試合・大会の送迎で貸切バスを利用するコツ！長崎から福岡まで移動する場合の料金目安は？
部活の試合送迎や大会参加のための送迎。移動手段として貸切バスを利用するという団体も多いのでは？
交通費を節約しようと、部活顧問や保護者などがマイクロバスをレンタルして送迎する場合もありますが、過去に何度も事故が発生しています。万が一、事故を起こしてしまった場合の責任はもちろん、子どもたちの将来にも関わるので、おすすめできません。
今回は実際に依頼のあった長崎県から福岡県まで、少年ソフトボール大会参加のために貸切バスでの送迎をモデルコースとして、実際のバス料金目安をご紹介。敗戦した場合、行程が変更になるケースについても解説していきます。
長崎県出発・福岡県の試合会場までの送迎モデルプラン（コース）
部活や少年野球などの試合送迎は、敗戦した場合と勝ち進んだ場合では行程が変わってしまうのがやっかいなポイント。いったん勝ち進んだ場合の最大利用として考えて見積りを取る、行程をつくるのが基本になります。
バス料金はバスを最大利用した場合で予約・支払いが原則です。
バス会社には敗戦した場合、予定が変更になることを事前に相談。早めに帰る場合は、ドライバーを通じて、運行管理者と予定変更のやりとりを随時できるようお願いしておきましょう。
≫貸切バスで急な行き先変更はできる？前もって、旅行プランを決めておく理由
＜長崎から福岡まで試合（大会）送迎モデルプラン＞
1日目）
▼05:00 長崎市神の島公園からバス乗車
※途中、適宜トイレ休憩
▼09:00 福岡市雁ノ巣グラウンド到着・試合開始
※バスは待機場所（ホテル等）までいったん回送、終了後にお迎え
▼16:00 試合終了・ホテルへ送迎
▼16:30 ホテル到着・終了
＝＝＝＝＝
2日目）
▼07:00 ホテル出発
▼07:30 福岡市雁ノ巣グラウンド 着・試合開始
▼14:00 試合終了
※途中、適宜トイレ休憩
▼18:00 長崎市神の島公園 到着・終了
1）1日目で敗戦した場合（日帰り利用）
（8時間30分・370㎞利用・税込）
・大型観光バス 135,648～200,908円（ワンマン運行）/176,784～259,626円（ツーマン運行）
・中型観光バス 116,711～170,909円（ワンマン運行） /157,848～229,627円（ツーマン運行）
・マイクロバス 101,342～146,172円（ワンマン運行）/142,479～204,890円（ツーマン運行）
※ドライバーを含め、が横になって休めるホテルを予約（別途実費がかかります）し、試合中休憩できるのであればワンマン運行が可能。
そうでない場合は、拘束時間が長くなるので2名の運転手体制（ツーマン運行）となります。この場合、2日間2名体制となりますのでおすすめできません。
詳しくはバス会社と相談してください。
2）勝ち進んだ場合（1泊2日利用）
（9時間・370㎞利用・税込）
・大型観光バス 146,186～216,110円
・中型観光バス 125,599～183,735円
・マイクロバス 108,976～157,194円
※バス待機中の駐車場料金がかかります
長崎を含め、九州エリア出発の貸切バス料金の目安は以下の記事も参考にしてください。
試合や大会の送迎用に貸切バスをチャーターする場合のポイント
部活の試合送迎で利用する場合、問題になるのが道具です。野球やサッカー、バスケットボールなど、荷物が多い場合はトランクルームのあるバスを借りるのがベスト。
マイクロバスには荷物室がありませんので、座席をつぶして道具を乗せることになります。この場合、定員数より少ない人数での利用なら可能ですが、20名乗車となると荷物を置くスペースがとれません。
また、小型の観光バスタイプならトランクルームがあると思われる方もいらっしゃいますが、貫通式トランクルームのあるのは三菱ふそうのMJのみ（それ以外は小さなトランクルームだけ）。小型バスはすでに製造中止になり、所有しているバス会社が少ないため、必ずしも手配できるとは限りません。
生徒はバスで、荷物は監督や保護者の車で運ぶなど、工夫される団体もあるようです。また、吹奏楽などは扱いがデリケートな楽器類が多い場合、楽器類だけ専用業者をお願いするという場合も。
いずれにせよケースバイケースと思いますので、以下の記事を参考にしてバスの大きさを検討してみてはいかがでしょうか。
送迎バスの費用にはレンタル代（車両・運転手・ガソリン代・車両保険代）以外の経費（高速道路通行料金、駐車場代など）が実費となります。試合会場にバス駐車場があるかどうか、ない場合は近隣でバス乗降場所、駐車場を事前に探しておきましょう。
≫バスの高速料金調べ方はこちら
≫貸切バスの駐車場・運転手のホテル予約について
▼貸切バスの大きさ・定員数について
貸切バス乗車人数比較 | 大型バスの定員 | 中型バスの定員 | 小型バスの定員 | マイクロバスの定員
長崎県内で貸切バス乗降可能な場所は？
学校から送迎する場合なら、近隣でバスを乗降できる場所をご存じのことが多く、あまり迷わないかと思います。しかし、地元のリトルリーグやミニバスなどで、学校以外の場所から乗降する場合もあることでしょう。
大きな道路に面したコンビニエンスストアや大型のショッピングモール、近隣駅で一時的にバスを駐停車して乗降可能な場合もあります。事前にお店に声かけする、駅で聞いてみるとスムーズですね。
マイクロバスを含め、「大型乗用自動車通行止め」標識がある場合は、通行できないこと。路線バスは通行できても一般の貸切バスは通行不可の場合があるのでご注意ください。
JR長崎駅を利用する場合は、長崎駅横大村ボート発着所前が乗降所になっています。また、JR佐世保駅を利用する場合は、東口エスプラザ前が乗降所です。
九州エリアで試合会場としてよく利用される施設
九州エリアで練習試合や公式戦（大会など）によく利用されているスポーツ施設などを国民体育大会の資料をもとにピックアップしてご紹介します。
サッカーの試合会場「福岡フットボールセンター 」
福岡フットボールセンターは福岡サッカー協会が管理・運営するサッカー場で、福岡市東区香椎浜ふ頭にあります。施設管理はアビスパ福岡に委託。
全国高校サッカー選手権や国民体育大会、福岡県高等学校サッカー大会、シニア大会、社会人大会などが実施されています。
人工芝グラウンド2面（ナイター照明）、クレイグラウンド2面（1面照明）完備で雨天でも使用可能。市内からアクセスもよいため、人気の会場となっています。近くに売店等がないので、飲み物や食べ物は事前に用意していくようにしましょう。
＜基本情報＞
福岡フットボールセンター
住所：〒813-0018 福岡県福岡市東区香椎浜ふ頭1-2-16
問い合わせ先：092-674-2900・3048
バス駐車場：事前に問合せをして駐車可能か要確認
＜貸切バス送迎料金相場＞
■長崎駅を6時30分出発で福岡フットボールセンター9時着・16時発（長崎駅着18時30分）で日帰り往復送迎した場合
※ドライバーは試合終了までホテルで休む（別途実費必要）
※拘束時間が15時間を超えるのでバス会社と要相談。ツーマン運行になる場合もあります。
（5時間・330㎞利用・税込）
・大型観光バス 115,335～168,465円（ワンマン運行）/149,820～216,645円（ツーマン運行）
・中型観光バス 99,330～143,385円（ワンマン運行）/133,815～191,565円（ツーマン運行）
・マイクロバス 86,295～122,595円（ワンマン運行）/120,780～170,775円（ツーマン運行）
■試合を勝ち進むと想定し、1泊2日で送迎した場合
（6時間・350㎞利用・税込）
・大型観光バス 106,997～156,563円
・中型観光バス 92,422～133,419円
・マイクロバス 80,421～113,993円
バレーやバスケ、ハンドボール試合会場「福岡市総合体育館」
福岡都市高速「アイランドシティ出口」から約2分、博多駅からバスで25分程度のところにある福岡市総合体育館（照葉積水ハウスアリーナ）。福岡市東区の福岡アイランドシティにあります。
2018年12月1日開館したばかりで、アリーナや武道場、弓道場、多目的室を備え、 国民体育大会ではバレーボール、バスケットボール、ハンドボールなどの試合が行われている会場です。
近くにはコンビニエンスストア、アイランド・アイショッピングモール、照葉スパリゾートなどもあり、買い物に便利なロケーションとなっています。
＜基本情報＞
福岡市総合体育館
住所：〒813-0017福岡市東区香椎照葉六丁目１番１号
問い合わせ先：092-410-0314
バス駐車場：事前に問合せが必要
※バスの駐車料金は1日1,000円です
＜貸切バス送迎料金相場＞
■佐世保駅を7時出発で福岡市総合体育館9時着・16時発（佐世保駅着18時）で日帰り往復送迎した場合
（4時間・270㎞利用・税込）
・大型観光バス 115,335～168,465円
・中型観光バス 99,330～143,385円
・マイクロバス 86,295～122,595円
■試合を勝ち進むと想定し、1泊2日で送迎した場合
（5時間・300㎞利用・税込）
・大型観光バス 85,690～125,510円
・中型観光バス 74,140～107,030円
・マイクロバス 64,570～91,410円
少年野球や軟式・硬式野球の試合会場「久留米市野球場」
久留米市野球場は、九州自動車道・久留米ICからバスで約10分程度、久留米駅からはバスで15分程度の場所、「久留米総合スポーツセンター」の中にあります。センター内には野球場の他、フットボールや体育館、テニスコート、ラグビー場、武道場などもあり、野球場はナイター設備も完備。
成人野球の軟式・硬式、少年野球、中学野球、高校野球の県大会などにも利用され、国民体育大会軟式野球会場にもなっています。
近くにコンビニがあるので、ちょっとした買い物に便利。福岡県内で最大級の規模といわれるショッピングセンターゆめタウン久留米もすぐ近くです。
＜基本情報＞
久留米市野球場（久留米総合スポーツセンター）
住所：〒830-0003 福岡県久留米市東櫛原町173
問い合わせ先：0942-39-7371
休館日：火曜（祝日は翌日休み）
バス駐車場：有
※県大会開催時などは筑後川河川敷リバーサイドパーク利用可能
＜貸切バス送迎料金相場＞
■長崎駅を6時出発で久留米市野球場8時着・15時発（長崎駅着17時）で日帰り往復送迎した場合
（5時間・280㎞利用・税込）
・大型観光バス 104,619～154,134円
・中型観光バス 89,980～131,105円
・マイクロバス 78,117～112,136円
■試合を勝ち進むと想定し、1泊2日で送迎した場合
（6時間・350㎞利用・税込）
・大型観光バス 83,543～123,730 円
・中型観光バス 72,204～105,453円
・マイクロバス 62,849～90,092円
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コロナ禍で練習試合が中止になることが増えているようです。しかし、公式戦はそのまま続行するという場合も多いことでしょう。
生徒たちを安全に会場まで送り迎えするためには、やはりプロのドライバーにお願いするのがベスト。貸切バス会社は各社とも感染症対策を万全に、現地まで送迎できるよう工夫を重ねています。
貸切バスは窓を開けなくても「外気導入固定運転」をすることで、約5分程度（マイクロバスで約6～7分）で車内の空気が換気可能。これは、窓が開かない新幹線と同等の換気能力を持つ移動手段。
各バス会社とも、新型コロナウイルス感染症対策に一生懸命取り組んでいますので、どうぞ安心してご利用ください。
バス会社の比較がポイント！
