日野自動車の中型観光バス「日野メルファ」を10月1日(金)に改良新発売

先日、いすゞ自動車の中型観光バス「ガーラミオ」の改良モデルについてご紹介しましたが、もちろん日野自動車「日野メルファ」も同様に2021年10月1日(木)から全国一斉販売になっています。「ガーラミオ」「日野メルファ」ともにジェイ・バス社が製造。

日野メルファはPCS、VSC(トヨタ自動車株式会社の登録商標)、ドライバー異常時対応システムなどの安全装置を標準装備するとともに、車両稼働情報をベースにしたお客様ビジネス支援ICTサービス「HINO CONNECT」にも対応しているモデルとなっています。

いすゞ自動車のガーラミオ同様、平成28年排ガス規制適合、全車6速AMT(機械式自動変速機)搭載車です。

PCS(プリクラッシュセーフティシステム)でドライバーの安全運転を支援

日野メルファのPCS
(引用元:日野自動車ホームページより)

PCSは先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するASV(先進安全自動車)技術のひとつ。一般的には“衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)”という名称で知られています。

バスの前方にある車両に対しては自車速度約10km/hから作動、歩行者および自転車運転者に対しては自車速度約10~80km/hで作動するよう設計(状況により作動しない場合もあり)。

ミリ波レーダと画像センサーを組み合わせ、衝突回避を支援します。

大型観光バス・日野セレガにも装備されているドライバー異常時対応システム(EDSS)

ドライバーの体調不良による事故被害を軽減するシステムとして注目されているドライバー異常時対応システム(EDSS)。私も日野自動車の大型観光バス・日野セレガを使ったデモを何度か体験しています。

株式会社ぽると出版主催「第4回バステクin首都圏」より

今回の日野メルファ改良に伴い、こちらのシステムも導入されています。運転手自身が体調不良を感じ、自らスイッチを操作すると、即座にブレーキが作動。客席側から操作される場合、誤作動の可能性も考慮して、運転手側でキャンセル操作を行えるようになっています。

最近ではこのドライバー異常時対応システム(EDSS)を後付けできるようになっており、最新モデルのバス以外でも安全性をグレードアップできるようになってきたことも注目されています。バスイベント「バステクフォーラム」「バステクin首都圏」でデモ走行を行ったり、展示ブースを出しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

VSC(車両安定制御システム)・車線逸脱警報搭載

VSD(車両安定制御システム)
(引用元:日野自動車ホームページより)

VSC(車両安定制御システム)は、バスがカーブを曲がり切れずに車線からのはみだし(ドリフトアウト)や横転、スリップ、スピンなどを起こさないように制御するシステムです。警報・エンジン出力制御・自動ブレーキが作動し、ドライバーの回避操作をサポート。

また、車線逸脱警報は画像センサーが、車線からの逸脱をモニターし、警報によってドライバーに注意を喚起。接触事故などの未然の防止に貢献します。

(引用元:日野自動車ホームページより)

作動条件は時速約60km/h超・曲線約R250m以上で作動。タイヤ外側逸脱量約0.3mを超える手前で警報を発するなど装着法規要件の新基準に適合させています。

この他にも夜間の見やすさをサポートするオートマチックハイビーム、車外の明るさに応じて自動で点消灯するオートヘッドランプ、万が一の衝突ダメージを軽減するSRSエアバッグなどを標準装備し、ドライバーの疲労軽減などを積極的にアシストしています。

標準仕様・オプションを含め「日野メルファ」は3タイプ

日野自動車はデラックス・スーパーデラックス・ロイヤルサルーンの3タイプを用意。それぞれ標準仕様とオプションカラー、装備でカスタマイズ可能なラインナップになっています。

日野メルファ ロイヤルサルーン

日野メルファ・ロイヤルサルーン
(画像提供:日野自動車)

ボディカラーがブルー・ライトターコイズの2色を標準仕様とするロイヤルサルーン。オプションとしてネイチャー(グリーン・ライトターコイズのボディカラー、シートカラーもグリーン系)、メタリックカラー系もあります。

自動スイング扉、トランクルーム(1スパン左右貫通+1スパン片側)、デラックス仕切+ガイド席もたれ+仮眠席、ウインドトリム(モケット張りはオプション)、ステップ階段、18.5インチワイドモニター、地デジTVチューナー/DVDプレーヤーなどを装備。

シート幅は880㎜&快適さを追求したリクライニングシートを採用し、観光バスとしてゆったりくつろげるのが魅力です。

日野メルファ スーパーデラックス

(引用元:日野自動車ホームページより)

ライトターコイズのボディカラーが標準仕様のスーパーデラックス。オプションでネイチャー(ライトピンクのボディカラー)もあります。

こちらもトランクルーム(1スパン左右貫通+1スパン片側)、デラックス仕切、ステップ階段などを装備。長時間座っていても疲れない大型観光バス並の幅広(880㎜)&リクライニングシートが採用されています。

※オプションで補助席を増設する場合は、シート幅が830㎜となります。

日野メルファ デラックス

(引用元:日野自動車ホームページより)

標準のボディカラーはライトターコイズのデラックス。オプションとしてライトピンクがあります。シンプルな装備で送迎用に大活躍。オプションとしてメインエンジン火災警報装置を追加可能です。

日野メルファにも標準搭載された「HINO CONNECT」とは?

HINO CONNECTを標準装備
(引用元:日野自動車ホームページより)

「HINO CONNECT」は、バスに搭載された通信端末を使用し、日野自動車と車両情報を共有・ネットワーク化することで、安全な稼働や省燃費運転、緊急対応、車両管理、ドライバー教育などをサポート。バス会社のビジネスを支援するシステムです。

バス会社側の日々の運行管理や事業の効率化、バスのメンテナンスなども含めたアドバイスが受けられるのでこれは嬉しいポイントです。

中型バス購入を検討中の事業者さん、日野メルファをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

安心・安全な貸切バスの移動のために

日野自動車の展示ブース
「バステクin首都圏2020」より

バスの安心・安全な運行は一長一短では実現できません。バス会社の努力もそうですが、バスメーカーもハード面・ソフト面からのサポートを全力で推進しています。

昨年のバスイベントでは、コロナ禍でも安心してお客様に利用してもらえるよう、感染防止対策についての展示も多くありました。

貸切バスはコロナ禍でも安心して利用できる移動手段。各バス会社とも一生懸命取り組んでいますので、ぜひ積極的にご利用ください。

▼中型観光バス情報まとめ
≫中型観光バスの貸切手配もっと詳しく
≫バス製造メーカー紹介

■画像提供
日野自動車株式会社

≫日野メルファ製品情報はこちら

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