岩手県と宮城県で2泊3日の震災学習。貸切バスの送迎料金目安とモデルプランをご紹介!

日本中に衝撃が走った東日本大震災。発災から10年以上が経ちましたが、被災地から学ぶことは多まだたくさんあります。

今回ご紹介するのは、岩手県花巻空港から貸し切りバスに乗り、岩手県と宮城県の震災関連施設を巡る2泊3日の震災学習送迎プラン。実際にあった依頼内容をモデルコースとして、バス料金を計算してみました。

また、「3.11伝承ロード」から震災学習におすすめの施設をピックアップしてご紹介します。

花巻空港出発の2泊3日震災学習モデルコース

奇跡の一本松
奇跡の一本松

今回の2泊3日震災学習では、岩手県の花巻空港を出発して、陸前高田市の「奇跡の一本松」や石巻市の「大川小学校」、仙台市の「仙台市荒浜地区住宅基礎」など震災遺構や関連施設を巡ります。

宮城県気仙沼市では、NPO法人「海べの森を作ろう会」の植樹活動に参加。2泊3日を通し、見て、聞いて、体験して、様々な角度から気づきを得ることができます。

花巻空港へは、札幌(新千歳)・名古屋(小牧)・大阪(伊丹)・神戸・福岡から飛行機が就航しています。仙台空港も、札幌(新千歳)・名古屋(セントレア)をはじめ9カ所の空港から飛行機が就航しているので、関西方面からも意外とアクセスしやすいですよ。

<岩手県花巻空港出発2泊3日震災学習モデルコース>
1日目)
▼12:30 岩手県花巻空港でバス乗車
▼14:15 いわてTSUNAMIメモリアル
▼16:00 中尊寺
▼17:30 山王山温泉瑞泉郷到着・宿泊
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2日目)
▼ 9:00 山王山温泉瑞泉郷出発
▼11:00 奇跡の一本松
▼14:15 NPO法人「海べの森をつくろう会」
▼18:00 ホテル「エルファロ」到着・宿泊
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3日目)
▼ 8:30 ホテル「エルファロ」出発
▼ 9:15 大川小学校
▼11:05 おのくんハウス
▼12:20 仙台市荒浜地区住宅基礎
▼13:40 かわまちてらす閖上(ゆりあげ)
▼15:15 仙台空港到着・終了

2泊3日送迎貸切バス料金目安
(22時間・ 480㎞利用・税込)
・大型観光バス 290,884円~
・中型観光バス 249,216円~
・マイクロバス 214,632円~
※ドライバーの宿泊代、バス駐車場代、高速道路代、などの実費が別途かかります。
※バスの車庫(岩手)に戻る回送費はおよそで計算。

宮城県を含め、東北エリア出発の貸切バス料金の目安は以下の記事も参考にしてください。

貸切バスの料金に含まれるもの、含まれないものをチェック!

貸切バス料金に含まれるものと含まれないもの

送迎用のバスとして便利に使われる貸切バス。バス料金はバスを走らせた時間と距離で計算しますが、移動時に利用した高速道路や有料道路の料金は実費精算となります。

どこまでがバス料金に含まれているのかをチェックしてみましょう。

▼貸切バス料金に含まれるもの(見積りに含まれている)

  • バス車両のレンタル代
  • 運転手の人件費
  • ガソリン代
  • バスに乗車中(車内)に起きた事故をカバーする車両保険代

※バスが車庫から乗降場所まで移動する回送代と出発、到着後の安全点検として必要な時間2時間分も加えて計算されます。

▼貸切バス料金に含まれないもの(見積りに含まれない)

  • 高速道路や有料道路の料金
  • バス駐車場代
  • 宿泊を伴う場合は運転手の宿泊代(1泊2食付きで手配)
  • 旅行中に起きた事故やケガなどを補償する旅行保険代

※この他、バスガイドやフェリーなどを利用した場合はその料金はすべて実費になります。

バスを降りて観光したり、トイレ休憩でサービスエリアを利用している時にケガなどをした場合は、バスの車両保険ではカバーできません。別途、旅行保険に加入するのがおすすめです(1人数百円程度)。

バスの駐車場や運転手の宿泊はお客様手配となります。詳しくは下記記事を参考になさってください。

▼お役立ち情報
バス料金はどうやって調べる?
1泊2日の貸切バス旅行は駐車場・運転手のホテル予約は必要?
貸切バスで旅行する時は、保険に入るべき?
貸切バスの高速料金を知りたい!大型・中型・小型バスの料金区分や計算方法について

岩手県・宮城県の震災伝承施設紹介~3.11伝承ロードより~

青森県・岩手県・宮城県の太平洋沿岸を中心に設けられている、数々の震災伝承施設。「3.11伝承ロード」とも呼ばれるそれら施設の中から、今回ご紹介したモデルプランに入っていない施設をピックアップしてご紹介します。

17m越の津波にのまれた「津波遺構たろう観光ホテル」

津波遺構たろう観光ホテル

1986年から岩手県宮古市で営業してきた「たろう観光ホテル」。東日本大震災で、17m超の津波にのまれました。

4階まで浸水し、2階までは柱以外流出してしまったものの、4階以上はほぼ当初のまま遺っています。2016年に震災遺構として一般公開されました。

宮古観光文化交流協会による「学ぶ防災」ガイドに参加すると、内部の見学ができ、ホテル6階から撮影された津波の映像も見ることができます。

<基本情報>
津波遺構たろう観光ホテル
所在地:岩手県宮古市田老野原80
問合せ先:0193-62-2111(産業振興部観光課)

「学ぶ防災」ガイド
問合せ先:0193-77-3305(一般社団法人 宮古観光文化交流協会 学ぶ防災)

<岩手出発・震災遺構周遊モデルコース>
1日目)
▼09:00 盛岡駅でバス乗車
|(トイレ休憩)
▼11:30 津波遺構たろう観光ホテル
|(見学後、ランチ)
▼15:30 いわてTSUNAMIメモリアル

▼17:30 大船渡市内で宿泊
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2日目)
▼9:00 大船渡市のホテル出発

▼10:10 唐桑半島ビジターセンター・津波体験館

▼11:50 気仙沼市「東日本大震災遺構・伝承館」
|(ランチ)
▼17:00 仙台駅着・終了(バスは岩手に回送)

1泊2日送迎貸切バス料金目安
(17時間・ 700㎞利用・税込)
・大型観光バス 281,743円~
・中型観光バス 243,012円~
・マイクロバス 209,594円~
※ドライバーの宿泊代、バス駐車場代、高速道路代、などの実費が別途かかります。
※バスの車庫(岩手)に戻る回送費はおよそで計算。

自然との共生について問いかける「石巻市震災遺構 門脇小学校」

「石巻市震災遺構 門脇小学校」

「がんばろう石巻」の看板でも知られる石巻市南浜・門脇地区。東日本大震災ではこの地区だけで500人を超える犠牲者が出ました。

門脇小学校は、南浜・門脇地区を見下ろす日和山のふもとに建つ小学校で、津波の直撃に加え、校庭に流れ着いた車などから出火し火災も発生。けれど、日頃の訓練通り速やかに日和山へ避難できたことで、当時学校にいた生徒・職員は全員無事でした。

津波火災の痕跡を残す東日本大震災の遺構は、門脇小学校のみ。また、未曾有の自然災害を受け「自然との共生」について問いかける展示内容も、門脇小学校ならではです。

<基本情報>
石巻市震災遺構 門脇小学校
所在地:宮城県石巻市門脇町4-3-15
問合せ先:0225-98-8630

<岩手出発・震災遺構周遊モデルコース>
1日目)
▼09:00 一ノ関駅でバス乗車
|適宜トイレ休憩
▼10:30 猊鼻渓(舟下り約90分)
|(ランチ)
▼14:45 奇跡の一本松(陸前高田市)/タピック45(旧道の駅高田松原)/気仙沼中学校

▼18:00 陸前高田市内宿泊

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2日目)
▼9:00 陸前高田市宿泊ホテル発

▼9:50 南三陸町震災復興祈念公園

▼10:50 南三陸町 さんさん商店街(震災語り部講和/食事・買い物)

▼16:30 一ノ関駅着終了

1泊2日合宿送迎貸切バス料金目安
(17時間・ 100㎞利用・税込)
・大型観光バス 169,543円~
・中型観光バス 144,012円~
・マイクロバス 123,794円~
※ドライバーの宿泊代、バス駐車場代、高速道路代、などの実費が別途かかります。

ラーニングプログラムで自然災害と向き合う「南三陸町東日本大震災伝承館 南三陸311メモリアル」

道の駅さんさん南三陸(奥に見える黒い三角屋根の建物が「南三陸311メモリアル」)
道の駅さんさん南三陸(奥に見える黒い三角屋根の建物が「南三陸311メモリアル」)

2022年10月にオープンしたばかりの「南三陸町東日本大震災伝承館 南三陸311メモリアル」。南三陸町震災復興祈念公園の隣、「道の駅さんさん南三陸」(旧さんさん商店街)内にあります。

館内では、東日本大震災における南三陸町の被災実態などの展示のほか、住民たちの証言などで構成された映像を鑑賞しながらのラーニングプログラムを実施。「もし自分がそこにいたら、どう考え行動するか」を、、まわりの人と対話しながら考えます。

また、アートスペースには、フランスの現代アーティスト・クリスチャンボルタンスキー氏が南三陸に想いを寄せて創った作品や、写真家・浅田政志氏が地元の人たちと約8年にわたって撮り続けた作品を展示。館内と外構には、東京藝術大学の「癒しのコンテンツ開発プロジェクト」による絵画作品などが設置されています。

<基本情報>
南三陸町東日本大震災伝承館 南三陸311メモリアル
所在地:宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町200-1 
問合せ先:0226-47-2550

<岩手出発震災遺構周遊モデルコース>
行き)
▼09:00 花巻駅でバス乗車

▼09:10 イギリス海岸

▼09:45 宮沢賢治記念館
|(ランチ)
▼13:30 いわてTSUNAMIメモリアル

▼15:30 気仙沼市「東日本大震災遺構・伝承館」

▼18:00 気仙沼市内ホテル宿泊
==========================
2日目)
▼9:00 気仙沼市ホテル発
|適宜トイレ休憩
▼9:30 南三陸町震災復興祈念公園

▼10:15 南三陸町 さんさん商店街(震災語り部講和/食事・買い物)

▼14:30 石巻市震災遺構大川小学校

▼17:00 仙台駅着終了

1泊2日送迎貸切バス料金目安
(16時間・260㎞利用・税込)
・大型観光バス 192,280円~
・中型観光バス 164,340円~
・マイクロバス 141,460円~
※ドライバーの宿泊代、バス駐車場代、高速道路代、などの実費が別途かかります。
※バスの車庫(岩手)に戻る回送費はおよそで計算。

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≫送迎バス貸切手配について

貸切バスは換気能力に優れた、コロナ禍でも安心・安全な移動手段!

貸切バスの新型コロナウイルス感染症対策について

駅から離れた場所を周遊する場合、貸切バスはとっても便利。効率よく回ることができます。

貸切バスは、窓を開けなくても「外気導入固定運転」をすることで、約5分程度(マイクロバスで約6~7分)で車内の空気が換気できます。これは、窓が開かない新幹線と同等の換気能力を持つ移動手段

各バス会社とも、新型コロナウイルス感染症対策に一生懸命取り組んでいますので、どうぞ安心してご利用ください。

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