たねやグループのテーマパーク「ラコリーナ近江八幡」

貸切バスをチャーターして出かけたい「ラ コリーナ近江八幡」、訪れるだけで癒されます

滋賀県近江八幡市にある「ラ コリーナ近江八幡」。年間300万人以上の人が訪れ、県内で最も観光客が訪れると評判のお菓子のテーマパークです。

今回、滋賀へ観光旅行に訪れた際、ぜひその人気のヒミツを探りたいとたねやグループに取材を申込み、行ってきました!

2025年で10周年を迎えた「ラ コリーナ近江八幡」

ラコリーナ近江八幡

「ラ コリーナ近江八幡」は”自然に学ぶ”をコンセプトに、折々の⾃然やお菓⼦を楽しめる空間としてオープン。八幡山のふもと、厚生年金福祉施設の跡地で甲子園球場約3つ分の敷地につくられた和菓子の「たねや」、洋菓子の「クラブハリエ」のフラッグシップ店です。

イタリアの建築家ミケーレ・デ・ルッキさんがこの場所を訪問した際「この場所は歴史と哲学、近江の⾃然を包みこんできた丘(=ラ コリーナ)のようだね」とおっしゃったことから、「ラ コリーナ」と名付けたのだとか。

その後、建築家・建築史家の藤森照信さんをはじめとするさまざまな方とご縁を結びながら、2015年1⽉にメインショップをオープン。カステラショップ、フードコート、ギフトショップ、バームファクトリーなど店舗をオープンさせてきました。

ラコリーナ近江八幡の地図

敷地内では無農薬のお米作りなどの農作業を行う他、たねやグループである和菓子製造販売「たねや」・洋菓子製造販売「クラブハリエ」の取り組みを知ってもらうための発信地として、進化を続けています。

「ラ コリーナ近江八幡」といえば草屋根のメインショップが有名

2025年で10周年を迎えた「ラ コリーナ近江八幡」

八幡山に溶け込むようにたたずむメインショップは、緑が美しい草屋根が特徴。ユニークなデザインと自然素材が印象的な建物は建築家・建築史家 藤森照信さんの設計です。

芝全体が緑になるのは6月頃。青々と茂るのは8月頃からで秋が深まるほどに少しずつ芝の色が変わり、冬は雪に覆われていきます。

私が訪れた時期は11月10日(月)でしたのですでに茶色に変わりつつあるタイミングでした。

背丈がのびたおかめ笹のアプローチ
おかめ笹のアプローチ

敷地の入口からメインショップまでのアプローチ部分には「おかめ笹」が植えられており、訪れる人を和ませています。だいぶ背が高くなっているので、ちょっと迷路のようで楽しかったです。

メインショップには「たねや」「クラブハリエ」の商品と2階にどらやきのカフェ

メインショップ2階から1階を撮影

メインショップではたねやグループの商品が一通りそろっており、訪れたのは平日の月曜日でしたが、大勢のお客様でごった返していました。週末や祝日ならもっと混雑しているのではないでしょうか。

「たねや」の全製品が勢ぞろい

老舗和菓子メーカー「たねや」

「たねや」は1872年(明治5年)創業の老舗和菓子メーカー。江戸時代に種子商を営んでいた商家が、明治時代に菓子舗として創業したのが始まりです。

「たねや」の人気商品といえば「栗饅頭」や「どらやき」「ふくみ天平(てんびん)」でしょうか。特に人気な「ふくみ天平」は近江の滋賀羽二重糯を使った最中種に、求肥入りの北海道産小豆の餡を食べる直前にはさんでいただく手作り最中です。

たねやを代表する「ふくみ天平」

最中種と餡が出会った瞬間のおいしさを楽しめる「ふくみ天平」は、たねやを代表する銘菓として大勢の方から愛されているベストセラー商品の1つ。上写真右上のように缶に入れたギフトタイプもあって、お土産に贈ったらとても喜ばれそうです。

壁面を彩る和菓子の木型
壁面を彩る和菓子の木型

こちらの店舗で特に圧巻なのが、壁一面に飾られている和菓子の木型。おめでたいモチーフや季節を感じるモチーフなど、いろいろな種類があります。

期間限定商品や限定パッケージも

この他、季節限定品や草屋根がモチーフのラ コリーナ限定パッケージなど、「ラ コリーナ近江八幡」だけの商品もあるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

訪れた時期はちょうど新米の季節で、「ラ コリーナ米」が店頭に並べられていました。たねや・クラブハリエの自社農園キャンディーファームが育てて、収穫したお米です。

ラコリーナ米
ラ コリーナ米

「コシヒカリ」と「吟おうみ」を掛け合わせて育成された滋賀県オリジナルの品種「秋の詩」。食べ応えのある粒の大きさと「コシヒカリ」よりもあっさりした味わい、適度な粘りが特徴です。

収穫を終えた田んぼの様子
収穫を終えた田んぼの様子

一株ずつ人の手で田植え&稲刈りをして、栽培期間中は農薬・化学肥料を使用しない方法で耕作。生き物が健やかに暮らす土壌や豊かな水、陽射しをたっぷり浴びて育ったものです。
お米は無くなり次第、販売終了となります。

1951年(昭和26年)スタートの「CLUB HARIE(クラブハリエ)」

クラブハリエ

「たねや」の洋菓子部門として1951年に創業した「クラブハリエ」。特に職人が一本一本焼き上げる「バームクーヘン」が有名です。

代表するお菓子は「バームクーヘン」

“ハリエ=玻璃絵(透明な板ガラスの裏側から絵を描き、表から鑑賞する特殊な技法の絵画)”という店名は、パティシエたちの個性あふれる色で一つのガラス絵を描くということをイメージしたネーミング。創業時に西洋への夢や憧れを抱き、洋菓子づくりの第一歩をふみだしたそうです。

「クラブハリエ」ではこの他にもリーフパイやバームクーヘンを使ったサブレ、フィナンシェなどがずらり。

草屋根モチーフのパッケージがかわいい

「たねや」同様、「ラ コリーナ近江八幡」だけの限定パッケージ、草屋根をモチーフにしたものや季節限定商品などもあり、目移りしてしまいました。

2階にはどらやきを楽しめる「メインショップカフェ」

メインショップカフェ
メインショップカフェ

2階は開放感たっぷりのカフェ。注文を受けてから職人がつくる「生どら」やふわふわ食感の「どらケーキ」が楽しめます。

アーティスティックな天井

栗の古木を使ったテーブルや椅子、照明などの内装はすべて建築家・建築史家 藤森照信氏のデザイン。天井を含め、アート作品としても楽しめる意匠となっています。

「バームファクトリー」でバームクーヘンが出来るまでを見学

バームファクトリー

続いて訪れたのが2023年に誕生したクラブハリエ最大規模のバームクーヘン専門店「バームファクトリー」。バームクーヘンが出来上がるプロセスを間近で見学できる通路もある店舗です。

バームクーヘンが焼きあがるまでを見学できる

焼きあがったバームクーヘンがずらりと並べられている様子は圧巻です。

ずらりと並ぶバームクーヘンに圧倒されます

「バームファクトリー」2階の見学通路へ上がると壁面いっぱいにたくさんのパッケージが飾られていました。

2階通路にパッケージが飾られている

2階の通路からは焼きあがったバームクーヘンにフォンダンをかけたり、カットして梱包するなど、最終工程を見学。これがなかなか楽しくてついつい見入ってしまいます。

バームクーヘンminiが食べられるカフェも併設。バームファクトリー2階のテラスからは「ラ コリーナ近江八幡」を一望できる眺望スポットにもなっています。

時間が迫っていたのでギフトショップやフードコートなどを駆け足で

ギフトショップ
ロンドンバス

とっても広い「ラ コリーナ近江八幡」。1~2時間で何とかなるかなと思ったのですが甘かった…。楽しすぎて時間がどんどん過ぎてしまいます。帰りの新幹線の時間が迫る中、駆け足で「フードガレージ」も巡りました。

ディスプレイも楽しいギフトショップ

シトロエン・Hトラックも展示

ガレージをイメージしたギフトショップにシンボルとなるロンドンバスのほか、シトロエン・Hトラックやフィアット500も展示。お菓子のディスプレイに一役買っていました。

ロンドンバスの中にもお菓子を展示

ロンドンバスは中に入ることができ、お菓子とともに記念撮影もできます。

そして「ラ コリーナ近江八幡」では2022年からお菓子の素材として生姜栽培をスタート。

生姜を使ったお菓子を発売

パイやマドレーヌ、ジンジャーマンクッキー、キャンディなどを2025年7月から発売を開始しています。

フードコートで「ラ コリーナ」のお菓子の虜に

フードコート

ギフトショップのお隣にあるフードコートで一休み。セルフオーダーシステムで食べたいスイーツやフードを購入し、提供しているA~Hまでのショップで受け取るというスタイルです。

  • Aショップ:バームソフト(ジャージー牛乳)、バーミー ティラミス、バームシェイクなど
  • Bショップ:みたらし団子、黒みつだんご、ぜんざいなど
  • Cショップ:にら丼、おこわ近江牛、赤こん汁など
  • Dショップ:アランチーノ
  • Eショップ:バーミー、オールスターバームパフェ いちご
  • Hショップ:ホットドッグ

同行した家人は「オールスターバームパフェ いちご」を、私は「バーミー モンブラン」をいただいてみました!どちらも季節限定品です。

オールスターバームパフェ いちご
オールスターバームパフェ いちご

「オールスター」という名の通り、「クラブハリエ」で販売されているバームクーヘンを使用したお菓子をこれでもかというほどにトッピングしています。これは危険です。
結局、どれもおいしくてお土産に購入することになってしまいました。

あたたかいバームクーヘンminiの上にふわっと軽いクリームを乗せた「バーミー」。秋なので栗を使った「バーミー モンブラン」がラインナップしていました。

バームクーヘンの穴部分に栗がたっぷり

バームクーヘンの穴部分にたっぷりと栗が入っていて贅沢な一品。たねやグループのスイーツを気軽に楽しめるフードコートでした。

時間切れで立ち寄れなかった「カステラショップ」

カステラショップ

時間切れで立ち寄れなかった「カステラショップ」。

建物は100本以上の栗の木を使い、ぬくもりのある店内。ショップ内ではカステラ工房があり、しっとりきめ細やかなカステラとふんわりとしたたねやカステラ焼き上げています。

カフェは藤森さん監修の栗林の中にいるような空間で焼きたてのカステラや、オムライスなども楽しめるとのこと。立ち寄れなくてとても残念です…。

メインショップで時間の許す限り、お土産を購入!

再び「メインショップ」に戻り、近江八幡駅へ戻る路線バスの時間まで、めいっぱいお買い物に集中します。団体バスで訪れている方も多いのでレジに並ぶ時間も計算しなければなりません!

草屋根パッケージに入った「リーフパイ」

クラブハリエのリーフパイ

娘が絶対買うと決めていた「リーフパイ」。創業時から変わらない風味でバターたっぷり香ばしい味わいがとてもおいしかったです。

サクサク食感と控えめな甘さ。5枚入りで2人家族、最後の1枚を巡り、攻防戦がおきました。草屋根をモチーフにした限定パッケージはお土産としてプレゼントしても喜ばれますね。

リーフパイミニ
リーフパイミニ

気軽につまめる一口サイズの「リーフパイミニ」もありました。

生地にバームクーヘンを練りこんだ「バームサブレ」

バームサブレ
バームサブレ

「バームサブレ」は先ほど食べた「オールスターバームパフェ いちご」にもトッピングされていました。食べておいしかったから買ってほしいと娘からのおねだり。

プレーンとチョコの2種類詰め合わせ

バニラとショコラの2種類が詰め合わせになっています。パッケージ缶もバームクーヘンになっていてかわいい。

バームクーヘンを使った焼き菓子「ドライバーム」

ドライバーム

「オールスターバームパフェ いちご」にトッピングされていたシリーズ第2弾。こちらはバームクーヘンをスライスし、オーブンで香ばしく焼き上げた「ドライバーム」です。

サクサク食感と甘いフォンダンのハーモニーがたまりません。こちらのパッケージも草屋根モチーフのものを購入しました。

日持ちのするものをメインに購入

今回は日持ちのするものをメインに購入。本当は和菓子や焼きたてバームクーヘンも…と思ったのですが、夜遅く東京に戻るので断念しました。

実は「ラ コリーナ近江八幡」、まだまだ新しいエリア拡大予定となっています(バームファクトリーとフードガレージの間)。半日あっても時間が足りないお菓子のテーマパーク。

フォトジェニックなスポットもたくさん
フォトジェニックなスポットもたくさん

1日かけてゆっくり過ごすのが良さそうです。

ラ コリーナ近江八幡」は、民間の手で生物多様性が守られている地域を環境省が認定する「自然共生サイト」にも認定。敷地内で森づくりや山野草、農作物を育てる、稲作などが行われており、近江の自然の発信や地域の伝統文化の継承への取り組みが評価されています。

学校での校外学習や大人の工場見学にもぴったりな行き先。ぜひ貸切バスを利用して楽しい日帰りツアーを企画してみてはいかがでしょうか。

■取材協力

たねやグループ

Information

ラ コリーナ近江八幡
営業時間:9時〜18時(フードコート10時〜17時)
住所:滋賀県近江八幡市北之庄町615-1
問合せ先:0748-33-6666
団体で訪れる場合は事前連絡が必要です。あらかじめ商品の購入予約もOK。
詳しくはこちらをご確認ください≫

「ラ コリーナ近江八幡」までの貸切バス送迎料金目安

1)京都駅もしくは大津駅からの送迎バス料金(5時間・100㎞)

大型バス:62,920円~
中型バス:52,745円~
小型マイクロバス:45,925円~

2)大阪駅もしくは奈良駅からの送迎バス料金(9時間・200㎞)

大型バス:134,684円~
中型バス:112,959円~
小型マイクロバス:98,395円~

3)神戸駅からの送迎バス料金(9時間・250㎞)

大型バス:144,034円~
中型バス:120,659円~
小型マイクロバス:104,995円~

※有料道路・高速道路代、バス駐車場代、飲食代、お土産購入代などは別途実費となります。
※バスをいったん返した方が安く済む場合もありますので、バス会社に相談しましょう。

上記金額は2025年9月26日に国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額です。実際のバス料金は、各バス会社が運輸局に届け出た単価で計算します。

このため、正確な料金は見積りを取らない限りわかりません。また、バス会社ごとに単価が異なるので、しっかりと見積りを取り寄せて、比較しないと損をしてしまいますよ。

滋賀県発で貸切バスを利用した場合の料金目安はこちらも参考に≫

▼貸切できる観光バスの種類一覧
貸切送迎バスの種類大型バス中型バス小型バスマイクロバスサロンバス

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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