自転車を貸切バスに乗せて旅をする方法

貸切バスは、輪行袋を使えば自転車積み込みOK!?

ロードバイクで旅行を楽しむグループの方から『自転車を貸切バスに積み込むことはできますか?』という問合せを、事務局あてに頂きました。結論から先に申し上げると「ロードバイクを輪行袋に入れれば、貸切バスに積み込めます!」

旅行先で仲間とサイクリングを楽しんできた。しかし、自転車を輪行袋に入れて、階段を上り下りしながら電車で移動するのが大変!貸切バスなら現地までラクラク移動できる。

輪行袋に入れれば貸切バスに自転車積み込みOK
輪行袋に入れれば貸切バスに自転車積み込みOK

公共交通機関である電車や路線バス、高速バスではかなり制限されてしまう自転車の積み込み。貸切バスならなんの問題もありません。

今回は、旅先でロードバイクでのサイクリング楽しみたい方向けに自転車積み込みの条件とポイントについて解説していきましょう。

貸切バスに自転車を積み込み、移動する場合は“輪行袋”に入れること

ロードバイクでの移動や旅行のポイント

旅先でサイクリング楽しみたい場合、自分の乗りなれたロードバイクを持って行きたいですよね。サイクリングが趣味のサークルや友人・知人同士など、ある程度まとまった人数で出かけるなら貸切バスがおすすめ!

貸切バスの大型バスや中型バスなら貫通式のトランクルームがあるので、自転車を積み込むことができます。積み込む場合の条件は“輪行袋”に入れること。

輸送中に自転車が動いて破損したりしないように、しっかり固定・梱包を行うのがポイントになります。

貸切バスに積むなら、“両輪外して収納・縦置き型”輪行袋がおすすめ

ロードバイク用の輪行袋

今回実際にロードバイクを収納するシミュレーションを行ってみました。選んだ輪行袋は超軽量のアズマ産業「オーストリッチ」です。

自家用車でロードバイクを積むなら、前輪のみ外して収納するタイプでも構わないのですが、収納スペースを取ってしまいます。貸切バスのトランクルームは比較的広いものの、人数分の自転車を積むとなるとちょっと厳しい。

ロードバイクを収納

貸切バスに積み込むなら “両輪を外して収納するタイプ”を選びましょう。

両輪を外して収納する輪行袋
両輪を外して収納するタイプ

両輪を外して収納するタイプには“縦置き型”と“横置き型”があります。

貸切バスの乗り場までその他の公共交通機関で移動することも想定するなら、コンパクトに持ち歩ける“縦置き型”がおすすめ。“横置き型”は収納が簡単ですが、スペース多く取ってしまうので混雑した電車などは迷惑になるので要注意です。

ベルトやストラップでしっかり固定して収納
ベルトやストラップでしっかり固定

分解した自転車が自立するようベルトやストラップでしっかり固定。袋の中で動いたり、倒れたりしないようにしてから収納しましょう。

貸切バスに積み込む輪行袋の選び方まとめ

ショルダーベルト付きの縦置き型輪行袋
ショルダーベルト付きの縦置き型輪行袋
  • 両輪外して収納するタイプを選ぶ
  • コンパクトに収納できる“縦置き型”にする
  • ベルトやストラップで自転車を自立して固定してから収納

自転車を積み込める貸切バスのタイプ

輪行袋に入れた自転車が積み込めるのは、大型バスと中型バスです。それよりも小さいマイクロバスには荷物室がありません。

まれにマイクロバスでも後部スペースに荷物室を設けている場合があります。どのバス会社も持っているわけではないので、注意が必要です。

大型バスは貫通式トランクルームが2~3本ある

大型バストランクルームのサイズ
大型バス・貫通式トランクルームのサイズ

高速バスやリムジンバスなどにも利用されている大型バスの場合、座席の下に貫通式トランクルームが2~3本あります。2本の貫通式トランクルームに、大型のスーツケースを実際に積み込んでみたところ、32個入りました。

今回シミュレーションで使用したオーストリッチの輪行袋に入れた自転車のサイズは、高さ110㎝×横95㎝×奥行25㎝。トランクルームの高さは約88㎝ですので立てた状態での収納は無理です。

横に倒した状態で3台積み上げ、手前と奥に収納。6台×2トランクルーム=12台積めるということになりました。3トランクルーム利用できる場合は、18台までいけそう。

もちろん、自転車の大きさにもよるので、これよりも積める場合もあります。

ただし、積み上げたことによるフレーム等の破損については自己責任。バス会社側は責任を負えません。

自転車を横にして積むことになるので、クッションになるような緩衝材・タオルなどを活用する、ハードケースに入れるなどすると安心だと思います。

また、定員数よりも少ない人数で利用する場合、座席をつぶして積み込むことも可能な場合があるので、貸切バス会社とよく相談してみましょう。

小田急シティバス・大型バス
大型バス(撮影協力:小田急シティバス)
大型バスの座席表

≫大型バスの大きさ・乗車定員数・仕様はこちらを参考に

中型バスも貫通式トランクルームが2本ある

トランクルームの実寸サイズ
中型バス・貫通式トランクルームのサイズ

大型バスよりも車両の長さが短い中型バスは、貫通式トランクルームが2本あります。2本の貫通式トランクルームに、大型のスーツケースを実際に積み込んでみたところ、19個入りました。

今回シミュレーションで使用したオーストリッチの輪行袋に入れた自転車のサイズは、高さ110㎝×横95㎝×奥行25㎝。トランクルームの高さは大型バス同様約88㎝ですので、やはり立てた状態での収納は無理です。

横に倒した状態でも、幅が95㎝あった場合は難しいという結果になりました。もし、中型バスを希望する場合は、自転車の幅が91m以下が条件となります。

91m以下であれば3台積み上げ、手前と奥に収納。6台×2トランクルーム=12台積めるということになりました。

こちらも積み上げたことによるフレーム等の破損については自己責任。バス会社側は責任を負えません。

また、定員数よりも少ない人数で利用し、座席をつぶして積み込みたい場合は、事前に貸切バス会社とよく相談しましょう。

中型バス(写真提供:シティアクセス)
中型バス(写真提供:シティアクセス)
中型バスの座席表

≫ 中型バスの大きさ・乗車定員数・仕様はこちらを参考に

小型観光バスや小型マイクロバスには乗らない

小型観光バス・小型マイクロバスは中型バスよりもさらに長さが短い7m未満。バス料金が最も安いので、少ない人数(10~20名)での移動に人気があるバスタイプです。

しかし、小型観光バスは14年以上前に製造中止。所有しているバス会社がほとんどないため、借りることは至難の業です。

しかも、貫通式トランクルーム1本付いているのは三菱ふそうの「エアロミディMJ」のみ。もう一つの日野自動車「メルファ―7」は片側だけで奥行がないので、自転車を積むことは不可能です。

また、小型マイクロバスは原則荷物室がありませんので、やはり積むのは無理ということになります。まれにリアトランクスペースがあるタイプはありますが、貨物室のサイズは高さ149㎝×横幅188㎝×奥行83㎝。

前述の輪行袋のサイズは高さ110㎝×横95㎝×奥行25㎝ですので最大6台までは積めそうです。ただし、リアスペース付きのマイクロバスを所有しているかどうかはバス会社によるので、必ずしも手配できるとは限らないということになります。

貸切バスに自転車は積み込めるけど、フレームやホイールの破損に要注意

自転車を輪行袋に入れてトランクルームで運ぶことは可能。ただし、載せ方に制約があるため、破損する可能性があることを念頭においておきましょう。

まずは事前にバス会社と載せ方などについてよく相談すること。万が一の破損についてはバス会社側で責任を負えません。保険などに加入することも検討ください。

レース等への参加を予定している場合、安全のため宅急便で送ることをおすすめします。

飛行機や電車でも輪行袋に入れれば自転車を載せられる?

遠出する場合、飛行機や新幹線、電車などで現地まで移動し、そこから貸切バスを利用したいという要望もあります。飛行機や新幹線、電車での持ち込みは可能かどうかチェックしてみました。

新幹線や電車は“両輪外して輪行袋に収納”すれば持ち込みOK

電車への自転車持ち込みは原則「可能」。輪行袋に入れた自転車は“手回り品”となるため、料金はかからないようです。JR東日本やJR東海の例をみると、両輪を外して収納できるタイプで、縦・横・高さの合計が250㎝以内(長さは2mまで)と定められているようです。

他の私鉄でも同様に「両輪を外して輪行袋に収納」すれば持ち込み可能。

また、新幹線では2020年5月から3辺の合計が160㎝以上、250㎝以下の手荷物は「特大荷物スペースつき座席」の「事前予約」が必須ですが、自転車はスポーツ用品ということでそのまま持ち込み可能(特大荷物スペースつき座席を利用するなら有料)でした。

一番後ろの席を予約して、座席と壁の間に置くと他の乗客の迷惑になりません。

飛行機も輪行袋に収納すればOK!ただし注意点も

飛行機も輪行袋に入れれば自転車積み込みOK

飛行機も輪行袋に収納すれば普通に預かってくれます。JALやANAの場合は、20㎏まで無料で預けられるので一般的なロードバイクであれば特に料金は追加になりません。

ただし、飛行機の貨物室では横に倒した状態で詰まれるので、一般的にはハードケースでの預け入れがおすすめです。

もし、ハードケースではない輪行袋の場合、緩衝材になるようなエアークッションの緩衝材などを準備する。もしくはロードバイク専用の宅配もあるのでそちらを利用するといいでしょう。

また、気圧の変化でタイヤがパンクする恐れがあるため、空気は抜いておくようにしましょう。

貸切バスは、輪行袋を使えば自転車積み込みOKまとめ

ロードバイクとともに楽しい旅を貸切バスで!

不特定多数の方が乗る路線バスや高速バスでは、自転車の持ち込みが不可、もしくはかなり制限されています。海外などでは輪行袋に入れず、そのまま載せらる電車などがあり、ちょっとうらやましいですね。

ある程度まとまった人数でサイクリング旅行にでかけるなら、貸切バスをぜひ利用してみましょう。輪行袋を活用すれば、載せていくことができますし、他のお客さんに気兼ねする必要は一切なし!

ちょっと遠出して景色のよい場所をみんなでサイクリングできるのは嬉しいですね。ぜひ見積りはお気軽に。

各バス会社とも、新型コロナウイルス感染症対策に一生懸命取り組んでいますので、どうぞ安心してご利用ください。

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