
鳥取で聖地巡礼のついでに観光列車「あめつち」にも乗ってみたよ編
映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の大ファンである小娘を連れて鳥取へ。3日目最終日は鳥取駅から出雲市駅までを観光列車「あめつち」で旅する編です。
最後の最後でビッグアクシデント…。それでも楽しかった鳥取最後の1日をお届けします。
■羽田~出雲縁結び空港~松江~米子(境港・むきばんだ遺跡)
出雲縁結び空港着==松江しんじ湖温泉のホテル宿泊==米子駅までバス・電車で移動==レンタカーで境港(水木しげるロード・水木しげる記念館)へ==ランチ==麦木晩田(むきばんだ)遺跡==ホテル着==夕食==宿泊・終了
■米子~鳥取
ホテルチェックアウト==鳥取駅まで電車で移動==白兎神社==道の駅 神話の里 白うさぎランチ==宇部神社==鳥取砂丘==ホテル着==夕食==宿泊・終了
■鳥取~出雲
ホテルチェックアウト==鳥取駅から出雲市駅まで観光列車「あめつち」乗車==出雲市駅(着予定だったけどたどり着けなかった)==(出雲大社の予定だったけど行けなかった)==出雲縁結び空港==羽田空港着終了
今回の旅でどうしても乗りたかった観光列車「あめつち(天地)」

今回の旅で私が何よりも楽しみにしていたのがこの観光列車「あめつち」。JR西日本が運行している全車グリーン車指定席の快速列車です。
決められた運転日に山陰本線(鳥取駅~出雲市駅間)と木次線(米子駅~出雲横田駅間)、山陰本線(鳥取駅~城崎温泉駅間)を運行しています。今回は鳥取駅~出雲市駅までフルで乗車して、フライトまでの残り時間を出雲大社へ行く計画。
「あめつち」は自然や神話を題材にした外装、山陰の素材を活かした内装
車体は山陰の美しい空や海をイメージした紺碧色。車体下部には山陰の美しい山並み、たたら製鉄の日本刀の刃文をイメージして、銀色の帯模様が入っています。

エンブレムは島根県出雲市にある株式会社吉川製作所がてがけたもの。格好よし。

電車の中は木目調のパネルを多用して白木の質感を表現。壁面や床の色は山陰の山や日本海を表現しています。

地元山陰の工芸品がさりげなく車内の随所に。
2号車には物販コーナーがあり、ここで飲み物やおつまみ、お土産(グッズ)等を販売していました。

ホームページには以下のようなコメントが。
大山、宍道湖、斐伊川などの見どころや雄大な日本海を望む車窓では徐行運転を行い
山陰ならではの美しい風景をゆっくりとお楽しみいただきます
てなわけで海側席を取りたかったですが、購入時に座席指定ができず…。山側席になってがっかり。
駅員さんたちに見送られて出発です

定刻通り「あめつち」が鳥取駅を出発。駅員さんたちが見送ってくれます。ワクワク!

おみくじが配られたので早速中身を確認すると…。

「櫛名田比売(くしなだひめ)」です。スサノオさんの奥さんですね。

海側ではなく山側の景色もなかなか。列車の旅はゆっくりと流れる車窓からの景色が醍醐味ですよね。
車内販売で「山陰銘酒めぐり・因幡編」とおつまみを購入

今回、車内で思いっきり楽しもうと「あめつち御膳」「星空舞スイーツ」を事前に予約購入。朝から飲んだくれ(!?)つつ、出雲へ向かう予定です。車の運転もないしね…。

「山陰銘酒めぐり・因幡編」とおつまみに「甘えびの姿焼き」を購入。母に負けず劣らず酒が飲める小娘と日本酒を朝の9時からエンジョイします。
この「甘えびの姿焼き」がめちゃめちゃおいしくて、小娘は米子駅でお土産に購入して帰っていました。
「名探偵コナン」の作者、青山剛昌先生の駅でちょっぴり停車して記念撮影

「あめつち」はJR由良(コナン)駅に到着。こちら、青山剛昌先生の出身地・北栄町にある駅です。
ちょっとだけ停車して写真撮影の時間を取ってくれました。
駅舎はリニューアルされたばかりなのだそうでとてもきれいに装飾されていました。待合室の窓ガラスにもラッピングが施され…名探偵コナンの名シーンが散りばめられているそうな。
ファンの方にとってはぜひ立ち寄りたいスポットですね。
山陰・鳥取のうまいもの尽くし「あめつち御膳」いただきます

少し早いですが、「あめつち御膳」を提供していただきました。中身は…。
- あごの梅しそ巻フライ
- 長芋の天ぷら
- あごちくわ・とうふちくわ
- するめの麹漬け
- 香の物
- 大山豚の味噌漬け
- 玉子焼き
- 炊き合わせ
- アユの甘露煮
- 元祖 かに寿し
- 柿の葉寿し

“かにの身”をふんだんに使ったアベ鳥取堂の名物「元祖かに寿し」はかなり贅沢な気分になりました。
デザートに「星空舞スイーツ」からプリンとシフォンケーキ、いただきます

鳥取県のオリジナル米「星空舞」の米粉を使用したスイーツセット。鳥取駅発・出雲市方面のみの予約販売品です。

要冷蔵のシフォンケーキとプリンだけ車内でいただき、残りはお土産として持ち帰りました。鳥取名産の梨を使ったシフォンケーキは米粉の風味としっとり柔らかな食感でおいしい。

シフォンをプリン生地に浸して焼き上げた新感覚のプリンも最高。くちどけなめらかでペロリです。
この他ガレット・カヌレ、コーヒー付きでした。
山陰最古の駅舎「御来屋(みくりや)駅」に到着

続いて到着したのはJR山陰本線の「御来屋駅」。大山町にあります。

1902年(明治35年)に山陰地方で初めて鉄道が開通(境港~御来屋)した際に開業した当時のものが現存。駅舎内には、当時の荷物受け渡し台や窓枠などが残されているなど、タイムスリップした気分を味わえました。
電車はいよいよ米子市に入りました

電車はいよいよ米子市へ。名峰・大山などを眺めたり、日本海を眺めたり、電車の旅って楽しいぃぃ。
なんて絶好調に浮かれていた私たちに衝撃的なアナウンス…。
「JR山陰本線・揖屋駅で倒木があり、松江~米子間が不通です」
ええええええ。当然「あめつち」も米子駅で運行終了。マヂか…。天国から地獄へと突き落とされた親娘。果たして帰れるのか?!
選択肢はただ1つ、代行バスで出雲市までいくっきゃない

計画では出雲市までまったり飲んだくれていく予定が急遽米子駅で強制終了。さて、どうやって出雲空港までたどり着こうか…。
幸いなことにフライトは19時過ぎなのでまだまだ時間はあるものの、交通手段が限られています。米子駅からタクシーで移動するか、リムジンバスで米子空港へ行き、そこからリムジンバスで松江もしくは出雲空港??
とりあえずJR西日本の方で代行バスを手配してくれることになったのですが、バス会社も少なく、運転手不足で1時過ぎまで来ないとのこと。ウロウロするより、代行バスを待とうとうことで、改札辺りで待ちます。
無事1時過ぎに代行バスに乗り、松江駅経由で出雲市駅へ(2時間ぐらいかかりました)。出雲大社に行く方法をいろいろ検索しますが、思うようには行かず断念しました。
出雲市駅から観光が厳しかったため(松江駅で降りればよかった…)、そのままリムジンバスで空港へ向かいます。
恒例!?出雲縁結び空港でやっぱり飲んだくれる親娘

フライトまで約3時間ほど、出雲縁結び空港で飲んだくれます。なんか、デジャヴュを感じるのは私だけでしょうか…。
つい3年前も約3時間空港で飲んだくれていたような気がします。

めったに離発着しない飛行機!?を眺めながら泡たっぷりのハイボールを飲んで乾杯。小娘は重度の中耳炎を患っているのに飛行機に乗るっていう恐怖をアルコールで麻痺させます。

夕飯代わりにいただいた「スサノオラーメン」。麹をブレンドした味噌味のスープで大変おいしゅうございました。
スサノオが使った剣(天叢雲剣、あめのむらくものつるぎ)をかたどったかまぼこ(あごのすり身)が入っていましたw
最後に大きなトラブルでひやひやしましたが、なんとか無事に帰宅。個人旅行はレンタカー、団体・グループなら貸切バス移動が無難とつくつく思い知らされた出来事でした。
とはいえ、ローカル電車や路線バスに揺られる旅もまた、旅の醍醐味。失敗やトラブルはありましたが、鳥取の魅力の一端を存分に楽しむことができて大満足です。
皆さんもぜひ!
鳥取県発で貸切バスを利用した場合の料金目安はこちらも参考に≫
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