仏像見るなら奈良!今度は名古屋にも行っちゃった古代史オタク旅行「奈良市内」編

仏像見るなら奈良!今度は名古屋にも行っちゃった古代史オタク旅行「奈良市内」編

こんにちは、編集部Iです。

2023年4月14日(金)~16日(日)の日程で実施された大和リゾート株式会社企画・催行「関裕二先生と歩く大和路仏像巡り」に参加。

さらに16日(日)も1泊して、翌日は個人的に奈良・名古屋(熱田神宮詣で)を楽しんできました。

旅のテーマは「大和路の仏像の謎に迫る」。中学生時代から仏像に魅せられ、奈良に通い詰めてきた関裕二先生が推す、今見るべき仏像を巡る旅となっています。

法隆寺にある「救世観音」の御開帳に合わせて組まれた日程。2度目のご対面となりますが今回は何を感じるのでしょうか。

奈良を旅する新しい切り口として、今回の見どころ・おすすめポイントをダイジェストにご紹介していきたいと思います。以下、3泊4日旅行の行程です。

■大和リゾート株式会社企画・催行「関裕二先生と行く大和路仏像巡り編」

<1日目午前:奈良市内編>

近鉄奈良駅・行基像前出発==白毫寺==二月堂==昼食(春日野)==東大寺ミュージアム

<1日目午後:西ノ京編>

近鉄奈良駅から西ノ京駅へ移動(午後のみ参加者と合流)==薬師寺==唐招提寺==近鉄奈良駅着終了
西の京編はこちら≫

<2日目:南山城(京都)バスツアー編>

近鉄奈良駅出発(貸切バスで移動)==浄瑠璃寺==笠置寺==昼食(松本亭)==恭仁京跡==大御堂観音寺==近鉄奈良駅着終了
南山城(京都)バスツアー編はこちら≫

<3日目:法隆寺編>

JR法隆寺駅集合・出発==藤ノ木古墳==法隆寺==昼食(布穀薗)==法隆寺・夢殿・宝物殿など==中宮寺==法起寺==JR法隆寺駅着終了
法隆寺編はこちら≫

<4日目:室生寺からの熱田神宮編>

JR京終駅出発==龍穴神社==室生寺==昼食==名古屋・熱田神宮==新幹線で帰京・終了
室生寺・熱田神宮番外編はこちら≫

朝一からツアーに参加するなら、高速バスで行くしかない

「バスタ新宿」発のナイトライナー
「バスタ新宿」発の高速バスで奈良へ

東京から奈良は残念ながらJRの往復割引が効きません。本来ならJRと宿をセットで手配するとお安いのですが、奈良は全国旅行支援の延長が未定(その後、延長が決定)。

ということで、2度目の奈良古代史オタク旅でお世話になった「町屋ゲストハウスならまち」に泊まることにしました。奈良までの交通手段、行きは高速バス、帰りは新幹線で帰るというスタイルです。

ナイトライナーは富士交通が運行

予約した高速バスは「バスタ新宿」発、富士交通が運行するナイトライナーです。前回もこちらを利用して大変快適だったのでリピートです。

料金は早割でなんと片道6,500円(前回は7,500円)。何が気に入ったかというと、座席の倒れ具合とフットレストの支えてくれる感が絶妙です。

さらに大きくて厚手のブランケットが嬉しい。3列独立シートなので通路は狭いですが、お隣の方に気を遣わなくてよいのは楽でした。

時間通りに奈良到着、待ち合わせ時間まで朝食をとります

時間通りにJR奈良駅に到着

高速バスは定刻通り(6時50分)にJR奈良駅に到着。近鉄奈良駅に8時30分集合なので、それまで朝食をとります。

荷物はコインロッカーに預けてモスバーガーへ。JR奈良駅周辺で7時からモーニング営業しているのは「モスバーガー」「やよい軒」です。

食事を終えて、徒歩で近鉄奈良駅までぶらぶらと向かいました。

近鉄奈良駅・行基さん像前
近鉄奈良駅・行基さん像前

実は2022年12月、大阪旅行をした際に最終日、奈良を訪れています。なので、行基さんにお会いするのは5カ月ぶりw。

近鉄奈良駅から奈良公園経由で「高円山 白毫寺(たかまどやま びゃくごうじ)」へ、しかしその前に!?

興福寺・三重塔
興福寺・三重塔

まず最初に2021年の奈良ツアーでもおたずねした興福寺・三重塔へ。興福寺を訪れた人は五重塔へ行ってしまうため、あまり立ち寄る方が多くない穴場のスポットです。

平安時代(1143年)建立で興福寺で現存する最古の建築物となっています。2021年はここから若草山登山に向かったのですが2023年は白毫寺へ。

しかし、ただでは目的地に向かわない関裕二先生のツアー、ここからは数々の寄り道をかましつつ、じりじりと白毫寺へ向かいます。

御蓋山(みかさやま)を愛でつつ、美しい奈良の春を堪能

猿沢池と浮御堂、三笠山を遠望
鷺池の浮見堂越しに御蓋山(みかさやま)を愛でる

奈良公園内にある鷺池。池の上には六角形の桧皮葺の御堂「浮見堂」が浮かんでいます。春は桜、夏は百日紅、秋は紅葉が美しい趣のある水辺です。

ここに来た目的は池越しに見える春日大社のご神域(禁足地)である御蓋山(みかさやま)を愛でること。御蓋山は春日山の主峰である花山西方に位置する山で、笠形をした山です。

最近では、3つの笠が重なっているように見えることから若草山のことを「三笠山」と呼ぶことが一般的となっています。

御蓋山山頂には、藤原氏が茨城県にある「鹿島神宮」から招いた武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が降り立った場所として本宮神社が祀られています。

御蓋山浮雲峰遥拝所(みかさやまうきぐものみねようはいじょ)
御蓋山浮雲峰遥拝所(みかさやまうきぐものみねようはいじょ)

2017年に古代史の「こ」の字も関心がなかった時。春日大社の第六十次式年造替が完了したタイミングで訪問したことがあります。禁足地である御蓋山浮雲峰遥拝所(みかさやまうきぐものみねようはいじょ)から、間近で詣でたことがありましたっけ・・・。

皆さんよくご存じ(なはず)の「天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも」と詠った阿倍仲麻呂の歌。この三笠の山は現在の若草山ではなく、御蓋山(みかさやま)のことです。

阿倍仲麻呂は717年に遣唐使として唐へ渡り、そのまま日本に帰ることはありませんでした。

水琴窟が奏でる音に耳を傾け、藤の花の下にいる鹿を眺め・・・

洞水門
洞水門

鷺池のほとりには洞水門という水琴窟があります。ひしゃくで水をすくって、玉砂利の上から注ぐとあら不思議、雅な音色が・・・。

洞水門の水琴窟に耳を傾ける

その後、浮見堂の脇を通って飛火野へ。鹿といえば紅葉(花札では、そして鹿肉ももみじと呼ばれます)ですが、藤の木と鹿です。

藤と鹿のいる風景

すでに花がほころんでいます。今年は春の進行が速いこと・・・。

飛火野からも御蓋山を愛でる
飛火野からも御蓋山を愛でる

飛火野から見る御蓋山をたっぷりと愛でた後は、ささやきの小径を通っていよいよ白毫寺へ向かう、はず。

Information

奈良公園
住所:奈良市春日野町ほか
電話:0742-22-0375(奈良公園事務所)

「志賀直哉旧居」「新薬師寺」をスルーしながら山野辺の道を行く

「大将、やってる?」とのぞく鹿
「大将、やってる?」とのぞく鹿

ささやきの小径をテクテク歩いていると、閉まっているお土産屋さんのちょっぴり開いた隙間からのぞき込む鹿に遭遇したり・・・。

志賀直哉旧居
志賀直哉旧居(奈良学園セミナーハウス)

途中、「志賀直哉旧居(奈良学園セミナーハウス)」があったりしますがもちろんスルー。ちなみに志賀直哉旧居は、昭和初期に志賀直哉さんご自身が設計したものです。

数寄屋風の造りですが、洋風の様式も取り入れた当時としては非常に進歩的で合理的、美的な工夫を随所に凝しているのが特徴(国登録有形文化財・奈良県有形文化財)。

新薬師寺
新薬師寺

そして「新薬師寺」。こちらは747年(天平19年)に聖武天皇の病気平癒を願い、妻である光明子が創建したお寺です。

こちらも時間の都合で通り過ぎます。まだかな、まだかな・・・ということでここから先は割愛いたします。

Information

志賀直哉旧居(奈良学園セミナーハウス)
拝観時間:3月〜11月 9時30分~17時30分/12月〜2月 9時30分~16時30分
拝観料:高校生以上350円、中学生200円、小学生100円
※30名以上の団体で割引あり
住所:奈良県奈良市中登美ケ丘3丁目15番1号
電話:0742-26-6490

新薬師寺
拝観時間:9時~17時
拝観料:大学生以上600円、中高生350円、小学生150円
住所:奈良県奈良市高畑町1352
電話:0742-22-3736

ついに高円山・白毫寺に到着、想像以上に素晴らしい眺めと、静かな境内に鳴り響く警報音!?

白毫寺
白毫寺に到着!

近鉄奈良駅を出発してかれこれ1時間半。ようやく高円山 白毫寺(びゃくごうじ)に到着です。「白毫寺」と聞くと、兵庫県丹波市にある藤の花で有名な「白毫寺」を思い浮かべる方が多いようですが、私たちが訪れたのは奈良にある「白毫寺」。

こちらは天智天皇の第7皇子である志貴親王(しきのみこ)の山荘(離宮)を没後にお寺としたものです(諸説あります)。志貴親王は光仁(こうにん)天皇の父親で、万葉歌人として知られています。

白毫寺からの眺め

長い石段を上ったお寺の境内からは奈良の街を一望。志貴皇子はここから藤原京(明日香村)から遷都された、雅に華やぐ平城京を眺めながらどのような思いを抱いていたのでしょうか。

春日山の南に連なる高円山の西麓にあり、境内から大和平野を眺望できるこちらの景色は「奈良県景観資産」にも選ばれています。

ちなみに「白毫」とは、仏の眉間にあり光明を放つという白くて細い渦巻き状の毛のことをいうそうです。

白毫寺の「本堂」「宝蔵」で重要文化財の仏像といよいよ対面

奈良・白毫寺の本堂
奈良市指定文化財「本堂」

ツアーの目的を見失ってしまいそうですが、白毫寺を訪れた目的はもちろん仏像です!白毫寺のご本尊は「阿弥陀如来座像(重文)」で、その脇侍に「勢至菩薩」「観音菩薩」が「本堂」に安置されています。

白毫寺の本堂は江戸時代に寛永年間に興福寺の学僧、空慶上人が再興した頃のものではないかといわれており、奈良市指定文化財。奈良時代以来の「三間四面」の形式を引き継ぐ復古的様式となっています。

新緑が美しい白毫寺

「阿弥陀尿来座像」は桧材の寄木造りで漆箔、平安~鎌倉時代に造られたといわれ、伏し目がちな物静かなお顔立ちをしています。

その脇侍に「勢至菩薩」「観音菩薩」が置かれていますが、こちらは大変珍しい倭(やまと)座り(跪座=腰をかがめた座り方)のお姿です。

観音菩薩像は片膝を立てて、手には死者の魂を載せる蓮台を持っています。腰をかがめる姿は往生者を浄土へ迎える姿なのだそうです。

思わず私も腰をかがめてそのお姿に魅入っていると、突然大音声で警報機が鳴りだします。うぁっ、やっちまった・・・。

「お寺に着いて関先生から、過去に仏像を指さして警報機を鳴らしたことがあるから気をつけてね」といわれてたのに・・・。と思ったら、犯人は私ではなくM子さん。

ふわりと浮き上がる衣の裾が・・・とお隣で指さしていたのを目撃しました。へへへ、私じゃなくてヨカッタ。

この後、「宝蔵」にも立ち寄り、乗用文化財に指定されている地蔵菩薩立像・伝・文殊菩薩坐像・閻魔王坐像なども拝観しました。

「五色椿」と「萩」で埋め尽くされる“お花の寺”としても名高い白毫寺

五色椿
五色椿

白毫寺は“関西花の寺第十八番札所”にもなっている、花の名所としても知られています。名物は樹齢約450年といわれる「五色椿」。寛永年間に興福寺塔頭、喜多院から移植したものだそうです。

花は大輪の八重で白、紅色、紅白絞りなど色とりどりの椿が咲き誇る名木。「散り椿」として木の下や石仏周辺に舞い落ちた姿も風情があって、心が洗われます。

桜の花がまだ残っていました!

参道周辺には萩の花が植えられており、寒桜や紅葉も美しいので、奈良を訪れたらぜひ足を運んでほしい名所でした。

Information

高円山 白毫寺
拝観時間:9時~17時
拝観料:大学生以上500円、中高生300円、小学生200円
※30名以上の団体で割引あり
住所:奈良県奈良市白毫寺町392
電話:0742-26-3392
※駐車場はないので近鉄奈良駅から徒歩(約43分)もしくは、バス(本数少ない)になります。

再び奈良公園経由で東大寺の二月堂を目指す

奈良公園の中にある大木にパワーを頂く

再び同じ道をテクテク歩きながら今度は東大寺の二月堂へ向かいます。途中、素敵な妖精さん(関先生だけど)を見かけたのでパチリ。

子どもを授かりたい方は立ち寄るべし「水谷神社」

水谷神社

2021年にも立ち寄った水谷(みずや)神社にも立ち寄ります。春日山から湧き出す清流「水谷川」の水源地に鎮座する上水谷神社の里宮。

春日大社の中でも最も古いお社の一つです。ご祭神は牛頭天王(つまりスサノオノミコト)。

子安社
子安社

前回訪れた時は気づかなかったのですが、神社の西側に子安社があり、拝殿下にある「子授け石」と対になっていました。

拝殿下にある子授け石
拝殿下にある子授け石

妊活中の方、ぜひ忘れずに水谷神社へ足をお運びくださいね。

Information

春日大社 水谷神社
住所:奈良県奈良市春日野町160
電話:0742-22-7788

東大寺大仏建立のため、大分県の宇佐八幡宮から迎えられた「手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)」

手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)
手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)

二月堂へ向かう途中で「手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)」に立ち寄り。東大寺境内の「上院」エリアに隣接した手向山にあります。

749年(天平勝宝元年)に東大寺守護神として大分県にある宇佐八幡宮から勧進されたもの。その時に八幡神が入京する際、転害門(てがいもん)に神輿を降ろしたことから、手向山八幡宮の例祭を「転害会」と(てがいえ)呼びます。

転害門(てがいもん)
転害門(てがいもん)

三間一戸八脚門の形式をもつ転害門は、天平時代の東大寺伽藍建築を思い起こさせる唯一の遺構。2回の戦火にも焼け残り、災い転じる門としてその名がつけられています。

鎌倉時代の改修により、八脚の柱の一部は付け替えられていますが、奈良時代当時のものが残されているのが見どころの一つ。

東大寺の二月堂と龍王の滝へ

東大寺にある龍王の滝
東大寺にある龍王の滝

東大寺のお水取り(修二会)の舞台、二月堂へ向かう途中に立ち寄った「龍王の滝」。お不動さんと松尾芭蕉の句碑が近くにあります。

「龍王の滝」の手水場

こちら皆さん素通りしてしまいがちなスポット(私も今回が初めて)。芭蕉は訪れた際に「水取りや 籠りの僧の 沓の音」と詠んでいます。

東大寺・二月堂からの眺め
東大寺・二月堂からの眺め

そして二月堂からの眺め。やっぱりここは素晴らしいです。コロナ禍の2021年にNHKスペシャルで放送された「疫病退散 千三百年の祈り~お水取り・東大寺修二会~」を視聴しましたが、奈良時代から1年も欠かさず続く奇跡の儀式にはとても心を打たれました。

二月堂から鐘楼へ向かう道すがら

二月堂を降りて、行基堂・鐘楼に向かいます。途中、振り向いて二月堂の方をパシャリ。古都・奈良らしい風景です。

行基堂(東大寺)
行基堂(東大寺)

行基堂は江戸時代の建築といわれており、享保年間に行基菩薩座像を造立して安置しています。行基さんは聖武天皇の帰依を受け、奈良時代に東大寺を造立する際に勧進を務めました。

東大寺の鐘楼
東大寺・鐘楼

そして上写真は東大寺の「鐘楼(大鐘)」です。鎌倉時代に東大寺復興に大きな足跡を残した重源上人を継ぎ、大勧進となった栄西禅師が承元年間(1207~11)に再建したもので国宝。

高さ約4m、重量約26トンあり、別名「奈良太郎」という名も。除夜の鐘の時は一般の方でもつくことがことができるそうですよ。

Information

東大寺
大仏殿の拝観時間:4月〜10月 7時30分~17時30分/11月〜3月 8時~17時
法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂 8時30分~16時
入堂料:中学生以上600円、小学生300円
※30名以上の団体での割引あり(要問合せ)
住所:奈良県奈良市雑司町406-1
電話:0742-22-5511

お昼ご飯は若草山の麓にある「春日野」で「吉野くず膳」をいただきます

春日野
「春日野」

お昼ごはんは、若草山の目の前にあるお食事処「春日野」へ。こちらは団体でも食事が可能となっています。

いただいたのは「吉野くず膳 柿の葉寿司コース」でした。

「吉野くず膳 柿の葉寿司コース」

吉野葛を使ったくずきりと野菜鍋、本葛入りごま豆腐、吉野葛入りさしみこんにゃく、柿の葉寿司など、奈良名産づくしのお料理です。

吉野葛を使ったお料理

午前中だけでもたっぷり歩いたし、午後からは西ノ京を巡る予定なのでしっかりデザートのわらび餅まで頂いちゃいます。

デザートのわらび餅とおぱんちゅうさぎたち

前回の出雲古代史ツアーでは、娘から刀剣乱舞の鶯丸を預かってきたのですが・・・落としたら怖いので2体ある「おぱんちゅうさぎ」を持参。

そしたら同僚のKちゃんが「鶯丸を持ってくるかと思って」と、もちもちマスコットの歌仙兼定と山姥切長義を持参。ごめん・・・おぱんちゅうさぎで。

Information

春日野
住所:奈良県奈良市若草山麓町
電話:0742-26-3311(代)

西ノ京へ行く前に「東大寺ミュージアム」で仏像を愛でる

東大寺ミュージアム

午後は西ノ京で薬師寺と唐招提寺へ行く予定。と、その前に「東大寺ミュージアム」で仏像を拝見します。

東大寺南大門すぐそばにあり、東大寺の寺宝を保管・展示する施設です。東大寺では現在戒壇堂を改修中のため、四天王像を特別公開中。

奈良時代の傑作といわれる四天王像をぐるりと間近で拝観できる貴重なチャンスなのです(2023年夏ごろまで公開予定)。土門拳さんの写真で拝見してその目力にやられました。

国宝である「伝日光菩薩立像」「伝月光菩薩像」、重要文化財「千手観音菩薩立像」なども展示。

関先生がとりわけおすすめなのが「金銅八角燈籠火袋羽目板」です。国内銅製の燈籠としては最大の高さ、最古となります。

この火袋東北面・銅ばっ子(どうばっし)の音声菩薩が彫られた羽目板が焼き切られ盗まれるという事件が!この泥棒、なかなかの目利きだったそうです。

東大寺ミュージアム入口入りすぐ左手にオリジナルが保管されていますので、ぜひ見落とさないようご覧ください。

かなり盛りだくさんだった初日の午前中。午後からツアーに参加される方と西ノ京駅で合流して、薬師寺・唐招提寺を訪れます!

Information

東大寺ミュージアム
開館時間:4月〜10月 9時30分~17時30分/11月〜3月 9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)
入館料:中学生以上600円、小学生300円
※団体での割引あり(要問合せ)
住所:奈良県奈良市雑司町406-1
電話:0742-22-5511

■取材協力
D’s Trip 大和リゾート株式会社

関 裕二(せき ゆうじ)さんプロフィール

1959(昭和34)年、千葉県柏市生ま れ。歴史作家・武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。
仏教美術に魅せられ奈良に通いつめ、独学で日本古代史を研究。
『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』『神武天皇vs.卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など著書多数。

NHKカルチャー青山教室目黒学園カルチャースクールで古代史講座が絶賛開講中。興味のある方はぜひ!

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この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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