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トラブルや事故、「当事者意識」を持つことの大切さを実感

セーフティバスで三ツ星に認定されている「シティアクセス」で行われた安全研修会

こんにちは!編集部Iです。
今回は横浜市にある中型バス・小型バスを扱う貸切バス会社「シティアクセス」さんで行われた安全研修会の様子をレポートします。

昨年の2月に行われた消防局中消防署との連携で行われた大規模な「バス車両火災対応訓練」は、全国に先駆けた本格的な消防訓練として注目を集めましたね!

シフトの関係上、なかなか全員が集まることが難しい中、できるだけ多くの乗務員を集めて内容の濃い研修会を行いたいという主旨で、比較的閑散期である1月~2月に大きな研修会を毎年行っているそう。

2017年は1月12日に本社で、シティアクセスグループ各営業所、取引先の旅行会社などを集めて開催され、地元テレビ局のTVKテレビ、神奈川新聞などのメディアも取材に来てましたよ!

神奈川新聞にも掲載

(参考資料: 神奈川新聞による取材記事抜粋)

「シティアクセス」さんは、平成23年12月に(公社)日本バス協会の「貸切バス事業者安全性評価認定で一ツ星を取得。2年後の更新時には二ツ星に。さらに昨年の平成27年には最高ランクである三ツ星に認定されています。

セイフティマーク三ツ星認定「シティアクセス」

この星マークは取得することも、同じランクを維持することも簡単なことではないですが、更新のたびにランクアップを続けるというのはさらに大変なこと。高い安全意識を持ち続け、常に努力を重ねているその取り組みの一端をご紹介しましょう!

「軽井沢スキーバス事故」から1年、貸切バス業界の事情は変わったのか?

昨年、2016年1月15日に起きた「軽井沢スキーバス事故」。この時に受けた衝撃は今もなお深く記憶に刻まれています。

この事件をきっかけに国は貸切バス事業者だけではなく、旅行事業者に対しても罰則を強化。

不当に安い運賃で貸切バスを運行することがないように、両者の間で取り交わされる「運送引受書」にバス料金を明記し、手数料の金額についても書面で取り交わすことになりました。

昨年末、貸切バスの運賃・料金についての通報窓口を国土交通省の他、(一社)日本旅行業協会、(一社)全国旅行業協会、(公社)日本バス協会が共同して設置した第三者機関「貸切バスツアー適正取引推進委員会」にも設置。

それぞれが連携し、貸切バス運賃の下限割れなどが起きないような対策がとられています。

国土交通省で公開しているチラシ

出展:国土交通省「貸切運賃・料金制度周知チラシ」より

バスを借りたことのある方なら、バス会社との間で交わされる上記のような「運送引受書」を目にしたことがあるかもしれませんね。

今回の「シティアクセスグループ安全研修会」では、冒頭でNNNドキュメントで2016年12月5日に放送された「迷走する轍(わだち)~貸切バス業界の闇~」のビデオを全員で視聴。

その中で「下限割れ料金じゃないと旅行会社から仕事が受注できない」と答えるバス事業者の事例が紹介されていました。

番組はテレビ信州、テレビ金沢の共同制作で、全国の貸切バス事業者約4,500社のうち、1,500社にアンケートを実施。そのうち回答があった535社の34.8%の業者が下限割れ運賃での受注があると回答していました。

そのからくりはとても巧妙で、「運送引受書」上は下限割れしていない金額を記載。しかし実際に旅行会社から振り込まれる金額は、手数料や広告宣伝費などの名目で差し引かれ、実質的には下限料金をかなり下回る金額しか振り込まれていないといいます。

国土交通省の監査でチェックされるのは「運送引受書」で、旅行会社から振り込まれた金額が記載されている通帳との付け合わせはされていないのが実情。また国交省側でも、商習慣として発注者側(この場合は旅行会社)が「手数料」や「キックバック」をもらうという民間の取引に介入し、具体的な手数料率を指導することは法律の観点からできないという立場でした。

結局「安全コストをカット」しなければ会社の経営が成り立たないと回答するバス事業者が、思っていたよりも多いことにびっくり。

その一方で、旅行会社側も新運賃を適用するため、バスツアーを値上げしたところ、利用客の4割が減少したと回答するところも紹介されていました。

昨年の10月に国土交通省の主催で開かれた「運輸事業の安全に関するシンポジウム2016」に参加した際に、今後は「中小の貸切バス事業者」への浸透が課題という話があり、国側でも目が行き届かない監査の実情に苦慮していることが伝わってきました。

バス協会などに加入しているバス会社であれば目配りできますが、していない事業者に対しては実態を把握しにくく、周知したい事柄も届きません。

規制緩和以降に参入し、バス協会にも所属しない多くの貸切バス事業者が、ドキュメンタリーで取り上げられたような法令違反を続け、国の監査の網をかいくぐっている。

悲しい事故の教訓が活かされていない、そんな現状を改めて突きつけられたような気がしました。

また、1/15(日)の夕方、日本テレビで放映されている「バンキシャ!」の中で、夜行バスツアーにでかけた大学生たちのインタビューが紹介されていましたが、安全性についての関心はほとんどなく「値段の安さ」で選んでいるという回答に愕然!!利用者側もまさに「他人事」なのでしょうか・・・。

私たち利用者側も、極端に安い値段のバスツアーの背景には、不当に安い金額でバスを走らせているかもしれないということを疑わなければなりません。命よりも大切なものはないということを、肝に銘じ、安全のためには適正な料金を払うのはやむを得なしと考えるべきなのではないかと思います。

軽井沢スキーバス事故で無くなった方へ黙とうをささげます

ビデオ視聴後は事故で無くなられた方々のご冥福を祈り、全員で黙とうをささげました。

相次ぐ報道「バスを運転しながらのスマホ操作」

昨年、位置情報を活用したスマホゲーム「ポケモンGO!」がリリースされ、世界中で大ブームを巻き起こしました。

このことで歩きスマホで事故を起こしたり、トラブルを起こすなどが社会問題に。さらに運転中にもスマホで「ポケモンGO!」をプレイし、事故を起こすケースもありました。国土交通省から報告されたバス乗務中の使用事例は23件に達しているといいます。

今回の安全研修会では、タイムリーな事例として「バス運転中のスマホ操作」をテーマにした講話が行われました。

おりしも昨年の12月に日本バス協会から「乗務中における携帯電話・スマートフォン」の危険性等について」という啓発資料が配布されたばかり。

登壇したのは、シティアクセスさんの取引先であるクラブツーリズム株式会社のバス仕入・開発センター所長である桑原さんです。

クラブツーリズム・桑原氏が登壇

クラブツーリズムでは、2016年3月に同社が主催する日帰りのバスツアーで、ドライバーが高速道路を運転中にスマホを操作する様子を動画で撮影され、ツイッターに投稿されたことにより発覚。違反したのが大手のバスツアー会社ということで注目を集めました。

クラブツーリズムではこの事態を重く受け止め、ドライバーに対しては、同社が主催するバスツアーへの乗務禁止措置を、貸切バス会社に対しては再発防止策の提出を求めたそうです。

もちろん、社内でも安全運行のための管理体制を見直し、強化。全国で契約している貸切バス事業者に対しても、スマホ操作の禁止、乗務員教育の強化、安全運行の徹底を要請しました。

ところがその後も、5月、6月にも運転中にスマホ操作するドライバーがいたことが判明。

数日後にその貸切バス会社が運行するバスツアーがあったそうですが、契約を解除し、別の貸切バスで運行するなど、強い姿勢で臨んだそうです。

ここで桑原さんが問題視したのが「当事者意識の薄さ」。

「見つからなければいいだろう」、「今までもやっていたんだし」、「自分は大丈夫」というどこか他人事のような感覚が、ドライバーにあったのではないかということです。

スマホ操作が見つかり、契約解除された後、ほとんどのバスドライバーは会社を去ることになってしまったといいます。ちょっとした気のゆるみ、ルール違反で本人も会社も仕事を失うことになる。

「このツイッターでの動画投稿以来、貸切バスに限らず、路線バスや高速バスにおいても、バスドライバーの一挙手一投足が注目されるようになってきているように思います」。

シティアクセスさんは大丈夫だと思いますが、と前置きした上で「常に見られているという緊張感を持ち、他人事とは思わずに、今後ともルール順守、安全運転をお願いします」と桑原さんはおっしゃっていました。

クラブツーリズムでもこの事件以来、同社のバスツアーに参加するお客様が一時的に減ってしまったそうです。

失ってしまった信頼を回復するのは大変なこと。同じ神奈川県のバス会社である「神奈中バス」では防止策として、乗務する際、スマホや携帯はトランクルームに入れているとか。

運転中は誤解を招かぬよう、目の届くところにスマホはおかない

誤解をまねかないよう、今後もお客様の目の届くところにスマホや携帯を置かないことを改めて徹底するよう全員で確認しました。

プロのドライバーとして、高い技術を維持するために日々研鑽

クラブツーリズム・桑原さんの登壇後は、神奈川県警察本部 第一交通機動隊の白バイによるデモ走行のビデオを鑑賞。

神奈川県警察本部・第一交通機動隊 白バイによるデモ走行ビデオ

目を見張るような華麗な走りは「スゴイ!」の一言。高い技術力が要求される素晴らしいフォーメーションを編集部Iも楽しませていただきました。

白バイ特別訓練の監督と訓練員のお二人

写真向かって左から、白バイ特別訓練監督・草苅さん、真ん中が特別訓練員・北村さん、そして右側の特別訓練員・高山さんはビデオのデモ走行にも参加されていたそうです!

白バイ特別訓練監督・草苅さん

運転する乗り物が「バイク」と「バス」と違えども、プロとしてハンドルを握るという点では同じこと。

高い技術力を保ち、安全に走るためには日々研鑽を欠かさず、常に高い安全意識を持って臨んでいきましょう、と草苅さん。

たとえプロであっても「自分は大丈夫」と過信しないことは大切だと思いました。

1人の失敗は全員の失敗になる

事故防止の近い十カ条唱和

研修会の最後に質疑応答と参加者全員による「事故防止の近い十カ条」を唱和。総括としてシティアクセス社長の藤木さんによるお話がありました。

その中でとても印象的だったのは

「『お客様からとてもいいドライバーさんだった』と褒められたときは、その人の手柄になる。でも、失敗したときは、ドライバー全員(会社そのもの)の失敗になる。目配り、気配り、思いやりを持って乗務に取り組んでほしい」ということば。

失敗したり、ミスしたりするのは誰にでもあること。でもその後、その教訓をどう生かすかが大切。

シティアクセスさんでは、ミスをした本人が講師をつとめる研修会を行っているそうです。以前、その様子をご紹介したことがありますが、失敗した原因は本人が一番わかっているはずで、どうしたら同じ過ちを繰り返さないかを実体験をもとに語りあうことで全員が共有できると考えています。

クラブツーリズム・桑原さんもおっしゃっていましたが「信頼回復」には大変時間がかかります。一度失った信頼を取り戻すためには、ミスをしてしまった本人だけではなく、会社全体、全員で取り組むという強い思いが感じられました。

また、藤木社長はドライバーが運転中にうっかりスマホを操作してしまうことについて

「家族が病気、奧さんが出産、子どもの受験など、つい、着信やメールが気になってしまうときがある」ということに言及。

ドライバー本人の健康管理だけではなく、運転に集中できるように、会社でもできるだけ目配りし、現場とのコミュニケーションを大切にしていたいとおっしゃっていました。

安心・安全は当たり前。プロのドライバーである以上、決められたルールを順守し、安全運転に努めるのは当然のこと。でも、その当たり前のことを、当たり前のように続けることは意外に難しいことです。

セーフティバスの最高ランク「三ツ星」取得は、やっぱり簡単なことではなかった。皆さんも貸切バス会社選びには料金だけを参考にするのでなく、こういったバス会社の取り組みなども参考にしてみては?

「貸切バスの達人」ではバス会社の賢い選び方について参考にしてほしいポイントをご紹介しています。こちらもぜひ参考にしながら、安心・安全で快適なバスの旅を楽しんでくださいね!

■取材協力
シティアクセス株式会社
神奈川県横浜市中区新山下3-8-45

日本テレビ「NNNドキュメント」
「迷走する轍(わだち)~~貸切バス業界の闇~」
http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/post-34.html

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