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古代史オタク2泊3日旅行、島根最終日「上淀白鳳の丘展示館・美保神社・島根県八雲立つ風土記の丘」編

ダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」お部屋からの眺め
ダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」お部屋からの眺め

こんにちは、編集部Iです。古代史オタク旅、大和リゾート株式会社企画・催行の「歴史作家・関裕二先生と巡る 神の國・出雲」3日目、ついに最終日となってしまいました(1日目の様子2日目の様子はこちら)。

今回の旅、連日晴天続きで日中は半袖でもいいくらいの暖かさ。晴男・晴女がいらしたのかもしれませんが、出雲の神々(スサノヲ様?)が歓迎してくださったのではと感じています。

出雲の謎に迫るという旅そのものはもちろんのこと、私が一番心打たれたのは自然の美しさ。山並みの神々しさや朝焼け、夕焼けの輝き、そしてまさに「八雲立つ」空のドラマティックなこと!

車窓からの眺めに心奪われる毎日
車窓からの眺めに心奪われる毎日

バスでの移動時間は長かったのですが、車窓から眺める景色にひたすら心を奪われる毎日でした。疲れているにも関わらず全然眠くならなかったのが印象的です。

名残惜しいですが最終日のレポート、はじまりはじまり・・・。

■大和リゾート株式会社企画・催行「歴史作家・関裕二先生と巡る 神の國・出雲

<1日目:出雲市編>

松江駅==出雲縁結び空港==蕎麦処 八雲で昼食==出雲大社参拝==島根県立古代出雲歴史博物館==日御碕神社(正式参拝)==Royal Hotel大山着・終了

<2日目:雲南市・出雲市・松江市編>

Royal Hotel大山出発==菅谷たたら山内==荒神谷遺跡==ごはん屋棉の花でランチ==西谷墳墓群史跡公園==須我神社(奥宮)==熊野大社==Royal Hotel大山着・終了

<3日目:米子市・松江市・境港市編>

Royal Hotel大山出発==上淀白鳳の丘展示館・石馬見学==美保神社==境港水産物直売センターで昼食==島根県八雲立つ風土記の丘==松江駅==出雲縁結び空港着終了

鳥取県米子市にある上淀廃寺跡「上淀白鳳の丘展示館」へ

上淀白鳳の丘展示館
上淀白鳳の丘展示館

まず1か所目は「上淀白鳳の丘展示館」です。当初は鳥取県米子市・西伯郡大山町にまたがる「妻木晩田(むきばんた)遺跡」を訪れる予定でしたが、都合により行き先変更となりました。

ちなみに妻木晩田(むきばんた)遺跡は、大山の麓にある弥生時代の国邑(こくゆう)、つまり大きな村があった場所。紀元前1世紀~3世紀前半頃(古墳時代)までの竪穴式住居跡や掘立柱建物、四隅突出型墳丘墓、環濠など、クニの中心的大規模集落であったことがわかっています。

そして「上淀白鳳の丘展示館」です。こちらは、米子市淀江町福岡地区から発見された飛鳥時代終わり頃(683年頃)に建てられ、平安時代中頃に焼失した「上淀廃寺」の金堂と3体の仏像を原寸大で復元しています。

復元された3体の仏像
復元された3体の仏像

発掘調査により、金堂跡から奈良の法隆寺と並ぶ、日本で最も古い色付けされた仏教壁画の欠片、粘土で作られた仏像の欠片などがたくさん発見されたそうです。

色鮮やかに復元された仏教壁画
色鮮やかに復元された仏教壁画

法隆寺金堂壁画に匹敵するともいわれる仏教壁画は、当時使われていた顔料を使用して復元。

古代の使用顔料一覧
古代の使用顔料一覧

今までの調査で約5,500点が確認されており、そのわずかな痕跡からこのように美しく再現できるなんでスゴイ・・・。考古学、美術学史上貴重な資料として注目されているのもうなずけます。

復元された仏教壁画2

そして、上のように台座や光背などだけが描かれた壁画も見つかっているそうで、おそらく下の写真のように、壁画の前に仏像を飾り、拝んでいたのではないかと推測されています。

仏像のように神々しい関裕二先生
仏像のように神々しい関裕二先生

「上淀廃寺」は日本では例のない3塔1金堂の伽藍配置だったそうで、1996年(平成8年)に国の史跡指定を受けています。

3塔1金堂の伽藍配置
3塔1金堂の伽藍配置(模型)

こちらには淀江町内で発掘された常設展示室があります。装身具や土器、表情豊かな埴輪などがたくさん展示されており、どれも弥生人の暮らしや風俗が感じられる内容。

写真左3体が「盾持人」
写真左3体が「盾持人」

特に井出挟3号古墳から出土した「円筒埴輪」「形象埴輪」が圧巻です。形象埴輪は盾持人、鹿、鳥、家などの種類が出土。「盾持人」は3体ほぼ原形をとどめた形で発見されており、西日本では大変珍しいものとのこと。

そしてびっくりしたのが絵画土器。

絵画土器(角田遺跡出土)
絵画土器(角田遺跡出土)

頭に羽根飾りをつけたシャーマンや鹿のような動物、船などの他に、なんと平安時代の出雲大社模型そっくりの高層建築物が描かれています。弥生時代に出雲大社のような神殿があったのか!?なかなか興味深いです。

米子市へお出かけの際はぜひぜひ、忘れずにお立寄りください。

古墳時代の石造古墳装飾、重要文化財「石馬(いしうま)」

天神垣神社
天神垣神社

「上淀白鳳の丘展示館」から歩いてすぐの場所にある「天神垣(あめのかみがき)神社」。こちらは少彦名命(すくなひこのみこと)をお祀りしています。

「石馬(with 鶯丸)」
「石馬(with 鶯丸)」

現在の社殿は戦国時代に焼失し、室町時代に再建されたものだそうです。こちらでは本州で唯一といわれる石馬(いしうま)を保存。江戸時代に「石馬大明神」として山中に祀られていたものを、明治初年に天神垣神社境内に移され、それ以降神社が所有・保管しています。

重要文化財・石馬
重要文化財・石馬

石馬の体長は約150㎝、高さ約90㎝あり、乗馬に必要な馬具(くつわ、手綱、鞍などが)が表現されています。かつては全体が赤く塗られていたようで、馬の顔の脇に赤い染料の痕跡が見られました。

1961年(明治34年)、東京大学の坪井正五郎博士により、古墳時代の遺品として認められ、考古学的価値を再認識。それまでは子どもたちが石馬に登って遊ぶ・・・なんてこともあったそうです(気持ちはわかる)。

馬具などの装飾品も表現

石馬は5世紀~6世紀(古墳時代)に九州北部地域の古墳で、人形の石造物とともに墳丘に並べられたことから「石人石馬」と呼ばれているそうです(説明書きより)。形象埴輪と共通する部分が多いことから、石で作られた埴輪とも。

淀江町にある前方後円墳「石馬谷(いしうまだに)古墳」からは、石人と思われる石造物の破片が出土。このことからもともとは石馬谷古墳に立てられていたものではないかといわれています。

石人石馬が見つかっているのは九州北部と鳥取県のみです。山陰地方と北九州との交流がうかがえるものとして、大変貴重な文化財とのこと。全国で2例しかないそうです。

石馬は常時公開されていないので、拝見したい場合は事前に「上淀白鳳の丘展示館」へ問合せが必要ですのでご注意を。

天神垣神社古墳(向山古墳群、小枝山支群3号墳)
天神垣神社古墳(向山古墳群、小枝山支群3号墳)

そして神社の境内にさりげなくあるのが天神垣神社古墳(向山古墳群、小枝山支群3号墳)。いわれなければ見落とすところでした。

横穴式石室で、玄室の石材はすべて抜き取られている状態。玄室と外部とを結ぶ通路部分である羨道(えんどう)と玄門のみが現存しています。

Information

上淀白鳳の丘展示館
住所:鳥取県米子市淀江町福岡977-2
問合せ先:0859-56-2271
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)、火曜休み(祝日の場合は翌日休み)、年末年始休み

天神垣根神社(石馬)
住所:鳥取県米子市淀江町福岡1016

出雲大社との両参りでご利益倍増!?「美保神社」

美保神社
美保神社

続いて訪れたのが美保神社。島根半島にある美保神社は、全国にあるえびす社約三千の総本宮といわれています。

御祭神は三穂津姫命(みほつひめのみこと、大国主命の御妃神)と「えびす様」の別名で知られる事代主神(ことしろぬしのかみ、大国主命の長男)。出雲大社の大国主命は大黒様といわれているので、美保神社の恵比寿様と合わせてお参りすると、さらにご利益があるというわけです。

美保神社の拝殿
美保神社の拝殿

うかがった時は、ちょうど拝殿で結婚式が行われていました!拝殿は1928年(昭和3年)に建築学者伊東忠太氏(橿原神宮や明治神宮、築地本願寺なども手掛ける)の設計監督により造営された檜造り。

屋根は杉板を敷きつめた柿葺き(こけらぶき)で、船庫を模した独特な造りで壁がなく、梁がむき出し、壁がないのが特徴です。この構造と周囲を山に囲まれていることから、優れた音響効果をもたらす建物に。

三穂津姫命も事代主神も音楽に縁が深いということで、境内で奉納コンサートが開かれることも多いそうです。

美保神社・本殿
美保神社・本殿

拝殿の後方にある本殿。向かって右側にあるのが「左殿(大御前、おおごぜん)」で三穂津姫命をお祀りし、向かって左側にある「右殿(二御前、にのごぜん)」で事代主神をお祀りしています。大社造の二殿の間を「装束の間」でつないだ特殊な形式で、美保造または比翼大社造と呼ばれるもの。

建築用材のほとんどは美保関周辺に自生していた松を使用し、屋根は檜皮(ひわだ)葺きとなっています。現在の本殿は1813(文化10年)に再建されたもので、国指定の重要文化財です(美保神社ホームページより)。

なぜ右側が「左殿」と呼ばれるのかというと、神社における左右の概念は、神様を基準とするからとのことでした。

若宮社・今宮社・秘社
若宮社・今宮社・秘社

本殿の裏手にあるのが「若宮社(天日方奇日方命・あめひがたくしひがたのみこと=事代主命の子ども)」、「今宮社(太田政清・おおたまさきよのみたま=美保神社の青柴垣神事を作った方で事代主の子孫?)、「秘社(神号不詳)」です。

「青柴垣(あおふしがき)神事」とは、4月に行われているもので、事代主命が国譲り神話の中で踏み傾けた船を青柴垣に変え、その中に身を隠されたという話がモチーフとなっております。

宮御前社・宮荒神・船霊社・稲荷社
宮御前社・宮荒神・船霊社・稲荷社

拝殿向かって右手、ちょうど鬼門の方角にあるのが「宮御前社(みやみさき)・宮荒神(みやこうじん)・船霊社(ふなたましゃ)・稲荷社」です。「宮御前社」は、土の神である埴安姫神(はにやまひめみこと)をお祀りしています。

埴安姫神は伊邪那美の子ども。火の神・加具土命(かぐつちのみこと)を産んだ火傷が原因で死ぬ間際に水の神・罔象女神(みずはのひめ)とともに産み落とされたといわれています。

「宮荒神」でお祀りされているのは、竈の神様である奥津比売命(おきつひめのみこと)・奥津彦神(おきつひこのかみ)、土の神様である土之御祖神(ツチノミオヤカミ、大土神の別名)。

奥津彦神と奥津比売命、土之御祖神(大土神)はスサノヲの子孫です。

「船霊社」は、伊弉諾・伊邪那美の神産みで生まれた「天鳥船神(あめのとりふねのかみ)」で、船(神の乗り物)を神格化した神様をお祀りし、「稲荷社」はもちろん宇迦之御霊神(うかのみたま)をお祀りしています。

天鳥船神は国譲り神話で活躍した神様で、建御雷神に同行した人物。釣りに出かけていた事代主命を見つけだしたのが天鳥船神なのだとか(古事記より)。

御霊石
御霊石

お社のすぐお隣には「御霊石(おたまいし)」が祀られていました。こちらの石は地元漁師が漁をしていて、偶然海の底(美保関の地之御前付近)から見つけたものなのだとか。

地之前御前(ちのごぜん)は美保関灯台の奥にある本殿のない鳥居の下にある小さな島です。そこから先北東の沖合には沖之御前島があり、美保神社の「神迎神事」が行われる場所。

1813年の文化の造営の際に夢のお告げがあり、2つ海から上がった石のうち1つは海へお返ししたそうです。

形が丸いことから、なでるとお腹の子どもが健康に育つという「安産神話」があります。

青畳石通り
青石畳通り

美保神社の鳥居前から彿谷寺まで続く300mの道は「青石畳(あおいしだたみ)通り」。こちらの石は天然石で、淡い青色をしています。雨に濡れると光り、さらに美しく見えるとか。

江戸時代の参拝道の遺構で、当時は北前船西回りの寄港地として栄えた頃の名残り。海から石を切り出して敷き詰めたものだそうです。神社前の通りには越前石が使われ、本通りには周辺の海岸から運ばれてきた凝灰岩が敷かれています。

風情あるたたずまいの通り

なんとも風情ある建物が立ち並び、いい雰囲気です。残念ながら時間がないので、写真だけぱちり。

登録有形文化財・廻船御用水
登録有形文化財・廻船御用水

そして神社鳥居前にある「廻船御用水」。江戸時代に起きた干魃でどの井戸も干上がってしまい、困窮していたところ、美保神社の宮司が美保大明神に雨乞いをしたそうです。

その後、この場所に井戸を掘ったところ、真水がコンコンと湧きだし、難を逃れたと書かれています。廻船御用水は美保関灯台と共に文化庁の登録有形文化財です。

美保関港
美保関港

神社の前は美保湾に面しています。山陰の海の玄関口として栄えた美保関港では静かで美しい風景が広がっていました。

ここから出発する島根半島北海岸(天然記念物)や出雲赤壁へのクルージング、境港鬼太郎ロードと海上タクシー発着所も。

港町の風景

島根の港町では、上の写真のようにイカを洗濯物のように干してる風景に良く出会います。昔から変わらない町の営みが旅心をくすぐりますね。

Information

美保神社
住所:島根県松江市美保関町美保関608
問合せ先:0852-73-0506
参拝時間:8時30分~自由参拝

境港水産物直売センターで昼食&お土産購入!

境港水産物直売センター
境港水産物直売センター

さて、お昼ご飯を食べにバスは「境港水産物直売センター」へ。今回の旅、宿泊がダイワロイヤルホテル「Royal Hotel 大山」だったため、プレミアムクーポンが使えるのは鳥取県内だけ。

この後は島根県に移動してしまうということで、お土産購入するチャンスはもうここしかありません。いざ、カニ買う&食うぞー。

カニ専門のお店に並ぶズワイガニ
ズワイガニがいっぱい

一通り直売センターにあるお店を一回り。最終的にカニ専門店「かにの渡辺」さんへ。

その場でむいてくれます

お店のお姉さんがその場で食べやすいようにむいてくれました。缶ビールと一緒にいただきます。

タコの入った練り物を揚げたたてで

上の写真はタコが入った練物をその場で揚げたヤツ。たこ焼きみたいな感じで絶品です。

普段はお寿司など、お食事関係のものがたくさん販売されているそうですが、訪問したときはすでに売切れでした。プレミアムクーポンのおかげで、カニを食べてお土産用に自宅に送り、さらにのどぐろの干物まで!感謝、感謝です(っていっても自分たちの税金なんですが・・・)。

Information

境港水産物直売センター
住所:鳥取県境港市昭和町9-5
問合せ先:0859-42-6381(山陰旋網漁業協同組合)
営業時間:8時~16時頃

境港から松江市へ、有名なあの「ベタ踏み坂」を通りました!

鳥取県の境港を後にし、バスは再び島根県松江市へ。この次に訪れる「島根県立八雲立つ風土記の丘」がついにラストです(悲しい)。

と、その前に境港市渡町と松江市八束町とを中海をまたいで結ぶ江島大橋へ。江島大橋は通称「ベタ踏み坂」と呼ばれており、橋の下を5千トンクラスの船が通れるよう、最上部が高さ約45mというなかなかのカーブを描いて造られています。

ベタ踏み坂を車窓から
ベタ踏み坂を車窓から

実際に写真を撮ってみてもそれほど急坂には感じないのですが、写真のマジックなのでしょうか。

ベタ踏み坂を遠方から見るとこんな感じ
大根島から眺めた江島大橋

遠くから江島大橋を見ると、こんな風に見えちゃうので話題になっているというわけです。

“国引き神話”の最後に登場する「意宇(おう)」の場所にある「島根県八雲立つ風土記の丘」へ

八雲立つ風土記の丘
八雲立つ風土記の丘

松江市南郊の大庭地区・竹矢地区にまたがる「八雲立つ風土記の丘」は、意宇(おう)川の下流域周辺にあり、島根県内でも有数の古墳群が集まる場所。奈良時代に編纂された「出雲国風土記」の中にある“国引き神話”ゆかりの地といわれています。

“国引き神話”とは、ざっくり説明するとこうです。

出雲の国を造った八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が、「出雲は細長い布切れのような国だから、どこからか国を引いてきて繋ぎ合わせよう」と考え、新羅(朝鮮半島)に余った土地があるから、鋤で切り離して引っ張ってきちゃえ、と思ったそうです。

土地を縄で縛りつけて、船で引いてきて、縫い付けた最初の国が杵築のみさき(日御碕から平田市小津付近)です。そのあともあちこちから国を引き寄せて縫い付けて・・・。国引きを終えた八束水臣津野命は、意宇杜(おうのもり)に杖を突きたて、「意恵(おえ・おう)」と言いました。

奈良時代の「意宇」を再現した模型
奈良時代の「意宇」を再現した模型

「八雲立つ風土記の丘」があるのは、その神話にちなみかつては意宇郡(おうぐん)と呼ばれた場所。出雲国の中心として、奈良時代には出雲国庁、出雲国分寺、出雲国分尼寺などが置かれました。

まさに古代出雲の国造り中心地で、大勢の人々がここに集まり、政治や経済、宗教、文化活動が行われてきたわけです。

現在の「八雲立つ風土記の丘」周辺は、当時とあまり変わらないままの美しい自然と雄大な景色が広がっていました。

展示学習館
展示学習館

「八雲立つ風土記の丘」にある展示学習館は、高床式一階建(1部2階建)となっており、建物全体の形は前方後方墳の形を模しているそうです。 屋上は展望台となっており、意宇平野、茶臼山、天候が良ければ大山も見えるとのこと。

展示学習館の入口
貝輪をくぐって、古代の世界へタイムスリップ!

ここでは、風土記の丘から出土した遺物や出雲国風土記の写本、奈良時代の「意宇」の様子を再現した模型などを展示。全国的にも珍しい「見返りの鹿」の埴輪や力士埴輪など最古級の形象埴輪を見ることができます。

「見返りの鹿」埴輪
「見返りの鹿」埴輪

もちろん、岡田山1号墳から出土した「額田部臣」の銘文入り大刀も!

「額田部臣」の銘文入り大刀
「額田部臣」の銘文入り大刀

こちらのすごいところはほとんどが実物展示で、レプリカが少ないところも見どころポイントとなっています。

前方後方墳である「岡田山1号墳」で石室内部を見学しました!

岡田山1号墳
岡田山1号墳

「八雲立つ風土記の丘」には、前方後方墳の岡田山1号墳と、その隣に円墳である2号墳が並んで発見されています(この隣り合わせに造られているのが特徴で国指定史跡)。

岡田山1号墳からは、内行花文鏡、大刀類、玉類、耳飾り、馬具、須恵器が出土し、円頭太刀から「出雲国風土記」に載る「額田部臣(ぬかたべのおみ)」の銘文が入っていたことから、古代出雲解明の手掛かりになるのではと注目されています。

岡田山1号墳は石室の中を見学可能

岡田山1号墳は石室内部を見学できるようお願いしてあったということで、ワクワク。

石室内部はとても狭いため、1人ずつ懐中電灯をお借りして入りました。1号墳は全長27mで2段に造られた墳丘で貼石がめぐらされ、円筒埴輪が立ち並んでいたといいます。

岡田山1号墳の石室内部
岡田山1号墳の石室内部

内部構造は横花敷石室。全長5.6mの石室内に家形石棺1個と組み合わせ式の箱式石棺1個が置いてあるそうです。当日はちょっと暗くてよくわからなかったのですが、写真を見ると上のような感じ。どのような身分の方が埋葬されていたのでしょうか。

「八雲立つ風土記の丘」周辺はともかく史跡が多く、歩いて回るのはかなり時間がかかります。ということでこちらでは電動アシスト付き自転車や史跡の音声ガイドが聞ける端末機を貸出中。

じっくり回りたい方はぜひ、こちらサービスを活用されるといいですね。

Information

島根県立八雲立つ風土記の丘
住所:島根県松江市大庭町456
問合せ先:0852-23-2485

古代出雲を巡る旅、ついに終わってしまって寂しいー

松江駅に到着
出雲大社・神楽殿

「八雲立つ風土記の丘」を出発し、バスは松江駅に到着。フライト時間まで3時間以上あるので、こちらで下車し、松江市内観光をすることにしました。

ほとんどの方が松江駅で降り、関先生と数名の方はこのまま出雲縁結び空港へ向かいます。

今回の出雲旅行では、四隅突出型墳丘墓・前方後方墳・円墳といろいろな墳丘墓を見ることができました。これまでは本や写真で見るだけでしたが、いろいろな形の墳丘墓を目の当たりにし、なぜその場所に造ったのかを含めいろいろ感慨深かったです。

そして、スサノヲさんへとつながるいろいろな場所を周り、古代出雲の謎はますます深まるばかり。それでもこの場所が古代に栄えた理由がなんとなく理解できたように思います。

そして何よりも、島根(と鳥取も)の自然の美しさは圧巻・圧倒的でした!

毎日晴天に恵まれたこともあり、どこまでも続くような青空とわき立つ雲の美しさ(まさに八雲立つ!)、山並みや森、美しい夕焼け・・・。どの場所を訪れても、もっとこの景色を見ていたいと感じました。

皆さんもぜひ、島根を訪れたら出雲大社や足立美術館などを訪れるだけではなく、この素晴らしい景色をたっぷりと堪能してくださいね。

最後になりましたが、今回のツアーを催行し、アテンダントとして大活躍してくださったD’s Trip 大和リゾート株式会社の難波さんに深くお礼申し上げます。

また、楽しい旅行を企画し、旅行中も何かとお気遣いいただきました関裕二先生。バス車内での巧みなガイド(と、クイズ)で盛り上げてくださいました。ありがとうございます。

同じツアーに参加された皆様にもお礼を申し上げるとともに、また次のツアーでお目にかかれることを楽しみにしています!

次回は島根・鳥取ツアー番外編をお届けします。

▼古代史オタク編集部Iが行く出雲旅行シリーズ
「出雲大社・素鷲社(そがのやしろ)・日御碕神社」編
「菅谷たたら山内・荒神谷遺跡・西谷墳墓群史跡公園・須我神社・熊野大社」編
「上淀白鳳の丘展示館・美保神社・島根県八雲立つ風土記の丘」編

■取材協力
D’s Trip 大和リゾート株式会社

関 裕二(せき ゆうじ)さんプロフィール

1959(昭和34)年、千葉県柏市生ま れ。歴史作家・武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。
仏教美術に魅せられ奈良に通いつめ、独学で日本古代史を研究。
『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』『神武天皇vs.卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など著書多数。

NHKカルチャー青山教室の他、2022年4月からは目黒学園カルチャースクールでも講座がスタート。興味のある方はぜひ!

▼古代史オタク編集部Iが行く奈良旅行シリーズ
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