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「ドライブレコーダー」を貸切バスに搭載するメリットを考えてみた!

搭載が義務化されるドライブレコーダーとは?

デジタコ・ドライブレコーダーイメージ

※写真はイメージです (協力:シティアクセス)

こんにちは!編集部Iです。

国交省「軽井沢スキーバス事故対策検討委員会」で検討されている、ハード面での安全対策強化のひとつに「運行管理の高度化対策」という項目があります。

その中に、軽井沢で事故を起こしたバスには

・衝突被害軽減ブレーキ等の先進安全技術(ASV)は搭載されていなかった
・ドライブレコーダーが搭載されていなかった
・搭載されてたのはアナログ式の運行記録計だった

ということが分かっています。

「先進安全技術(ASV)」とは、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するシステムのこと。

「衝突被害軽減ブレーキ」は、衝突速度を20km/h以下に下げることで、追突された側の車に乗車していた人の死亡件数を約9割程度減らすことが可能なのではといわれています。

2012年に発生した関越自動車道・高速バス居眠り運転事故を受け、大型トラックに続いて義務化が決定。
今後生産されるバスには、「衝突被害軽減ブレーキ」が搭載されます。

その実力については、先日行われた「2016バステクフォーラム」の取材記事をぜひチェックしてみてくださいね!

さて、今回の軽井沢スキーバスの事故原因や事故当時の状況がなかなか解明されなかった要因のひとつとして、「ドライブレコーダーが搭載されていなかった」、運行記録が「アナログ式」だったということが考えられます。

第5回の「軽井沢スキーバス事故対策検討委員会」資料によると、ドライブレコーダー設置は義務ではないため、平成26年の時点で搭載している貸切バスは全体の約2割にとどまっています。

平成22年(2010年)から中小のバス事業者を対象に、ドライブレコーダー導入補助を行っているにも関わらず、普及率は上がっていません。

また、100km超を走行する乗合バス・貸切バスはタコグラフ(アナログ式・デジタル式いずれも可)を使った、運行管理が義務付けられていますが、貸切バスのデジタル式タコグラフ(デジタコ)普及率は約3割程度。

こちらも購入補助制度があるにも関わらずの普及率です。

うーん。

最近では高性能でリーズナブルなモデルもたくさん販売されています。
補助金も出ます(導入費用の3/1、1事業者あたり80万円が上限)。

なぜ、なかなか普及が進まないのか?
ということで今回は、商用車用のドライブレコーダーやデジタルタコメーターを販売しているデンソーセールスさんを取材してきました。

今後、義務化される「ドライブレコーダー(以下、ドラレコ)」と、搭載が推奨される「デジタルタコグラフ(以下、デジタコ)」について、導入のメリットや活用法などをお伝えします!

ドラレコ・デジタコ、なんのコト?

今回お話を聞かせてくださったデンソーセールスさんの本社は東京・渋谷にあります。

デンソーセールス東京本社

自動車総合部品メーカーの販社として、カーエアコンやETC、ドラレコ、デジタコ、バックカメラなど、さまざまな製品を幅広く扱っています。

自動車以外でも工場、オフィス、店舗、住宅向けにも空調、照明、ヒーターの他に、生活に関わる商品も販売しています。
私たちは暮らしの中で、数多くのデンソー製品に親しんでいることにお気づきでしょうか?

今回は貸切バスに搭載する製品、ドラレコとデジタコにフォーカスしてご紹介しましょう。

さて、まず最初は「ドラレコ」。

デンソー・セールス製ドラレコ

ドライブレコーダーDN-PROⅢ (写真提供: 株式会社デンソーセールス)

最近TV番組やYoutubeなどで、車を運転中にとらえた「衝撃映像!」

みたいな感じでドラレコの録画映像が紹介されるので、結構おなじみになりましたよね。

ドライブレコーダーとは、実は和製英語。

正式にはイベントデータレコーダー(EDR)のひとつで、エアバッグ等が作動するような衝突自動車事故を起こした場合、その前後の情報を記録するために設置される装置をいいます。
音声テープレコーダーやビデオカメラ、飛行機に搭載されている「ブラックボックス」などもその一つ。

日本では車に搭載し、映像記録を行う装置として「ドライブレコーダー」と呼んでいます。

2003年頃から、映像記録型ドライブレコーダーが実用化され、主に業務用の車に搭載されています。
事故頻度が比較的高く、強盗被害に合いやすいタクシーではかなりの普及率(2008年の時点で約5割)です。

このドラレコ、導入するいちばんのメリットとはなんでしょうか?

「事故を起こした際、当事者同士の“いい分”が食い違っている場合、その状況を客観的に確認できるため、正しいジャッジが下されやすいこと、事故処理の迅速化につながっていますね」と、デンソーセールスの中井さん。

特に路線バス車内でお客さま同士、運転手とお客さまでトラブルになった場合。
どうしても「いった、いわない」ということが発生しやすいのは事実です。
そんなときに客観的な映像・音声データが残されていれば“証拠”として提示することができます。

D1ドラレコ画面

(画像提供:デンソーセールス)

「バス会社さんにとっては、自分たちの“身を守る”ことにつながります」。

なるほど。

お客さまとのトラブルが比較的多く、強盗被害に合いやすいタクシーで普及が進んでいる理由がよくわかります。
タクシー同様、お客さまとのトラブルが起きやすい路線バスでも導入は進んでいます。

その一方で貸切バスでの導入が進まないのは、事故頻度が多くないこと(平成26年度は374件で、事業用車全体の事故に占める割合は0.9%)、貸切なので強盗被害がほぼないためと推測できます。

お客さまとのトラブルは、ないわけではないですが、ドライブレコーダーに記録として残しておくほどの緊急性は感じていないということなのでしょう。

もう一つ、ドラレコを導入するメリット。
それは、ドライバーが安全運転を心がけようと意識することです。

「監視されているようでいやだ!」という意見がある一方で、ドラレコがあったおかげで“言いがかりをつけられた”ときに助かった、安全教育に役立った、というプラス面での効果が報告されています。

警視庁でもドラレコに記録された「ヒヤリハット・交通事故」の瞬間を映像としてみることで、運転行動を振り返り、安全運転への意識向上につながると評価。
ドラレコに記録された事故の瞬間映像を使った交通安全講習を実施しています。

また、2014年に横浜にあるバス会社「シティアクセス」さんの安全会議を取材した際、幼稚園児を送迎中に起きた、バスの扉に子どもが手をはさんでしまったケースを、ドライブレコーダーの記録映像を使って、原因究明と今後の予防策について話し合われていたのが印象的でした。

ドラレコ映像を使った安全講習

2014年12月安全会議より (協力: シティアクセス)

文章やことばでは伝わりにくい、事故のリアルな状況を映像で見ることで「他人ごと」ではなく、自分の体験として共有できていたのを感じました。

デンソーセールスの中井さんは

「映像だけではなく、音声も同時に録音されていないと“いった、いわない”を確認することはできません。
たまに、ドライバーさんが嫌がって、映像はオンでも、音声はオフにしてしまうケースもありますが、いざという時のために音声も必ずオンにすることをおススメします」

とおっしゃっていました。

続いてお話をうかがったのは「デジタコ」について。

デジタコとは、デジタル式の運行記録計のことで、バスの運行速度や運行時間等を自動的に記録するもの。
デジタル式はメモリーカードに記録したり、データを自動で送信し、クラウド管理することができます。

一方、アナログ式というのは、距離、時間、速度などを記録紙(チャート紙)に針で軌跡をつけて記録するもの。
運行管理者が目視で読み取るため、解析に時間がかかるのが欠点です。

国交省がデジタコ導入を推進する理由としては、ドライバーの運転の癖を読み取り、安全運転への指導効果が得られる。
さらに、エコドライブにつながる。
運転者の労務管理を徹底できるというメリットをあげています。

デンソーセールスでは、導入しやすい簡易型のデジタコと、運行管理がよりしやすくなるドラレコ搭載のものの2タイプを用意。

簡易型のデジタコ

簡易型のデジタコ(写真提供:デンソーセールス)

高機能型デジタコ

高機能型デジタコ (写真提供:デンソーセールス)

D1日報選択

(画像提供:デンソーセールス)

D1日報表示

(画像提供:デンソーセールス)

国交省としてはドラレコだけではなく、デジタコのさらなる普及も「ハード面での安全対策」として課題にあげています。

搭載することで「貸切バス事業者安全性評価認定」で、加点ポイントになる!

国交省が貸切バスにドラレコ、デジタコ搭載を推進したい理由として、大勢のお客さまを「長距離・長時間」運送する間、ドライバーが不適切、不安全な運転(スピード違反、車間距離不足、急ブレーキ、急発進など)を行ったとしても、バス会社側(運行管理者)がこれを正確に把握し、指導を行うことが難しいことをあげています。

ドラレコ・デジタコで客観的な記録を残すことで、さらに高度な運行管理、法令を遵守した労務管理が可能。
ドライバーの質向上と勤務環境改善につなげていきたいというのが狙いです。

利用者が安全な貸切バス事業者を見分けるひとつの指標として、平成23年(2011年)8月からスタートさせた「貸切バス事業者安全性評価認定制度」では、このドラレコ・デジタコを導入し、安全教育・指導を行っていることが加点ポイントのひとつになっています。

最近、バスの目立つ場所に張られている「セーフティバスマーク」というステッカーを目にしたことがあるのではないでしょうか?

貸切バス事業者安全性評価認定制度

セーフティバスマーク・一つ星

次回はこの「貸切バス事業者安全性評価認定制度」について、詳しく解説していきます!

■写真提供・取材協力
株式会社デンソーセールス

http://www.denso-sales.co.jp/
東京都渋谷区松濤2-15-13

■写真提供
シティアクセス
神奈川県横浜市中区新山下3-8-45
シティアクセスでのドライブレコーダー導入についての事例はこちらを参照してください。

■参考資料・出典
●国土交通省「第5回軽井沢スキーバス事故対策委員会」資料、「事業用自動車の交通事故統計(平成26年版)」
●警察庁ホームページ「ドライブレコーダーの活用について」

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