北海道ワイナリーバスツアーモデルプラン

北海道のワイナリー視察、1泊2日貸切バス旅行の料金目安は?

北海道のワイン生産量は、山梨県、長野県に次で第3位。湿度が低く、昼夜の寒暖差が大きいため、糖度の高いぶどうを栽培できます。

十勝に初めてワイナリーが誕生して以来、ワイン特区に認定された余市町、岩見沢市を中心とする南空知エリアなどに次々と個性的な醸造所が誕生し、ワイナリー巡りが人気を呼んでいます。

今回は実際に依頼のあった札幌出発で1泊2日のワイナリー巡り(視察)のプランをもとに、モデルコースと料金を計算してみました。

札幌出発1泊2日モデルコース

北海道のワイナリーを視察するモデルコース

北海道は梅雨や台風の影響が少ないことから、ワイン醸造用のヨーロッパ系ぶどう栽培に適しているといわれています。

北海道の緯度はドイツやフランス北部のシャンパーニュ地方、アルザス地方と同じ。山梨に比べると歴史は浅いですが、ここ数年でコンクールに入賞するワインなども誕生するのもうなずけますね。

今回のモデルコースはワインの造り手から注目を集めている函館と岩見沢エリアのワイナリーを視察するプランです。

<1泊2日北海道ワイナリー巡りモデルコース>

■1日目(利用時間2時間・移動距離30㎞)
▼09:15 札幌市大通公園
▼10:00 函館のワイナリー(農楽蔵)
▼11:00 函館駅前のホテル到着・宿泊

■2日目(利用時間6時間・移動距離160㎞)
▼07:00 函館駅前のホテル出発
▼09:45 栗沢のワイナリー(栗澤ワインズ)
▼11:00 岩見沢のワイナリー(宝水ワイナリー)
▼12:30 札幌市大通

1泊2日貸切バス料金目安
(8時間・190㎞利用・税込)
・大型観光バス 102,784円~
・中型観光バス 87,120円~
・マイクロバス 74,096円~
※1日目のバス利用時間は2時間ですが、貸切バスの利用は最低3時間からとなります。
また、運行前後に1時間ずつ(合計2時間)安全対策のための点検・点呼時間がプラスされます(この場合は2日分×2時間が追加)。
※バス運転手の宿泊代(1泊2食付き)、バス駐車場代が別途かかります。
※バス会社と駅までの回送分は含みません。

バスをいったん返し、2日目にまたお迎えに行った方が安い場合もあります。見積りを依頼する際はその旨を伝え、安い方でとお願いしましょう。

記事内で紹介しているバス料金目安は、2023年6月27日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づき計算しています。この金額を下回る料金では運行できないという最低基準額であり、この金額を基に各バス会社が自由に料金設定ができます(上限は特になし)。

バス会社ごとに運輸局に届け出ている単価が異なるため、複数のバス会社から見積りを取り寄せて比較するのがとても重要となります。

北海道出発の貸切バス料金の目安は以下の記事も参考にしてください。

現地視察用に貸切バスをチャーターする場合のポイント

現地視察場所までは飛行機や電車で移動し、宿泊先のホテル出発で送迎バスを利用したい場所、全国対応可能な貸切バスの達人ならご希望の出発地でバス会社をご紹介できます。

北海道への主な入り口になる新千歳空港でのバスお迎え場所は、国内線・国際線の各ターミナルビル1階のバス乗り場になります。予約は不要ですが、整理券500円と駐車場代200円が必要です。

この他に函館空港や北海道新幹線を利用した場合の新函館北斗駅など、主要駅でのバス乗車場所については、こちらの記事を参考にしてください。

貸切バス料金には、バス車両レンタル代・運転手・ガソリン代・車両保険代が含まれており、それ以外にかかる実費(高速道路通行料金、駐車場代など)は別途精算となりますのでご注意ください。

≫バスの高速料金調べ方はこちら

貸切できるバスの大きさ・定員数については以下を参考にしてください。

貸切バス乗車人数比較 | 大型バスの定員 | 中型バスの定員 | 小型バスの定員 | マイクロバスの定員

北海道にあるおすすめのワイナリー

北海道は日本でも有数のワイン醸造用ぶどうの産地。梅雨や台風の影響が少ないことから、ヨーロッパ系のぶどう栽培に適しているといわれています。

緯度でいえば、ドイツやフランス北部のシャンパーニュ地方、アルザス地方と同じ。山梨に比べると歴史は浅いですが、ここ数年でコンクールに入賞するワインなども誕生しています。

函館・奥尻にあるワイナリー

函館・奥尻にあるワイナリー紹介

道南にあたる函館は人気のあるワイナリーの他、大手メーカーもぶどう畑を所有するなど、注目のエリアです。

フランス老舗醸造家が2023年ワイナリーオープンを目指す「ド・モンティーユ&北海道」

なかでもフランスの老舗ワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」社が2016年に「ド・モンティーユ&北海道」プロジェクトを立ち上げ、大きな話題に!函館市桔梗町にブドウ園をオープンさせ、自社栽培のぶどうで醸造するワイナリー建設に取り組んでいます。

「ドメーヌ・ド・モンティーユ」社はコート・ド・ボーヌのヴォルネイ村にある旧家で、17世紀後半のフランス革命前までさかのぼれる歴史を持ちます。ワイン造りは1920年代後半から。長い熟成に耐える正統派ブルゴーニュワイン、自然派の先駆けともいわれています。

2023年ワイナリーオープンまでは、北海道余市地域のぶどう栽培者から提供されたぶどうで少量のワインを生産。岩見沢市の10Rワイナリーのブルースガットラブ氏(栃木県にあるココファームのコンサルタントも担当)とともに、日本でのワイン造りを模索中です。

<基本情報>
ド・モンティーユ&北海道
住所:北海道函館市桔梗町

1973年から函館でワイン造りに取り組む「はこだてわいん」

前身は「駒ケ岳酒造」として果実酒をつくる会社として起業。1984年に七飯町へ移転し「はこだてわいん」と名称を変更しています。北海道でワイン醸造用ぶどうの作付け面積は日本最大規模。

2011年には世界で最も深い場所にある貯蔵庫を青函トンネル内に作り、話題を呼びました。第10回国産ワインコンクールにおいて「しばれわいん」が金賞受賞、「香り仕込みケルナースパークリング」が部門最高賞·銀賞を同時受賞しています。

工場見学は無料で平日のみ受付しています(コロナ禍で中止している可能性もあり)。

<基本情報>
はこだてわいん
北海道亀田郡七飯町字上藤城11番地
問い合わせ先:0138-65-8115

一般の方の見学は不可、小規模生産ワイナリー「農楽蔵(のらくら)」

2011年北斗市文月にヴィンヤード(自家農園)を開園。2012年に函館市にワイナリー農楽蔵を設立。ご夫婦お2人で営むワイナリーです。

化学合成農薬、化学肥料、除草剤を使用せず、出来る限り有機栽培した北海道産ぶどうを使い、野生酵母発酵・無ろ過・低亜硫酸を基本に醸造したワインを提供。ワイナリーでは在庫を持たず、取り扱い酒販店に入荷するとすぐに売り切れてしまうことから“幻のワイン”といわれています。

<基本情報>
農楽蔵
住所:北海道函館市元町31−20

日本海の潮風を受け、ミネラル感たっぷり「奥尻ワイナリー」

奥尻ワイナリー(画像提供:公益社団法人北海道観光振興機構)
奥尻ワイナリー(画像提供:公益社団法人北海道観光振興機構)

北海道南西部の日本海に浮かぶ奥尻島。透明度抜群の海に囲まれ、ブナの原生林が島の約6割を覆う豊富な水資源を有しています。

1999年に山葡萄の栽培からスタート。その後、ヨーロッパ品種の栽培にも成功し、2008年から自社醸造工場での本格的なワイン造りが始まりました。潮の香りの余韻が感じられるのが奥尻ワインの特徴です。

ワイナリー見学は要予約。ここでしか購入できないワインもあるそうですよ。

<基本情報>
奥尻ワイナリー
住所:北海道奥尻郡奥尻町字米岡177番地
問い合わせ先:01397-3-3290

2017年にワイン特区認定・余市のワイナリー

ワイン特区認定・余市のワイナリー

ワイン醸造は酒税法により規制されています。酒税は製造業者に納税を課すもの。このため、通常は6,000リットル以上醸造しなければ免許を取得できないとされています。

このワイン特区認定は、6,000リットル以上だった醸造免許取得を2,000リットル以上に緩和し、小規模な醸造家のビジネス参入を後押しする制度です。余市では余市町・仁木町がワイン特区に認定。

2021年には13のワイナリーがひしめき合うワインの産地・ぶどうの生産地として注目を集めています。

余市産ぶどうで仕込む「余市ワイナリー」

1974年(昭和49年)に札幌の老舗酒造・日本清酒株式会社が余市町にワイン工場をつくり、ワインの醸造をスタート。2011年に余市葡萄酒醸造所の敷地内に余市ワイナリーをオープンさせました。

2013年には施設をリニューアルし、醸造棟・瓶詰め・貯蔵棟の見学が可能に。直営店やお土産ショップ、カフェ&ベーカリー、ワイナリーレストラン、ギャラリー&アトリエを有するまさにわいんのテーマパークです。余市の契約契約農家が作った余市産のぶどうを余市で醸造。オンリーワインの地ワインを提供しつづけています。

<基本情報>
余市ワイナリー
住所:北海道余市郡余市町黒川町1318番地
問い合わせ先:0135-23-2184

ワイン専用ぶどう畑に囲まれた「OcciGabi(オチガビワイナリー)」

余市町をアメリカのワイン産業の聖地、ナパバレーのようにしたいという夢をお持ちの落さんご夫婦が営むワイナリー。ドイツやオーストリアでワイン造りを学び、北海道や長野、新潟でぶどうづくり・ワイン造りを続けてきました。

現在はその経験を活かし、景観を含めてワインの美味しさや食事を楽しめる美しいワイナリーを作り上げています。レストランの他、試飲カウンターや美しいお庭でワインテイスティングが可能。

<基本情報>
OcciGabi(オチガビワイナリー)
住所:北海道余市郡余市町山田町635
問い合わせ先:0135-48-6163

全国から注目を集める若手醸造家が営む「ドメーヌタカヒコ」

「ドメーヌ タカヒコ」は、長野県の小布施ワイナリー次男である曽我貴彦さんが2010年にスタートさせたワイナリー。栃木県のココファームワイナリーの農場長として10年務めたキャリアがあります。

ぶどう栽培の好適地として余市を選び・移住。ビオロジック(有機栽培)でピノ・ノワールを栽培し、野生酵母、全房発酵で醸し出すワインは、繊細ながらも余韻が長く旨味・香味が多く楽しめるワインとしてファンを魅了しています。

<基本情報>
ドメーヌ タカヒコ
住所:北海道余市郡余市町登町1395

余市町出身の女性醸造家が活躍「リタファーム&ワイナリー」

「リタファーム&ワイナリー」は菅原さんご夫妻が営むワイナリー。余市ワイン特区制度を活用した第1号で、町で3番目のワイナリーとして2013年に誕生しました。

奥様の菅原由利子さんはシャンパーニュで醸造経験を積み、白の品種を中心に低農薬で栽培したぶどうを使い、野生酵母で自然発酵させたナチュールワインを作っています。国内はもちろん、アメリカ・カリフォルニア州やハワイ、フランス、イタリアなどへも輸出し、海外での評価も上々。

<基本情報>
リタファーム&ワイナリー
住所:余市郡余市町登町1824番(ワイナリー)

循環型農業を目指し、余市に移住した木原ファミリーが営む「モンガク谷ワイナリー」

モンガク谷とはアイヌ語で「草を刈り付ける谷」を意味することば。ご家族と共に移住した余市で2012年から無農薬・無肥料でぶどう栽培をスタートさせたもののうまくいかず、その後、減農薬・自家配合堆肥の使用で持ち直し、2015年に無事収穫できるようになりました。

岩見沢の10Rワイナリーで醸造技術を学び、2018年から自家醸造をスタート。築100年近い札幌軟石の蔵を移築した醸造所で、野生酵母を使い、発酵段階からぶどうをブレンドする「混醸(こんじょう)」を行っているのが特徴です。

<問合せ先>
モンガク谷ワイナリー
住所:北海道余市郡余市町登町1982-1
問い合わせ先:0135‐22‐1533

あらたなワイン産地として注目を集める空知・岩見沢エリア

岩見沢のワイナリー
岩見沢のワイナリー

炭鉱で栄えた空知地方は新千歳空港からもアクセスが良く、最近ではグリーンツーリズムも盛んです。北海道の内陸部に位置し、肥沃な土地と厳しい気候の下育てられるぶどうは、おいしいワインになると注目を集めています。

現在は6つのワイナリーと数多くのヴィンヤード(農園)があり、北海道の中でも指折りのワイン産地として知られています。

空知ワインのパイオニア「YAMAZAKI WINERY」

三笠市で代々農業を営んできた山崎さん。1998年にピノ・ノワールを栽培し始め、2002年には醸造許可を取得し、自社畑で採れたぶどうのみを使用したワインを醸造しています。

除草剤や化学合成肥料は一切つかわず、手作業で大切に育てたぶどう。中でも北海道固有種である旅路を使い、野生酵母で醸造したロゼのスパークリングワインは絶品と評判です。

農作業を最優先とするため、ワイナリーの見学案内等はおこなっていません。また、バス等の大型車両でのSHOPへの立ち寄りも不可となっていますのでご注意を。

<問合せ先>
YAMAZAKI WINERY
住所:北海道三笠市達布791-22

北海道が持つ自然の力・生命力を感じるワインづくり「TAKIZAWA WINERY」

札幌で人気のコーヒー店を営んでいたる滝沢さんが、自然豊かなところで暮らしたいと考え三笠市へ。2006年に60歳からぶどうづくりを始め、2008年に初ヴィンテージをリリースさせました。

ぶどう栽培から醸造まで一貫して手掛けたいという思いから、2013年からワイン醸造施設を備えた「TAKIZAWA WINERY」をオープンさせています。

極力農薬や肥料を使わず育てたぶどうを野生酵母で醸造。自然で力強いワインづくりが魅力です。ワイン畑を一望するワイナリーショップではテイスティングや購入も可能。

収穫祭やワイン造り体験、見学ツアーなども行っています。

<問合せ先>
TAKIZAWA WINERY
住所:北海道三笠市川内841-24
問合せ先: 01267-2-6755

映画のロケ地にもなった「宝水ワイナリー」

岩見沢市・宝水ワイナリー

宝水ワイナリーは岩見沢市宝水町にあるワイナリー。もともとは岩見沢の農家が主体となり立ち上げた組合でぶどうを植え始めたのが始まりだそう。

自分たちでワインを醸造したいという思いから2004年からワイナリーを設立しました。映画「ぶどうのなみだ」のロケ地にもなっています。

岩見沢市の中でも最も冷涼な土地で、そのテロワールを活かした品種の選定・栽培方法、でこの土地ならではのワインを醸造しています。冷涼感や美しさ、凛とした「雪」をイメージするワインとして定着しています。

<問合せ先>
宝水ワイナリー
住所:北海道岩見沢市宝水町364-3
問合せ先:0126-20-1810

理想のワイン造りを求めて移住し、設立した「10Rワイナリー」

「ド・モンティーユ&北海道」 プロジェクトにも関わっているブルース・ガットラヴさんが理想のワイン造りのために見つけた場所、岩見沢市栗沢でオープンさせた「10Rワイナリー」。長きにわたり、ココファームでワイナリー取締役醸造責任者としてワインづくりを指導してきました。

自分たちのワイナリーを持ちたいという生産者を受け入れ、受託醸造を手掛けつつ、ワイン造りの基本・技術を教える日本初の“カスタムクラッシュワイナリー”として、後継者づくりにも尽力しています。

ワイナリーの“10R(トアール)”は自分の名前を出したくなかったブルースさんが、「とあるワイナリー」ということばをベースに名付けたものだそうです。直売所なし・一般の見学は不可ですのでご注意を。

<問合せ先>
10Rワイナリー
住所:北海道岩見沢市栗沢町上幌1123番地10

近藤さん・中澤さんが共同で営む「栗澤ワインズ」

栗澤町で3番目にできたワイナリー

栗澤町でワイン用のぶどう農園を2002年にご夫妻で始めた「ナカザワヴィンヤード」 。2012年まではココファームで醸造してきましたが、2013年からブルース・ガットラヴさんの10Rワイナリーで醸造。

その後、2007年にご家族と共に栗澤町へ移住し、ぶどう作りを始めたた近藤さんとともに、2017年に岩見沢3番目となるワイナリー「栗澤ワインズ」を共同出資で設立。自分たちの手で育てたぶどうを使い、こだわりのワインへと醸造する夢を叶えています。

近藤さんのヴィンヤードは、極力農薬を使わずに、いくつかの品種をランダムに植える“混植”を行っているのが特徴。また、東欧・ジョージアで行われているクヴェヴリ(素焼きの壺)を土に埋めて醸造する伝統的な手法を採用するなど、ユニークなワインづくりを行っています。

クヴェヴリ(2019年開催の世界最古のワインジョージアワイン展より)
クヴェヴリ(2019年開催の世界最古のワインジョージアワイン展より)

いずれのヴィンヤード、ワイナリーとも、直売所なし・見学不可となっています。

<問合せ先>
栗澤ワインズ
住所:北海道岩見沢市栗沢町茂世丑774−2

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ナカザワヴィンヤード≫

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