石川県内で2日間のロケ撮影、貸切バス料金目安を計算してみました

緊急事態宣言が開けて、少しずつロケ撮影が戻ってきています。今回は、石川県金沢市内で行われたロケ撮影で貸切バスをレンタルした例をモデルコースにバス料金を計算してみました。

スタッフや出演者、機材などを乗せて要望通りの場所へ移動できる貸切バスはとっても便利。現地まで飛行機や電車で移動し、現地でバスをチャーターする場合、全国対応の「貸切バスの達人」は便利に利用されています。

バス料金は利用時間・移動距離で計算されるものなので、詳細な料金はぜひ見積りを取り寄せて比較してみてくださいね。

石川県金沢市内で撮影するロケバスモデルコース

金沢駅
金沢駅

石川県金沢市内はよくロケ撮影に登場する場所のひとつ。観光で金沢を訪れた方の中には、映画やTVでロケされた場所を“聖地巡礼”として訪れる人も多いですよね。

金沢でのロケは金沢フィルムコミッションが石川県内のロケ撮影をサポート。撮影地の情報提供や撮影許可等の支援を行っています。

<石川県金沢市内撮影ロケバス利用・モデルコース>

1日目)
▼08:45 金沢駅でバス乗車
▼10:30 金沢市街地ロケ撮影(金沢城・兼六園)
▼14:30 珠洲(すず)市内でロケ撮影(ランプの宿)
▼19:00 金沢市内到着・森八本店着終了

2日目)
▼7:00 金沢駅周辺ホテル発
▼22:00 金沢市でロケ撮影(金沢21世紀美術館・近江町市場・主計町茶屋)
▼14:00 森八本店前着終了

1泊2日貸切バス料金目安
(18時間・ 320㎞利用・税込)
・大型観光バス 172,337~247,665円
・中型観光バス 145,090~211,563円
・マイクロバス 126,027~178,409円
※ロケ撮影の行き先は仮で設定しています。

石川県を含め、北陸・信越エリア出発の貸切バス料金の目安は以下の記事も参考にしてください。

ロケバス用に貸切バスをチャーターする場合の注意点

貸切バスの料金は、利用した時間と距離によって算出されます。料金単価は国土交通省により下限から上限まで決められており、利用するエリアによって異なるので、見積りを実際に取り寄せて比較することが格安手配のポイント!

また、ロケ撮影利用でよくあるパターンなのが早朝・深夜の時間帯での利用。撮影のための待機時間が長くなることで、1人の運転手では拘束時間が上限を超えてしまう可能性があることです。

以下、チェックポイントをまとめました。

利用時間が早朝・深夜の時間帯にかかる場合は高くなる

深夜・早朝は2割高になる

貸切バスの利用が高くなる早朝・深夜時間帯とは“22時から翌朝5時”まで。こちらは、お客様をお迎えに行く&降ろした後営業所までもどる“回送”と安全点検のための時間(運行前後に1時間ずつの計2時間)も含まれるので注意です。

例)バス乗降場所までの回送時間が30分かかる場合

1.〇〇駅出発6時・▲▲駅到着21時でバスの利用終了

回送時間30分×2=1時間分が深夜・早朝料金になる

2.〇〇駅出発5時・▲▲駅到着22時でバスの利用終了

安全点検1時間×2+回送時間30分×2=3時間分が深夜・早朝料金になる

タクシーと同じで、早朝深夜の時間帯にバスの利用がかかる場合、最大で2割まで割増料金がかかります。ちなみにバスの利用時間で30分以上は1時間に切り上げで計算されますのでご了承ください。

運転手の拘束時間が13時間を超える場合は注意

運転手の1日拘束時間上限に注意

ロケ撮影でよくあるパターンは、撮影の間はバスを利用しない(待機)ので距離はさほどは知らないというケース。ただ、朝から晩までということになりやすいため、運転手が1日勤務してよい時間を超えてしまうことが良くあります。

1人の運転手が運行する場合、運行前の安全点検・回送分を含め拘束時間の上限は1日13時間まで。これを超える場合は、交替運転手(2名体制)が必要になります。

交替運転手を配備する場合、その人件費として距離・時間に対し割増料金が加算され、料金が割高になります。1人の運転手が運行する場合よりも1.5倍ぐらいになることが多いようです。

撮影現場がバス会社の営業所に近いのであれば、途中で交代運転手を派遣してということも可能ですので、詳しくはバス会社とよく相談しましょう。

≫貸切バス料金についてもっと詳しく
≫貸切バス料金が高くなるケースについて

貸切バス料金に含まれるもの・含まれないもの

バスの料金計算

ロケバスとして貸切バスをレンタルした場合、バス会社から提示される見積り料金には、バスの車両レンタル代・運転手の人件費・ガソリン代・車両保険代が含まれています。

しかし、実費精算となる高速道路・有料道路代、駐車場代、施設の入場料などは含まれないので、別途経費として見ておきましょう。また、バスを離れた場所(撮影中など)での事故やケガは保証されないので、こちらも必要に応じて傷害保険等に加入しておく必要があります。

≫バスの高速料金調べ方はこちら
≫バス料金に含まれるもの・含まれないもの

撮影機材や道具、衣装などが多い場合はトランクルームの有無と乗車人数に注意

座席をつぶして荷物を置く

カメラやライト、録音機材など、撮影に必要な荷物が多い場合、バスに乗せられるかどうかもチェックしましょう。通常のマイクロバスにはトランクルームはなく、荷物が多い場合は座席をつぶして載せていく必要があります。

その場合、定員数が20名乗りであっても、荷物の分のスペースが取られるので少ない人数での利用となります。また、バス会社によっては、後にトランクスペースを設けているタイプを所有しているケースも。

ただし、マイクロバスの大きさは同じなので、その分定員数が少なくなっているので同様に注意が必要です。中型バス、大型バスに関しては、バスの下部がトランクルームになっているので、あまり心配はいりません。

貸切できるバスの大きさと荷物室の大きさについては以下を参考にしてください。

貸切バストランクルーム比較 | 大型バスの荷物室 | 中型バスの荷物室 | 小型バスの荷物室 | マイクロバスの定員荷物室

また、バスの定員数については乗車人数の目安を参考にしてください。

石川県や金沢でよくロケ撮影される主なスポットの紹介

今回のモデルケースは金沢市と珠洲市でのロケ撮影でした。珠洲市は永作博美さんと佐々木希さんが出演した映画『さいはてにて~やさしい香りとまちながら~』のロケ地になったことで有名に。

上映期間限定で映画内に登場する“二三味珈琲”が味わえる臨時店舗「ヨダカ珈琲」が木ノ浦海岸にオープンしました。その後、自家焙煎所「二三味珈琲 shop 舟小屋」として現在も営業中。卸売りと地方発送を行っています。

また、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」も輪島市・珠洲市で撮影。オープニングに登場する禄剛崎灯台(ろっこうさきとうだい)や珠洲岬の他、断崖絶壁にありなかなか予約がとれない“ランプの宿”など能登の穴場が揃っていますよ。

加賀藩御用菓子司 森八 本店

今回のロケ地として選ばれた森八本店は、1625年(寛永2年)創業の老舗菓子店です。大正13年には宮内省御用菓子として選ばれたこともあります。

お店を代表するお菓子は加賀藩主・前田利常公の創意により小堀遠州の筆になる“長生殿(ちょうせいでん)”の三字を原型とした落雁長生殿(落雁)」。希少な徳島の阿波和三盆糖に北陸産のもち米粉を使用し、さらりとした口どけと上品な甘さが特徴です。

現在店を切り盛りする女将・中宮さんは東京都出身で、平成7年頃に倒産の危機に瀕していたお店をご主人と共に再建を目指して奮闘。平成12年にNHKのドキュメンタリー番組として取り上げられたことも。

落雁
落雁

本店のみで「落雁手作り体験」を実施。自作した落雁はその場でお抹茶とともに試食でき、残りはお土産として持ち帰ることができます。また本店2階には、江戸時代から使われてきたお菓子用の木型など千数百点を展示する「金沢菓子木型美術館」もあります。

<基本情報>
加賀藩御用菓子司 森八本店
住所:石川県金沢市大手町10-15(大樋美術館さん向かい)
電話:076-262-6251
営業時間:9時~18時、年中無休
バス駐車場:中型バス2台まで駐車可能

金沢を代表する特別名勝「兼六園」

金沢兼六園

兼六園は加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきた廻遊式の庭園です。水戸偕楽園や岡山後楽園とともに、日本三名園の一つで海外からのお客様からも高く評価される名勝。

兼六園のシンボルともいわれている徽軫(ことじ)灯籠や霞が池、花見橋など、四季折々の美しさを楽しめます。中でも冬の雪吊りはぜひ一度見たい幻想的な風景。

現在石川県では、「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」として金沢城と兼六園を含めた世界文化遺産登録を目指しています。

昨年のフジテレビ系列「林修のニッポンドリル」で紹介された鳥が近づかない兼六園の日本武尊像他、旅番組などで度々登場する代表的な観光地です。

<問合せ先>
兼六園
住所:石川県金沢市丸の内1番1号
問い合わせ先:076-234-3800
開館時間:3月~10月15日 7時~18時/10月16日~2月末 8時~17時、年中無休
入園料:個人320円、6歳~18歳未満 100円
※団体は30名以上から割引あり
バス駐車場:
●兼六駐車場(問合せ先:076-263-1814)
大型バス12台、最初の1時間まで2,020円、以降30分ごとに320円
●石引駐車場(問合せ先:076-223-2285)
大型バス最初の1時間まで1,150円、以降30分ごとに100円
●広坂観光バス暫定駐車場(問合せ先:076-232-3542)
大型バス20台、最初の1時間2,020円、以降30分ごとに300円

能登半島最先端「 禄剛崎灯台(ろっこうさきとうだい) 」

禄剛崎灯台

明治時代に「日本の灯台の父」と呼ばれるスコットランド人のリチャード・ヘンリー・ブラントン氏の設計を踏襲し、日本人の手によって建てられた最初の洋式灯台「禄剛崎灯台」。普段は中を見学できませんが、年に数回一般公開日が設けられています。

海から昇る朝日と、海に沈む夕陽を同じ場所で見ることができるのが人気のポイントです。すぐ近くに道の駅狼煙があり、豆腐作り体験や農作業体験、漁師体験など多くの体験型学習教室を実施しています。

<基本情報>
禄剛崎灯台
住所: 石川県珠洲市狼煙町イ-51
問い合わせ先: 0768-82-7776(珠洲市観光交流課)
※駐車場は道の駅狼煙を利用のこと

メディアに何度も取り上げられる唯一無二の宿・よしが浦温泉「ランプの宿」

ランプの宿

テレビ東京の「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」でも立ち寄ったランプの宿。女将さんは石川テレビのリポーターを務めていた方です。

能登半島最先端の人里離れた一軒宿ですが、年間約40万人の宿泊客を迎えるという超人気宿。館内には約50個のランプが灯り、幻想的でロマンチックな演出が魅力です。

昔は船でしかたどり着けなかったという温泉地は秘湯感たっぷり。洞窟風呂や日本海を一望できる露天風呂付のお部屋もあります。特に水上コテージ型貸切風呂はモルディブのようと評判です。

<問合せ先>
よしが浦温泉「ランプの宿」
住所:石川県珠洲市三崎町寺家10-11
問い合わせ先:0768-86-8000

▼関連コンテンツ
≫ロケバスとは?普通のバスとどう違う?料金相場もチェック!
≫撮影に便利な装備がいっぱい!貸切バスとしてもおすすめのロケバスについて
≫送迎バス貸切手配について
≫貸切バス(送迎バス)のキャンセル料は?

貸切バスは換気能力に優れた、コロナ禍でも安心・安全な移動手段!

貸切バスはコロナ対策に優れた乗り物

貸切バスはロケ撮影によく利用されており、スタッフや出演者の移動手段、バス車内での撮影とさまざまな使われ方をしています。

貸切バスは、窓を開けなくても「外気導入固定運転」をすることで、約5分程度(マイクロバスで約6~7分)で車内の空気が換気できます。これは、窓が開かない新幹線と同等の換気能力を持つ移動手段

各バス会社とも、新型コロナウイルス感染症対策に一生懸命取り組んでいますので、どうぞ安心してご利用ください。

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