モービルアイのアラーム

“ヒヤリハット”防止に即効性!後付け衝突防止補助装置「モービルアイ」

前回、貸切バスの事故はちょっとした油断と過信で起きているということをご紹介しました。

バスドライバーに限らず「ヒヤリ」として「ハットする」瞬間は、私たちも日常的に体験しています。

この“ヒヤリハット”を軽減するには、ジャパン・トゥエンティワン株式会社(以下、J21)さんが提供する「モービルアイ」が有効であるということ。
既存のバスに後付けできる先進安全技術として、現在、最も実効的なものであるということが理解できたのではないでしょうか?

さて、この「モービルアイ」、導入を考えるとなると気になるのがそのコスト。
鈴木さんに率直にうかがってみました。

「バス一台あたり、約20万円。
月額1台・4,000円でリースすることもできます」

バスを新たに購入するとなると1台約3,000万円。
確かに全部を衝突被害軽減ブレーキ付きのバスに買い替えるとなると大変!
すぐには対応するのは難しいでしょう。
その点、モービルアイなら後付けできるので、いまあるバスに取り付けるだけで、事故予防対策が可能です。

しかも、ドライブレコーダーやデジタルタコメーターと合わせて購入すると、1社あたり1/2、上限で80万円(約6台)を限度として国交省からの補助を受けることが可能。

所有するバスの台数が多い場合は、1年に6台づつ導入しているバス会社さんもいらっしゃるとか。

「モービルアイ」を導入するバス会社続々

「現在、モービルアイを導入してくれているバス会社さんは、JRバス各社(中国・西日本・東海・関東)や富士急行グループ、小田急バス、京成バスなどの大手から中小まで、約200社以上。
トータルで約5,500台のバス(全体の約17%)でモービルアイが活躍しています」

モービルアイ導入例
フロントガラス部分にモービルアイのセンサーカメラを設置
センサーカメラ
センサーカメラ取り付け部分を内側からみたところ

バス会社さんの中では、せっかく苦労して「貸切バス事業者安全性認定制度(セーフティバス)」の星マークを取得したのに、ちょっとした″ヒヤリハット”事故で、降格したり、ランクアップを逃したりした苦い経験をお持ちのところも・・・。

今後、義務化されるドライブレコーダーや普及が進まないデジタルタコグラフと組み合わせ、この機会に導入を検討するのもいいですね!

「モービルアイ」を導入しているバス会社「ジョイフル観光」さんに聞いてみた!

貸切バスの達人にご参加いただいている三鷹市にあるバス会社「ジョイフル観光」井野さんに、「モービルアイ」導入のきっかけやメリットを取材してきました。

三鷹市・ジョイフル観光
三鷹駅でバスで約5分程度の住宅地にあります

ジョイフル観光さんは、バスの運行だけではなく、旅行会社として、バスツアーの企画・催行も行っています。
添乗員としてツアーに同行することも多い井野さんは

「自分がバスに同乗した際、車間距離をあまりとらずに運転しているドライバーさんが多いことが、いつも気になっていました」

ご自身もハンドルを握ることがあるので、安全運転という観点からすると、車間距離が短いのは確かに不安な要素です。

「たまたま、東京のバス会社が集まる交流会でJ21の鈴木さんの話を聞く機会がありまして、最初はお試しで1台だけ導入するつもりだったのですが、補助金も出るということで思い切ってすべてのバスで導入してしまいした(笑)」

マイクロバスにモービルアイを装着
写真のバスは、ジョイフル観光所有の三菱ふそう・ローザ(マイクロバス)

ジョイフル観光さんは、マイクロバスと小型の計4台を所有。
昨年2015年の12月にモービルアイとドライブレコーダーの組み合わせで購入したそうです。

バスのフロントの部分にドライブレコーダー用のカメラと、モービルアイのカメラと、2つセットしていますが、特に邪魔に感じることはないといいます。

モービルアイのアラーム
モービルアイのアラームはハンドルの前あたりにセット

導入してからのメリットはどんな点でしょうか?

「気になっていた車間距離も、適正なものにキープできるようになりました」

ジョイフル観光さんでは、SDカードではなくデジタコを含めたクラウド管理を選択。
ドライバーさんの運転状況をパソコンで確認できるようにしています。

パソコンで運転状況を常時把握

「この方法だと、いつ、どこで、どんな状況でアラーム(警告)がなったかがひとめで確認しやすいんです。

ドライバーさんの運転の“癖”もわかりますし、どんなところに気を付けて運転したらいいか、適格に指導できます」

『ちょっとしたことで、警告音がなり、お客さまから心配する声があがる』
『夜、お休みになっているときに大きな音が突然なるので、びっくりされる方もいる』
など、導入当初はドライバーさんから不満の声があがったこともあるようですが・・・

「自分が運転するときは、最初にお客さまにモービルアイの説明をします。
安全運転のためにご理解いただけるよう促すと、むしろプラスに受け止めてくださいます」

同じようにモービルアイを導入しているJRバスさんでは、説明DVDを車内で流し、理解を求めているそうです。

JRバスのDVD
JRバス車内で流しているDVD (画像提供:J21)

「ドライバーさんに対しては、今月はアラームの鳴る回数を10回以下にしましょう、というように具体的な数字目標を決めて、達成した場合は表彰するなど、前向きに取り組めるようにしています」

ジョイフル観光さんは少数精鋭のバス会社。
きちんと休みをとり、無理な運行をしないをモットーに安全運行に取り組んでいらっしゃいます。

「これまで続けてきたドライバーさんの健康管理プラス、モービルアイの導入で、より安心してバス旅行を楽しんでもらえるのではないでしょうか」。

モービルアイ導入のメリットはこれだけじゃない!

「事故が減る」ということは、もう一つ、「保険料が減る」ということを意味します。

フリート保険料の図
(画像提供:J21)

任意保険の場合、事故の損害率により、金額が上下するフリート優良割引があります。

モービルアイ導入後の事例
(画像提供:J21)

保険料が削減されれば十分、モービルアイ導入費用を賄えます。
これは大きいですよね!

さらに「モービルアイ」を導入することでエコドライブ効果もあります!

バスのような事業用車の場合、燃料のコスト削減は重要な課題。

トラック業界の事例ですが、法令を守り、急発進・急加速・急ブレーキをしない、適正な運転を行うことで大幅なコストダウンに成功したという調査結果があります。

社団法人全日本トラック協会発行の「省エネ運転のススメ」で紹介されている事例「西多摩運送(株)」さんでは、協会が作成した「エコドライブ推進マニュアル」に準じて取り組んだところ、平均で約10%燃費が向上、車両物損事故が半減。

また、「渥美運輸(株)」さんは法廷速度遵守で月間約160万円のコスト削減。
年間で考えれば約2,000万円のコスト削減も不可能ではないという結果に!

「エコドライブ」がいかにコストダウンにつながるか、わかりやすいですね!

モービルアイを導入すれば、その都度警報が鳴るので、自然と「エコドライブ」が身についていきます。
デジタコやドラレコと連動させることで、運転後の指導もラクラク。

事故が減る→保険料が安くなる→さらに燃費もコストダウン!

どうです?決して高い買い物ではないということがおわかりいただけるのではないでしょうか?

最近、「貸切バスの達人」でバスを予約したいお客さまからも「安全対策をしっかりやっているバス会社さんにお願いしたい」というリクエストをよく頂戴します。

料金が安いということも大切ですが、それ以上に、安心して楽しいバス旅行をしたい!という方は着実に増えてきています。

そんな時に「モービルアイ」を導入しているということはも、お客さまに対し、安全対策にしっかり取り組んでいるバス会社であることを強力にアピールできるポイントになるのではないでしょうか。

次回は、「モービルアイ」の信頼性の高さ、そのしくみが世界で選ばれている理由について検証してみましょう!

--(続く)--

(C)ジャパン・トゥエンティワン株式会社

■写真提供・取材協力
ジャパン・トゥエンティワン株式会社

東京都渋谷区恵比寿西1-26-7
Tel:03-5456-8520

ジョイフル観光
東京都三鷹市井口1-5-14

■参考資料
社団法人全日本トラック協会

東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー19階
Tel: 03-5323-7109
2005年12月発行「省エネ運転のススメ」エコドライブ実践事例に学ぶ

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