)~。
※東京で平日の昼間10時間(運行前後に行う安全点検2時間分を含む)・250㎞借りた場合、バス乗降場所までの回送分は含みません。
90人で乗った場合、1人当たり2,400円~になります。
ちなみに三菱ふそうが13列・正座席57名(補助席含めて最大65名乗れる)という大型バスの販売をスタートしています。“超軽量シート”を使用して12列仕様よりも広い膝前寸法を確保。
導入するバス会社はまだ少ないですが、今後はこの手のタイプの観光バスをみかけるかも、ですね。
★記事内で紹介した貸切バス料金目安は、2023年8月25日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づき計算した最低基準額です。
バス会社ごとに料金を算出する単価が異なりますので、あくまでも目安としてお考えください。
貸切バスをご利用になる場合は必ず見積りを取り寄せて、正確な金額を確認しましょう。
貸切バスを2台以上手配できるの?
「そんなうまくバス2台って借りられるの?」と不安に思う方もいるかもしれませんね。
極論を言ってしまえば、空いていれば何台でも借りられるのです。
問題は、「旅行の繁忙期」とされる、ゴールデンウイークやお盆期間、秋の紅葉シーズン、お正月休み、春休みなど、観光のピークとなるシーズンになると、空いているバスが少なくなってしまうということ。
観光シーズンにバスを複数台借りるはどうすればいいのか?
バス会社を別々にして、1台ずつ予約をすることになります。
ただ、別々のバス会社に自分で手配するとなると、契約時のやりとりにちょっと手間がかかってしまいますが、繁忙期などは仕方がないことかも・・・。
同じサイズのバスを複数社に手配した場合、必ずしも全ての会社が同じ料金になるとは言えません。貸切バス料金は2023年8月25日に国土交通省から発表された「新公示運賃額(最低基準額)」が示されていますが、上限は特に決まっていないからです。
各バス会社ごとに単価を自由に設定できるため、見積りを取らない限り正確な料金はわかりません。
また法律で料金計算方法が決められているので、同じバス会社から2台借りたからといって料金が割引になる、なんてことは基本的にはないと考えてください…。
まずはしっかりと見積もりを取り寄せて比較するのがイチバンですよ。
大人数での貸切バス手配に迷ったら、まずは相談!
60人乗りのバスや、大人数でのバス利用についての疑問は解消されましたでしょうか?
一口に「大型バス」といっても、何人乗れるか?なんて明確には把握しきれません。
ましてや補助席数なんて「???」のオンパレードですよね。。
「60人で貸切バスを利用したいけど、どう手配したらいいか分からない」とお困りの場合、バス会社に「貸切バスの達人」から見積りを依頼する際「連絡欄」に「乗車人数に合わせたバスを複数台手配したい」と記載しましょう。
バス会社の方で大型と中型の組み合わせが良い、などベストなバスの借り方をアドバイスしてくれるはず。バスのことはバスのプロにお任せしちゃいましょうね。
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