![南ルート・めぐりん](https://www.bus-trip.jp/magazine/wp-content/uploads/2016/04/southroot_meguri.jpeg)
台東区をコミュニティバスで観光してみた!①
こんにちは、最近は体力のありあまる娘に、
ついていくのがやっとな子連れライターKです!
今回は台東区コミュニティバス「めぐりん」に乗ってきました。
以前、墨田区のコミュニティバスに乗りましたが、あれの台東区版です。
私は台東区民なので、自宅近くを通るルートはよく乗ります。
でも、この「めぐりん」は4ルートあるんですが、
他のルートは乗ったことがありません。
それどころか、どこを通るのかもよく知らない・・・。
というわけで、普段乗らないルートに挑戦してみました!
上野、浅草、谷中・・・観光地もまわれる台東区コミュニティバス「めぐりん」!
めぐりんのルートは「北めぐりん」「南めぐりん」「東西めぐりん」という
以前からある基本ルート3つに、
2016年1月末に開始した「ぐるーりめぐりん」という4つのルートがあります。
4つめの「ぐるーりめぐりん」ルートは、
おおよそ北と南をカバーしていますが、
「北めぐりん」「南めぐりん」と逆を走ってくれるのがありがたいんです。
写真は「ぐるーりめぐりん」です。
![ぐる~りめぐりん](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/gururi_megurin-1024x576.jpeg)
コミュニティバスって、普通、右回りか左回りか、
どちらか一方向にしか走ってくれないじゃないですか。
「行きには便利だけど、帰りはすごく遠回りになって不便」みたいな。
それが逆に走ってくれるルートがあると、行きも帰りも便利なんですよね。
ま、前置きはそれくらいにして、実際に乗ってみますよ~。
レトロな外観がかわいい!めぐりんバス
![南ルート・めぐりん](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/southroot_meguri-1024x768.jpeg)
まずは「南めぐりん」。おおざっぱにいうと、
上野と浅草橋と、飲食店の道具なら何でも揃う「かっぱ橋道具街」を
ぐるぐるしています。
一番短い路線で、あまり観光地らしい観光地も回りません。
とりあえず、これで自宅からかっぱ橋方面へ向かいます。
「ぐるーりめぐりん」を除く3ルートは、上の写真のような小型バス。
ベビーカーで乗るにはちょっと不便なこともありますが、
見た目はかわいい感じ。
外装や内装がレトロ調なのも、またかわいいんです。
![めぐりんバスの内装](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/megurin_interior-1024x576.jpeg)
案内や注意書きのステッカーも、フォントがレトロ調。凝ってますよね(全ての車体でこのフォントを使っているわけではありません)。
途中、浅草橋、蔵前などを通りながらかっぱ橋道具街へ到着。
![浅草かっぱ橋に到着したバス](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/kappabashi_megurin-1024x768.jpeg)
後ろ姿もなんかコロンとした感じでかわいらしい。
時代小説ファン、必見の場所!「池波正太郎記念文庫」
南北約800メートルに約170店舗が並ぶかっぱ橋道具街。
食器やお菓子道具、大型の厨房機器やお店の看板など、
飲食店に関するものなら何でもそろう日本一の専門店街です。
どちらを見ても飲食店に関連するお店ばかりで壮観です。
いつも飲食店オーナーだけでなく、
料理が好きな一般の人や外国人観光客でにぎわっていますが、
この日は早い時間帯だったため、それほど混んでいませんでした。
![かっぱ橋の朝は空いてる](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/kappabashi_morning-1024x768.jpeg)
かっぱ橋道具街は、「東京→夢の下町」編で回ったので、今回は割愛します。
このかっぱ橋には、図書館等も入っている台東区の「生涯学習センター」があるのですが、
1階に「池波正太郎記念文庫」という施設があります。
池波正太郎は台東区出身で、亡くなったあと、
遺族から寄贈された蔵書、自筆原稿、自筆絵画、その他様々な資料が展示されています。
池波正太郎ファンなら必見です!
![池波正太郎記念文庫](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/ikenami_syotaro-1024x768.jpeg)
この日は池波正太郎の本の挿絵を多く手がけ、
2015年に亡くなった中一弥の追悼挿絵原画展が開催されていました。
![中一弥原画展](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/naka_kazuya_event-576x1024.jpeg)
しかし、娘は当然ながらこれにはまったく興味がなく、
同じフロアにある図書館の児童書コーナーに突撃し、
それに飽きたら隣にある公園の遊具へ。
![公園で遊ぶ娘](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/play_park-1024x768.jpeg)
最近体力が付いてきた娘。
ある程度は体を動かしておかないと、あとでぐずるので、
遊びたいだけ遊ばせておきました。
さて、娘が遊びあきたころ、またバスに乗り込みます。
「生涯学習センター北」停留所では、南めぐりんと北めぐりんの乗り継ぎができます。
今度は北めぐりんに乗って、台東区北部を回ることにします。
お子さん連れでも浅草寺にするっと行ける、穴場ルートがあります!
![北めぐりんバスに乗り換え](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/northroot_megurin-768x1024.jpeg)
「北めぐりん」は、浅草、隅田公園、三ノ輪、入谷などを回ります。
浅草は浅草寺近くに停留所があるので、うまく使えば観光もできそうです。
北めぐりんは、こんな車体です。やっぱりレトロ調でかわいい。
![北めぐりんバスの外観](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/north_megurin_bus-1024x768.jpeg)
最初に浅草寺を目指します。
浅草寺は雷門、仲見世通りを通る参道が一番有名ですが、
他にもいくつか入口はあります。
ベビーカー連れなど、混雑しているところを通りたくない人は、
北めぐりん「浅草寺北」近くの浅草観音堂裏から入るといいと思います。
道も段差がなくて、オススメ。
![浅草観光の裏技!](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/urawaza_asakusa-1024x768.jpeg)
浅草寺の裏、めっちゃ空いてる。
![浅草寺まで楽々アクセス!](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/sensoji_ura_root-1024x768.jpeg)
これが、表の仲見世通り側から入ったら、大変な人混みですよ。
![浅草寺にお参りが簡単](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/sensoji_omairi-1024x768.jpeg)
裏から入ったおかげで、ほとんど時間をかけずにお参りできました。
次は、隅田公園の近くにある今戸神社へ向かいました。
新選組に猫に縁結びとてんこもり!
「リバーサイドスポーツセンター前」という停留所で降ります。
今戸神社は新選組の沖田総司の終焉の地だったり、
招き猫発祥の地(諸説あります)だったりするのですが、
有名なのは縁結びのご利益です。
![今戸神社](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/imato_jinjya-1024x768.jpeg)
神社のアピールポイントを目一杯つめこんだ看板。
沖田総司についての詳しい説明がありました。
![沖田総司終焉の地](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/okita_soji_yukari-768x1024.jpeg)
なるほど、御典医がこの地にいたんですね。
あ、ちなみにお墓がここにあるわけではありません。
(墓所は港区元麻布にある専称寺ですが
一般の方の墓参は厳禁です。ご注意を!)
招き猫発祥の地とされる場所は複数あるので、
本当にここがそうなのかはわかりませんが、招き猫アピールもすごいです!
![今戸神社のなで猫](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/nadeneko-1024x768.jpeg)
「日々感謝すると良い人生になる・・・」って、
かなり大雑把なご利益ですが、これは待ち受けにせざるを得ない!
![ご利益がある石のなで猫](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/stone_cat-1024x768.jpeg)
そして本殿の中にも招き猫が。
![神社本殿にも招き猫](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/jinjya_honden-1024x768.jpeg)
写真だとわかりにくいですが、結構な大きさですよ、これ。
奥のほうにもさらに大きい招き猫がいます。
ちょっとこわい。
それに比べると境内に飾られている猫のオブジェのかわいいこと!
![境内にはかわいい猫のオブジェ](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/cat_object-1024x768.jpeg)
しかし、今戸神社が有名な理由としては、
やっぱり「縁結びのご利益」が一番大きいと思います。
この日は平日のお昼の訪問でしたが、
参拝客は若い女子のグループばかり。
みんな社務所で絵馬やおみくじなどを求めていました。
絵馬は境内の至るところにすずなりになっています。
恋愛にかけるそのパワーに圧倒されそうです。
![今戸神社は縁結びスポット](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/enmusubi_jinjya-1024x768.jpeg)
参拝客の平均年齢を1人で上げまくった私ですが、
いったいどういう風に見られていたんでしょうか。
出会いを求めるシングルマザーかなんかに思われてたりして!?
ちなみに今戸神社では「縁結び会」という催しを定期的に開催していて、
独身の男女が出会う場を提供しているそうです。
それって、いわゆるお見合いパー…(以下、自主規制)。
子育てや安産にご利益がある入谷の鬼子母神
今戸神社をあとにして、まためぐりんに乗り込みます。
そして、次に降りたのは入谷です。
「恐れ入谷の鬼子母神」のフレーズで有名な鬼子母神。
これ、本当に入谷にあります。
行ったことあるという方は少ないと思いますが。
![入谷鬼子母神](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/iriya_kishimojin-768x1024.jpeg)
鬼子母神とは、インド仏教の神様で、
最初は子どもを奪って食べてしまうという怖い神様だったのが、
お釈迦様が鬼子母神の子どもを隠すことで、
子どもを失う悲しみを実感させて改心させたというお話があります。
そして、以降は子育てや安産の神様に。180度の転換ですね。
この屋根の部分、外国人観光客がえらく熱心に、
いろんな角度から写真を撮っていました。何か特別な屋根なんでしょうか?
![鬼子母神の意匠](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/kijimojin_design-1024x768.jpeg)
敷地内には、「蕣や君いかめしき文學士」
「入谷から出る朝顔の車哉」という正岡子規の句碑があります。
![正岡子規の句碑](/magazine/wp-content/uploads/2016/04/masaoka_shiki_kuhi-768x1024.jpeg)
なぜ朝顔が出てくるかというと、
この地は毎年7月に行われる朝顔市で有名なんですね。
毎年、6.7.8日の3日間開催されるそうです。
娘がすくすく育つように鬼子母神にお願いしつつ、
お昼を過ぎてしまったので、上野で軽いお昼ご飯を食べ、
次は「上野駅・上野公園」停留所から出発!
次回は台東区を東西に横断する「東西めぐりん」を
レポートします!
(--続く--)
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