個人でバスを借りてみた!~初めてのバス旅行幹事~

個人でバスを借りてみた!~初めてのバス旅行幹事~

みなさん、自分たちで貸切バスを借りたことはありますか?
ちなみに編集部Iは、団体(バス)旅行幹事になったことも、観光バスを貸切ったことはありません。

●社員旅行を実施している会社に勤めたことがない
(某大手旅行会社に就職しましたが貨物輸送部門だったし)
●社員旅行を実施していた広告制作会社にいたが幹事はやったことない
●現在勤めてる会社には社員旅行がない

ということで、何十年も会社員をやっていたけど、まったく経験がないのですじゃ。

「貸切バス」を手配するサービスをやっているサイトの担当者なのに、このまま人生が終わってもいいのか?

ということで、バスを借りて旅行などをしてみようと思い立ったのです。

「ノリと勢い」の日帰りワイナリーバスツアー

どうぜ行くなら、趣味と実益を兼ねて、ワイナリー巡りをしてみたい!
しかも、ワインアドバイザー(ソムリエ)同行で!!

ということで、協力を仰いだのが世田谷区九品仏にある酒屋「旭屋酒店」さんです。

世田谷区九品仏にある酒屋「旭屋酒店

こちらの女将は、ワインアドバイザーの資格をお持ちで、自然派でおいしいワインをいつもご紹介してくれます。

毎月、女将主催の「いっしょにワインを飲みませんか?!」は、毎回、大盛況!大勢の酒飲みがお店に集い、むかし懐かしい「店頭飲み」で、楽しいひと時を過ごしています。

ワイン好きが集まるお店
旭屋酒店主催のイベントより

お酒が取り持つ縁をテーマに、みんなでワイワイバス旅行を楽しめたらいいなー

ということで、女将に相談したところ「やってみましょう!」ということで、トントン拍子に開催決定!

日本のワインもどんどんおいしく成長しているので、「いっしょにワインを飲みませんか?」のメンバーで日帰りで楽しめる山梨のワイナリーを訪ねることになりました。

楽しみです!!

貸切バスの見積りをとってみよう!

貸切バスの費用はどのぐらいかかるのか?

バスを借りようと思ったとき、幹事さんが気になるのはやはりそこですよね!

自分でバスを手配する仕事をしているものの、実際にバスを借りたらどのぐらい費用がかかるか見積りをとってみないことにはわかりません。

まずはバスの大きさを決めます。

ワインのイベントに集う顔ぶれは毎回変わりますが、いつも10人前後。ということは、マイクロバスぐらいがちょうどいいのでは?
ということになりました。

いまの段階では、日程も行程もまったく決まっていません。

そこで仮の日程と仮の行程でまずはいくらぐらいかかりそうか、概算を計算してみました。いちばん高い料金になりそうな夏休みの土日で、ワイナリー2か所と昼食場所、バスの運行時間は9時間と想定。

ちなみにバスの見積り依頼で決まってないと費用計算できないのは以下の項目。

●利用日(未定の場合は仮でもよい)
●出発地(ここは確定しておかないとバス会社が探せません)
●行き先と途中の立ち寄り先(立ち寄り先は仮でも大丈夫!)
●乗車人数と借りたいバスの大きさ(バスの大きさが変わると値段も変わるので注意)
●荷物の量(マイクロバスはトランクルームがないので注意)

今回は7月16日(土)、東京都(九品仏)出発、行き先と立ち寄り先は仮、乗車人数は15人でマイクロバス、荷物は手荷物程度。

さっそく以下の行程(仮)で、見積り依頼をメールで送ってみましたよ!

【運行日時】(仮)7月16日(土) 8時30分~17時30分(9時間利用)
【利用人数】(仮)15名
【希望のバスタイプ】マイクロバス 1台
【仮の行程】 九品仏「旭屋酒店」出発→トイレ休憩1回→ルミエールワイナリー(仮)→昼食→盛田甲州ワイナリー(仮)→葡萄工房ワイングラス館(仮)→トイレ休憩→「旭屋酒店」着終了
【荷物の量】手荷物程度

その日のうちに、各バス会社からバス料金の概算を伝えるメールが返ってきました。

見積りメールサンプル
バス料金の見積りメール(サンプル)

ふむふむ。

だいたい、10万円強な感じ。

夏休みは合宿やレジャーで貸切バスを利用する人が増える時期。
どこのバス会社さんも高めの料金設定にしているようです。

この金額をもとに、その他かかりそうな費用(ワイナリー見学料、高速有料道路代、旅行保険代、昼食代、ゲーム景品代など)を計算し、1人当たりかかりそうな旅行代金を「12,000円」と想定。

最低催行人数は15人と算出しました。

▼貸切バスの種類一覧<参考>
貸切バスの種類大型バス中型バス小型バスマイクロバスサロンバス

ワイン好きメンバーにアナウンス!

いつもは「店頭飲み」ですが、今回は貸切バスでワイナリー訪問。Facebookで、メンバーに都合を聞いたところ、仮の見積りで出した7/16(土)に決定。

ただし、この日は3連休の初日ということもあり、早めにバスをおさえることに。見積りを出してくれたA社~E社から、希望するバス会社に連絡します。

バス会社を決定したポイントは、値段もさることながら顧客サービスの良さや安全性の高さを重視。

おすすめ度の最高ランク「5」をつけているバス会社さんで、高速代金が安い(出発地とバスの営業所が近い)、「D社」を第1希望として選択しました。

PRコメントにも「丁寧な接客で、顧客満足度が高いバス会社」とあります。

第2希望は「B社」で、おすすめ度は「4」ですが、「D社」に比べて「貸切バスの達人」に参加してから日が浅く、利用者のアンケートがまだたくさん集まっていないので「4」ということ。

営業所が出発地に近いので、値段は「D社」と同じです。

PRコメントには「親切・丁寧な接客で、リピート客が多いバス会社です」とありました。

第3希望はおすすめ度「5」をつけてる「C社」。バスの値段は同じですが、高速料金がプラス1,000円と、やや営業所の場所が離れています。

第4希望は「A社」、第5希望は「E社」と伝えます。

その後、第1希望の「B社」で仮押さえできそうと連絡が来ました。確実にバスをおさえるためには、先に支払いを済ませる必要があります。

見積り依頼したのは4月のGW前。運行日は7月と先ですが、バス料金を支払い、バス予約を確定させます。

以下、バス料金支払いのお願いメールが到着。

支払いのお願いメール
貸切バスの達人から送られてきたお支払いのお願いメール(サンプル)

ここで注意は「仮押さえ」した時点で「予約(契約)成立」ということ。

「仮押さえ完了」のお知らせのあと、「やっぱりバスいらない!」という場合は、事務局の手配手数料、取消手数料はかかってしまうのでご注意くださいね。

さて、せっかくなのでツアーのチラシを制作して盛り上がろう!ということに。最近では印刷通販で安く制作できます。

チラシのデザインと制作は、ダンナに依頼。

ワインツアーチラシ

A4サイズのカラー両面印刷、100部で1,540円でした!安い!!

日帰りバスツアーはいつ実施?どこに行く??

ざっくりと山梨のワイナリー見学と決めましたが、実際、どのワイナリーにするか迷います。

ここは、ワインのプロである女将にイニシアチブをとってもらいました。

山梨にあるワイナリーについて、製造してるワインについて、いろいろリサーチ。その結果、仮で考えていた盛田甲州ワイナリー(シャンモリワイン)とルミエールワイナリーが、やっぱりよさそうということに。

ここで5月の休日を利用し、現地まで自家用車でぶらり、リサーチにいってきてくれました!

山梨に下見に

まずは1軒目、盛田甲州ワイナリー(シャンモリワイン)は、勝沼にあるワイナリー。

盛田甲州ワイナリー(シャンモリワイン)

もともとは、愛知県常滑市小鈴谷で江戸時代中期から酒、味噌、醤油の醸造業を営んできた盛田家。その11代目久左衛門は、国益を図る「殖産興業政策」の一環としてワイン醸造に注目しました。

本場フランスのようなワイン造りを目指し、1881年(明治14年)に約50haの葡萄園を開き、葡萄の栽培をスタート。順調にみえたかのようなワイン造りでしたが、世界で猛威を振るったフィロキセラ(根アブラムシ)により、農園は壊滅的な被害を受けました。

その後、14代目久左衛門の次男和昭が事業を引き継ぎ、11代目が果たせなかったワイン造りを1973年(昭和48年)に再開。日本のワインの本場である甲州勝沼にワイナリーを設立し、シャンモリワインとして今に至ります。

シャンモリワインの醸造樽

試飲したところ、バランスの良い、おいしいワインを醸造しているということで、まず1軒目はこちらに決定です!

盛田甲州ワイナリーのワイン

日本のワインの歴史が学べる施設発見!

さて、下見ツアーの続きです。

もう一軒訪問するワイナリーとして、ルミエールさんを訪問してくれました。

明治18年に甲州園(現ルミエール)の前身である「降矢醸造場」がスタート。大正7年には、皇室御用達を賜るという由緒あるワイナリーです。

ここには国の登録有形文化財である「石蔵発酵槽」があります。葡萄畑の見学や日本のワイン醸造の歴史が学べるということで、2か所目はこちらに決定!

大型バスは入れませんが、中型バスまでは入れるということなので、大丈夫そうです。

さらに、近隣の観光スポットということで「宮光園」を発見。

「宮光園」は、ワイン産業の先覚者・宮崎光太郎が自宅に整備した、宮崎葡萄酒醸造所と観光葡萄園で、甲州市の近代産業遺産になっています。

宮崎氏は、ワイン醸造と観光を組み合わせて日本のワイン産業を育てた人物。メルシャンワインの前身である、オーシャン(大黒葡萄酒)を設立したそうです。(メルシャンは、日清醸造、三楽、オーシャンが合併して誕生)

せっかくなので、ワインの歴史に目を向けたプランにしようということで、こちらにも立ち寄ることにしました。

そして、ホームページで検索してちょっとよさそうだなと思ったのが「ワイングラス博物館」。

ワイングラス博物館

ワインをおいしく飲むには、グラスにもこだわりたい!

ワイングラスがいろいろそろった博物館

美しいワイングラスコレクションやワインに関する収集物の他に、天然石やアクセサリーなども収蔵!

お土産購入によさそうということでこちらも立ち寄り先に決定です。

昼食場所ですが、いろいろ検討した結果、山梨なのでやっぱり「ほうとう」がよいのでは?ということに。

マイクロバスが駐車できて、まとまった人数の受け入れ可能なお店をリサーチ。

「一味家」さんが予約OKということでしたので、こちらにお願いすることにしました。

さあ、いよいよ具体的に行き先が決定です!

再見積もりを依頼し、後は当日までに準備を進めていくことになりました!

*旅行幹事のコツが知りたい方はこちらを参照してください!

<個人で初めて貸切バスを借りてバスツアーを企画してみたシリーズ>
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※記事内の情報は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページで必ず確認してください。

■取材協力
九品仏商店街「旭屋酒店」
東京都世田谷区奥沢6-13-8
Tel:03-3701-2544
【営業時間】10時〜21時、水曜定休
*店頭飲みイベント「いっしょにワインを飲みませんか?」はどなたでも参加できます!
開催日時についてはお店までお問合せください。

盛田甲州ワイナリー(シャンモリワイン)
山梨県甲州市勝沼町勝沼2842
Tel: 0553-44-2003

ルミエール
山梨県笛吹市一宮町南野呂624番地
Tel: 0553-47-0207

甲州市近代産業遺産 宮光園
山梨県甲州市勝沼町下岩崎1741
Tel: 0553-44-0444(受付時間:9時~16時30分)

葡萄工房 ワイングラス館
山梨県甲州市勝沼町休息1709
Tel: 0553-20-4681

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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