![路線バスの発着場へ到着](https://www.bus-trip.jp/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img35-e1524449464726.jpg)
意外と時間に正確!トスカーナの「ジーリョ島」路線バス
こんにちは。ローマ在住のHです。
今回はイタリア・トスカーナのとある島の路線バスをご紹介いたします。
イタリア・トスカーナ地方の海にはいくつかの大小の島が点在しています。その中のジーリョ島は、イタリア本土からフェリーで約1時間、人口約1,500人の小さな島です。
夏はビーチリゾートを楽しむ多くの観光客でにぎわいます。
![トスカーナ地方の小さな島](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img27-e1524448893405.jpg)
ジーリョ島唯一の路線バス乗り場へ裏道を行く
この島唯一の路線バスは、港から島の頂上にある城(要塞)へ行き、そこからビーチのあるカンペーゼという村へ行きます。
港から路線バス乗り場へはちょっと遠回りですが、車道を道なりに行けば、路線バス発着場に着きます。でも、地元の方やよく島に来ている事情通の方は、トンネルのような裏道を利用します。
![地元の人は裏道を使ってバス乗り場へ](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img29-e1524449060243.jpg)
初めての人は、ちょっと躊躇してしまうような暗いトンネルの通路。
![入るのをためらってしまうような暗いトンネル](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img30-e1524449122530.jpg)
カラフルな建物の合間にこんな路地がぽっかりと開いています。
思いっきり近道なので、これらの道を知ってる人は、路線バス発着場までサクッとスマートに行けます。
![トンネルを抜けると明るい路地へ](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img32-e1524449340746.jpg)
トンネルを抜けると・・・。
![ごく普通の路地が出現](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img33-e1524449371353.jpg)
その先は普通の路地でした!(笑)
突き当りを左に曲がれば路線バスの発着場へ到着。
各地からかき集めたバスが並ぶターミナル
思いっきり関係ないどこかの乗用車がバスの目の前に駐車してあるところや、バスの停留所でボールを持って遊んでる子供を誰も叱らないのは規則にはゆるい、ザ・イタリアといった感じです。
バスの停留所には、あり合わせのバスを島に持って来ました!
といった感じの、すべて違ういろいろなバスが停まっていました。
![イヴェコ社製の青いバス](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img37.jpg)
大きめの車体でバス側面には荷物をいれるトランクルームがあります。
![バスにはトランクルーム付き](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img38-e1524449692960.jpg)
![小回りがききそうなミニバスタイプの路線バス](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img40-e1524449754279.jpg)
その後ろに駐車してあったのはミニバスのような小さなバス。
バスが駐車してあるすぐ横には、路線バス用チケット販売所があります。片道一律2ユーロ(2018年4月現在、約265円)です。
![バスチケット売り場がバス停の横にある](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img41-e1524449861480.jpg)
ルーズなイタリアと思いきや、きちんと運行している島の路線バス
バスの運行間隔は平日、週末、シーズンなどによりいろいろ変わります。
ジーリョ島のバスの時刻表はコチラです。
![ジーリョ島の路線バス時刻表](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img43-e1524449976174.jpg)
最新版の時刻表はティエンメ(Tiemme)社のサイトを参照ください。
ゆったりとしたこの島の路線バス、ゆるくて時間にもルーズなんだろうなあ。とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は結構時間に正確です。
確かに、ローマと違って渋滞はないですし、フェリーの時間もあるので下手に遅れたりしたら大変だからなのでしょう。
あと、小さな島で皆がほぼ顔見知りなので、いい加減な仕事はできないということもあると思います。
始発から終点まで30分の道のりのバス。グネグネとした道をひたすら進み、車酔いしそうですが、素晴らしい景色を見て気を紛らわせます。
![紺碧の美しいテレニア海](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img51-e1524450076947.jpg)
水平線の見える紺碧の海。
![反対車線をまた違う車種のバスが行く](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img52-e1524450161431.jpg)
反対車線を走るバスは、さらにまた違う車種でした。
バスの窓ガラスがあまりきれいではないので車窓の写真があまり撮れませんでした(残念)。
一見なにもないところにポツンとバス停があって、意表を付かれます。
![何もないところにもバス停があります](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img54-e1524450289738.jpg)
バス停からちょっと離れてますが、1軒だけ農家があるのでその人専用のバス停なんでしょうか・・・。
ビーチがある村、カンペーゼに路線バスが到着
バスの終点はカンペーゼというビーチのある村。
![ビーチのある村カンペーゼに到着するバス](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img56-e1524450433847.jpg)
シーズンオフの時期だったので利用客はまばらでしたが、6月~9月のイタリアの学校の長~い夏休みシーズン(3か月!)にはほぼ満席状態になります。
![夏のオンシーズンは満席になるバス](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img58-e1524450486563.jpg)
のどかな海辺の村の高台の道を行く路線バス。
![カンペーゼ村のシンボルの塔](/magazine/wp-content/uploads/2018/04/img59-e1524450541536.jpg)
路線バス終点のカンペーゼ村は、こちらの塔がシンボル。
ハイシーズンズンのにぎやかな様子とはうってかわって、人の少ないシーズンオフの島はゆったりとしてとても落ち着きます。
何につけてもアバウトなイタリア社会ですが、一見のほほんとした小さな島にも拘らず、キチンとした仕事ができていることに驚きました。
ジーリョ島 観光ホームぺージはコチラを参考になさってください。
バス会社の比較がポイント!