
カンボジアをバスが行く(7)3日目午前中はプレ・ループ遺跡やニャック・ポアンへ
ツアー3日目は午前がプレ・ループ遺跡、ニャック・ポアン、午後からプリヤ・カーンの見学です。
今日は見学する遺跡の数が少ないのは、夜にバイヨン寺院でアプサラダンスショーがあるためです。
シェムリアップ市内からプレループ遺跡までは約15キロ、30分弱のバス移動になります。
プレ・ループ遺跡は961年に創建されたアンコール王朝最後のヒンドゥー教寺院で、ラージェンドラヴァルマン2世により造られたものです。
死者を荼毘に付す「プレ・ループ」に流れる静謐な空気
プレ・ループ遺跡のプレは「変化」、ループは「体」を意味するそうで、かつて中央伽藍の中段に在る石槽で死者を荼毘に付し、その灰で死者を描くといった儀式が行われたとのこと。
それがこの遺跡の名の由来になっているそうです。

現在は夕陽のスポットとして観光客も多く訪れるようになったそうですが、他の遺跡に比べてその数は少なく、とても静寂な空間がそこにあり、なにか落ち着ける感じがします。
バスを降りると周囲には静けさが広がります。
遺跡は砂岩とレンガでできた周壁で囲まれていますが、中の祠堂が遥かに高いく周壁を越えて見えています。周壁にある門をくぐると、大型ピラミッドのような寺院が目の前に。

砂岩とレンガで造られた赤い塔が林立している風景は異空間のようです。
「プレ・ループ遺跡」もやっぱり石段登りからは逃れられない

キタっ~~~。
またも中央祠堂の建つ最上階まで急傾斜の石段を這うように登ります。
途中振り返り、眼下にはかつで死者を荼毘に付した長方形の石槽が見えています。この勢いで中央祠堂まで登ります。
ここまで登るとその風景は壮観です。

プレ・ループはラージェンドラヴァルマン王が建てたレンガ造りのヒンドゥー寺院。最上階には中央祠堂を囲うように四隅に4つの祠堂が建っています。

昨日行ったプノンバケンの丘はあいにくの曇りだったので、どうせならここで夕陽が見られたらと思いますが、ツアーのため自由行動はできず・・・。

名残惜しいですが、今登ってきた石段を再び下ります。

プレ・ループを後にしました。
万病を治すといわれた「ニャック・ポアン」

プレ・ループからバスで10分弱で次なる遺跡、ニャック・ポアン遺跡に到着です。

バスを降り、緑深い道をしばらく進んでいくと、森が開け、そこに遺跡が見えてきます。

ニャック・ポアンとは「絡み合う蛇」という意味。12世紀の後半頃、ジャヤーヴァルマン7世の時代に築かれた仏教寺院です。


中央祠堂の基壇を取り巻く2匹のナーガ(蛇)。ニャック・ポアンの名前の由来であるナーガの頭です。

よく見ると頭が7つあるんです。

中央の池は、病を癒す水がたたえられているヒマラヤ山中にある伝説の湖「アナヴァタープタ」を表し、四隅にある祠状の場所に水が流れ出すようになっているそうです。
中央の祠堂の横に人々に支えられた神馬ヴァラーハ(観世音菩薩の化身)があります。

支えている人の中にヴァラーハ伝説のシンハラという人物がいるとのことですが・・・わかりません。
ヴァラーハとは、ヒンドゥー教における猪の姿をしたヴィシュヌ神の第3のアヴァターラ(化身)のことです。
カンボジアでは、2011年に洪水あり、駐車場から遺跡へ続く橋が壊れ、遺跡に全く入れない(見れない)状態になりました。
その後、遺跡手前まで行けるように橋が架けられましたが、奥まで入ることができなくなりました。残念ですー。
――(続く)――
(Photo by KOTA)
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