バスメーカー特集

バスの製造メーカー紹介

バスのメーカーは、すでに製造終了しているメーカーも含め、有名な国産でいうと「5社」ほどしかありません。主に、いすゞ自動車、UD (ユーディー)トラックス(旧:日産ディーゼル工業)、日野自動車三菱ふそう、西日本車体の各メーカーです。

当然ですが、メーカーによって、バスの特徴、車高、燃費などがそれぞれ異なります。以下にメーカーごとに紹介しますので、今後のバス選びに参考にしてください。

いすゞ自動車

いすゞ自動車・ガーラ(バステクin首都圏2017より)
いすゞ自動車・ガーラ(バステクin首都圏2017より)

いすゞ自動車は、国内バス業界の大手メーカー。

「コモ」「ジャーニー」と呼ばれるマイクロバス、「ジャーニーJ」といった小型バスから、「エルガミオ」「ガーラミオ」の中型バス、「エルガ」、「ガーラ」の大型バスまで、様々な種類のバスをラインナップ。

いすゞジャーニー
JOURNEY(SUPER CUSTOM)
いすゞジャーニーJ
JOURNEY J(マイクロバス)

いすゞ自動車と日野自動車の両社で2003年に設立した「ジェイ・バス株式会社」で製造し、その生産台数は日本一。観光バス「ガーラ」は2005年に日野自動車と共に発売したモデル。

いすゞガーラ
GALA(SUPER HI-DECKER)

いすゞ独自の安全性、快適性、デザインを重視した装備を持ち、大手観光バス会社が採用しています。
2000年にいすゞが開発した路線バス「エルガ」シリーズはメーカー標準仕様である「ERGA-VP」によって、コスト削減を実現し、全国のバス会社が採用。公共交通事業に貢献しています。

■ いすゞ自動車の車種

コモ(10人乗りは2010年に生産終了)、ジャーニー(2021年2月で生産終了マイクロバス・日産シビリアンのOEM・2021年2月で生産終了)、ジャーニーJ(2011年に生産終了)、エルガミオ(中型路線バス)、ガーラミオ(中型バス)、エルガ(大型路線バス)、ガーラ(大型観光バス)など。

≫ミドリムシ燃料DeuSEL(R)で走るバスについて

UD (ユーディー)トラックス(旧:日産ディーゼル工業)

日産ディーゼル工業は、今まで日産自動車の関連会社でしたが、現在は、スウェーデンにあるトラックメーカー・ボルボ社の子会社となっています。主にバスやトラックを製造しているメーカーです。

日産ディーゼルのバス
日産ディーゼルの車種

バスボディーの製造を西日本車体工業に依頼していたり、三菱ふそうとの相互OEM(他メーカーの製品を製造すること)も行われていました(2010年に終了)。UDトラックスは2011年でバス事業から撤退しています。

主に、路線バスや観光バスに使われていました。大型バスに、スペースウィング、スペースアローなど。中型バスに、スペースランナーなどの車種があります。

■ UDトラックスの車種

スペースウィングA、スペースアローA、スペースアローA(HIGH DECDER Short Type)。

日野自動車

日野セレガ(バステクin首都圏2018より)
日野セレガ(バステクin首都圏2018より)

日野自動車は、バスの大手メーカー。最近では、いすゞ自動車と共同でバスを製造しています。スケルトンボディやハイブリッド車をいち早く開発してきたことで有名です。

エンジンの製造も行っていて、中型バスのエンジンは、日野自動車と三菱ふそうがほとんどのシェアを占めています。ノンステップの路線バスから、スーパーハイデッカの大型観光バスまで手がけています。

日野セレガ
日野セレガ(写真提供:日野自動車)
日野メルファ
日野メルファ(写真提供:日野自動車)
日野リエッセ
日野リエッセ(写真提供:日野自動車)

主な車種に、小型市営バスのポンチョ、観光用自家用のメルファ、路線バスのレインボー、ノンステップバスで有名なブルーリボンⅡなどがあります。

■ 日野自動車の車種

日野セレガ(大型観光バス)、日野ブルーリボンII(大型路線バス)、日野メルファ(中型バス)、日野レインボー(路線中型バス、いすゞ自動車のエルガミオと統合車種)、日野ポンチョ(小型ノンステップバス)、日野レインボー7(小型バス・生産終了)日野リエッセⅡマイクロバス・トヨタコースターOEM)など。

≫日野自動車についてもっと詳しく
≫日野自動車の歴史でたどる、日本のバスの進化!
≫新型コロナウイルス感染症対策「リエッセⅡ」「日野セレガR」の換気性能について
≫新型コロナウイルス感染症対策「日野セレガ」の換気性能について

三菱ふそうトラック・バス

三菱ふそう「エアロクイーン」2019神モデル
スーパーハイデッカー・エアロクイーン2019年モデル

三菱ふそうトラック・バス(株)は、バスやトラック、エンジンなどを製造している著名な会社です。
三菱グループで、三菱自動車工業のトラック・バス部門から分社したメーカー。現在、ドイツにある自動車会社ダイムラーの連結子会社でもあります。

大型のバスが多く、ハイデッカーやそれよりも車高の高いスーパーハイデッカーバスを製造しているのが特徴です。かつては二階建て(ダブルデッカー)バスも製造していました。

三菱ふそうの大型バス
AERO KING(大型ダブルデッカー)

2010年までは日産ディーゼルとのOEMもしていました。路線バスから観光バスまで幅広く手がけており、JR東海バス、日本急行バス、日本交通、東急バスなど、さまざまな企業で採用されています。

エアロエース
エアロエース

メジャーな車種に、大型バス・スーパーハイデッカーのエアロクィーン、ハイデッカーのエアロエース、マイクロバスで知られるローザなどがあります。

三菱ふそうのバス・エアロクイーン
AERO QUEEN(スーパーハイデッカー)
三菱ふそうのバス・エアロエース
AERO ACE(ハイデッカー)

■ 三菱ふそうトラック・バスの車種

エアロキング(大型2階建てバス・2010年に製造終了)、エアロクィーン(大型バス)、エアロエース(大型バス)、エアロショートタイプMM(中型バス)、エアロエースショート9m(中型バス)、エアロスター(路線バス)、エアロミディMJ(小型バス・2002年生産終了)ローザ(小型バス、マイクロバス)など。

≫三菱ふそうバスについてもっと詳しく

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Hyundai Mobility Japan(現代自動車)

現代自動車・ユニバース<ワールドプレミア>
バステクin首都圏2021より

現代(ヒョンデ)自動車は韓国最大の自動車メーカー。乗用車と商用車の売り上げ台数は世界第5位を誇ります。

2010年12月に輸入大型バスでは初めてのポスト新長期輩出ガス規制対応適合車として注目を集めました。

現在(2016年8月)販売されている、大型バス「ユニバース」は、ヨーロッパ基準である“完全停止型”の「衝突被害軽減ブレーキ」を搭載。

大型観光バスの正席すべてに3点式ELRシートベルトを標準装備しているのはは日本で初めてのことです。

現代自動車のバスは3点式シートベルト
3点式シートベルト(標準シート)
現代自動車のバス車内・3点式シートベルト
3点式シートベルト(2×1シート)

より高い安全性を追求するとともに、快適な乗り心地、低燃費、高い環境性能など、高品質・リーズナブル価格を実現し、売り上げを伸ばしています。

■ 現代自動車の車種

ユニバース(観光貸切仕様・2×1ワイドシート仕様・都市間仕様)

≫現代自動車についてもっと詳しく
≫新型コロナウイルス感染症対策ヒュンダイユニバースの換気性能について

スカニアジャパン

ヤサカ観光バスのアストロメガ
クラブバスラマツアーより

スカニアジャパンは、スウェーデンのスカニア社(エンジン・シャーシー製造メーカー)とベルギーの番ホール社(ボディ製造メーカー)が手を組み、2階建てバス「アストロメガ」を国内で販売するメーカー。

アストロメガの2階席(2017バステクin首都圏より)
アストロメガの2階席(2017バステクin首都圏より)
ストロメガ1階席(2017バステクin首都圏より)
アストロメガ1階席(2017バステクin首都圏より)

「アストロメガ」は2016年4月に、はとバスの定期観光バスツアーで導入された後、東京ヤサカ観光で貸切観光バスとして導入。その後もいろいろなバス会社で導入され始めています。

■ スカニアジャパンの車種

アストロメガ(観光貸切仕様・都市間仕様)

≫2階建て大型観光バス(アストロメガ)貸切!箱根日帰りバスツアーに行ってきた

オノエンスター(ヤーシン)

オノエンスター(2017バステクin首都圏)
オノエンスター(2017バステクin首都圏)

中国・ヤーシン(亜星=アジアスター)のバスを輸入販売するオノエンジニアリングの中型バス。

2017年11月に第1号車が輸入され、「第2回バステクin首都圏」で紹介され、注目を集めています。最近ではEVバスも積極的に開発、製造していることでも有名です。

オノエンスターEV7m(電気バス)
オノエンスターEV7m

小型バスと中型バスの中間の長さ約8mで、ヨーロッパ向けの仕様。世界最高基準のクリーンディーゼルエンジン(ユーロ6)搭載です。革張りの贅沢なシートが選べ、VIP仕様のプレミアバスとして導入を検討するバス会社さんが増えているそうです。

≫オノエンスターの豪華仕様貸切バスでVIPなバス旅行を楽しんでみよう!


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「貸切バスの達人」ではバスメーカー指定の貸切バス手配も相談にのります

撮影などでスポンサーとの関係などで、バスメーカーを指名してバスをレンタルしたいという相談をよくいただきます。必ずご希望に添えるというわけではありませんが、できる限りの対応をさせていただきます。

どうしてもバスメーカー指名で貸切バスを手配しなければならない場合は、事務局までメール(toiawase@bus-trip.jp)にてお問合せください。

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