貸切バスで人気の小型マイクロバスについて詳しくなっちゃおう!
「貸切バスの達人」で人気のバスといえば小型マイクロバス!
直近の1年間で、いちばん選ばれている車種でした。
小型マイクロバスは、個人で手配する場合には大変手頃なバス。送迎はもちろん、日帰りや1泊2日の観光旅行などにもよく利用されているようです。
大型観光バスや中型観光バスに比べ、レンタル料金も安いので人気があります。
小型マイクロバスがどんな風に活用されているのかを調べてみました!
送迎バスとして大人気の小型マイクロバス!
続いて、小型マイクロバスを運転手付きでチャーターする目的について。大きく分けて「送迎」と「旅行(観光・レジャー)」の2つがあり、送迎で小型マイクロバスを利用するのは全体の6割強になります。
送迎バスとして利用する主な用途は以下の通りです。
最も多いのが単純な送迎・移動手段としての小型マイクロバス
駅からホテル、ホテルから空港、会社から忘年会・新年会場、登山口までの送迎など、特に立ち寄り先や観光などがなく、目的地までの便利な交通手段として利用されていました。
また、撮影などのロケバス、TV出演者の送迎などにも使われています。
10名から20名ぐらいの小グループでの移動に最適なマイクロバスは、個人でも借りやすい大きさなのかもしれませんね。
結婚式送迎に引っ張りだこの小型マイクロバス
親元を離れて東京や大阪など都市部で暮らすカップルの場合、勤め先や自宅に近い式場で結婚することがほとんど。
親せきや両親を式場まで送迎してもらう場合は、やっぱり貸切バスが便利です。
各家までピックアップに行ってもらい、式場まで、帰りも同じルートで送ってもらいたいという要望もOK。足の悪いご年配者や小さいお子さんがいる方でも、安心して参列できますね!
結婚式送迎の料金目安や手配のコツについてはこちらも参考に>>
試合遠征・合宿の送迎に人気の小型マイクロバス
続いて多いのが合宿の送迎と部活送迎・試合や大会遠征の送迎。
部活やサークル、ゼミ合宿などでまとまった人数で移動する場合、小型マイクロバスは大変人気があります。また、練習試合や大会など、地方遠征に出かけるときにもよく利用されています。
注意しなければならないのは、荷物が多い場合です。小型マイクロバスはトランクルームがないため、座席をつぶして荷物を置くことになります。
野球の道具や剣道の道具など、大きな荷物がある場合は、トランクルームが付いている中型バス(27名乗り)以上をおすすめします。トランクルームの収納力についてのまとめ記事を参照してください。
試合の終了時間が読めないため、コーチや監督、学生の保護者で大型免許(もしくは中型限定解除)を持っている関係者が、小型マイクロバスのみをレンタルし、自分たちで運転していくケースも少なくありません。
しかしながら、事故などを起こす可能性もゼロではないため、プロのドライバー付きでレンタルすることも増えているようです。料金が気になる場合は、見積をとって、気軽に比較してみましょう。
企業や学校の研修や店舗視察、工場見学、物件見学の送迎に小型マイクロバス
会社の内定者や新人研修、工場見学、店舗視察、海外からのお客様のご案内、マンション等の物件見学会などに利用する例はほぼ同じぐらいあります。
特に物件見学などは、個人宅の場合もあるので、小回りの利く小型マイクロバスは人気です。
法事やお墓参りの送迎に小型マイクロバス
49日の法要、三回忌や七回忌の法要、お墓参りなど、遠くから親せきが集まるような場合は、まとまって移動できるので便利です。
お花や塔婆など、乗用車ではちょっと乗せるのに苦労するものでも、小型マイクロバスならラクラク。精進落としの会場までお送りして解散もできますし、待機してもらってまた自宅まで送ってもらうこともできます。
ゴルフコンペの送迎に小型マイクロバス
ゴルフコンペでまとまって移動するのに便利な小型マイクロバス。この場合も、人数分のゴルフバッグがある場合は要注意です。
座席をつぶして乗せることになるので、14~15人が限界になります。また、早朝出発で帰りが遅くなる場合は、移動距離と時間に注意が必要。
ゴルフプレイ中にドライバーさんが横になって休める部屋(ホテルなど)の手配が必要になります。
イベント送迎(シャトルバス)やピストン送迎に小型マイクロバス
展示会やコンサート、会社のイベントで荷物が多い場合はタクシーでは乗り切れません。大人数が一度に移動するならやっぱりマイクロバスが便利ですよね!
1日のみの場合もありますし、3日間、同じ行程で送迎(シャトルバスのように使う)というケースもよくあるパターンです。
また、最寄り駅からイベント会場までお客さんを1日に何度もピストン輸送するという要望もよくあります。こういった場合でもお見積り、予約が可能ですので、お気軽に相談ください。
スキー・スノボー送迎に小型マイクロバス
そして冬になると急増するスキー・スノボー送迎。こちらのケースは小型マイクロバスの利用は積極的におススメしません。
車体が軽いため、雪道では踏ん張りがきかず、スリップしやすいので大変危険です!また、荷物が載らないことも理由のひとつ。スキー・スノボでお出かけの場合は、中型観光バスや大型観光バスをチャーターしましょう。
グループ旅行で1泊2日のバス旅行や日帰りレジャーに手軽な小型マイクロバス
もう一つの使われ方として、家族旅行や仲良しグループ、小さな会社の社員旅行、社内イベントなど、観光やレジャー目的で小型マイクロバスをチャーターするケース。
全体の6割強が日帰りバス旅行を希望。次いで1泊2日旅行が続きます。
グループの内訳をみてみると、家族旅行、仲良しグループ、サークル、卒業・卒園旅行、同窓会、社員旅行、老人会、子ども会、職場旅行など、10~20人の小グループが利用しています。
少数派ではありますが、インバウンドのお客様で5泊~10泊という長期で周遊するケースもありました。最近では、団体旅行から個人旅行にシフトしている傾向にあるため、バスも大型の観光バスではなく、小型のマイクロバスで家族単位で移動することが今後さらに増えていくと予測されます。
東京から箱根、富士山、京都、大阪・・・と周遊する場合は、途中で別のバス会社に乗り換えた方が安くすむ場合があります。効率よく安く利用できるよう、見積りの際にご相談ください。
東京ディズニーリゾート(R)やユニバーサルスタジオジャパン(TM)などのメジャーなテーマパークへ、夜行バスや1泊2日でお泊り運行も人気の使われ方。
距離や時間によってはツアーバスや高速バスの方が安くあがる場合もあるので、見積りをとってどちらが安いか比べてみましょう!
そして夏になると増えるのが海水浴やBBQでの利用。
海水浴場の場合、小型マイクロバスを駐車できないことが多いので、皆さんを送った後、バスは回送(営業所にいったん帰るなど)になります。その分の移動距離と時間も利用料に加算されるのでご注意ください。
小回りのきく小型マイクロバスは「便利な足」として多彩な使われ方をしてますね!
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小型マイクロバスの長さや大きさ(サイズ)は?
「小回りがきく」、「コンパクト」というイメージが強い小型マイクロバスですが、具体的には、どのぐらいの大きさなんでしょう?
一つ下のコンパクトな「ミニバス(コミュータータイプ)」、「ジャンボタクシー」と比較してみました!
バスタイプ | 長さ | 車幅 | 車高 | 乗車定員 |
---|---|---|---|---|
ジャンボタクシー | 4.7~5.4m | 1.7~1.9m | 2~2.3m | ~9人(補助席なし) |
ミニバス | 4.7~5.4m | 1.7~1.9m | 2~2.3m | 10~13人(補助席なし) |
小型マイクロバス | 6.2~6.9m | 2m | 2.7m | ~26人(補助席使用あり) |
※サイズはメートル単位で四捨五入、各メーカー最新モデルでの比較になります。
ジャンボタクシーでよく使われる車種「トヨタハイエースワゴン」・「日産NV350キャラバンワゴン」
定員9名までのジャンボタクシーに使われる日産NV350キャラバンワゴンですが、DXが長さ4,695㎜(ロングボディ)、GXが長さ5,080㎜(スーパーロングボディ)。
どちらも車幅は同じですが、トヨタハイエースワゴンはDX・DLが長さ4,840㎜(ロングバン)、グランドキャビンが長さ5,380㎜(スーパーロングバン)といずれも長めです。
ミニバスでよく使われる車種「トヨタハイエースコミューター」・「日産キャラバン マイクロバス」
ミニバス(コミューター)タイプも日産はDXと、トヨタはグランドキャビンと同じサイズ。特にグランドキャビンの場合は車高が2,285㎜と高めなので高さ制限のある駐車場では注意が必要になりますね~。
マイクロバスでよく使われる車種「三菱ふそうローザ」・「トヨタコースター(日野自動車リエッセⅡ)」・「日産シビリアン(いすゞ自動車ジャーニー)」
マイクロバスはローザが、6,245mm(ショートボディ)、6,990mm(ロングボディ)7,730mm、(スーパーロングボディ)をラインナップ。ただし、スーパーロングボディは7mを超えるので、小型マイクロバスではなく、中型バスになります。
その他、トヨタコースターが、6,266㎜(標準ボディ)、6,990㎜(ロングボディ)の2タイプ。日産シビリアンが、6,270㎜(標準ボディ)、6,995㎜(ロングボディ)の2タイプをそろえています(現在は製造終了)。マイクロバスの長さでいえば、ローザのショートボディが一番コンパクトです。
車幅で比較するとローザが2,010㎜、シビリアンが2,065㎜、コースターが2,080㎜と最も幅広いことがわかります。
車高(高さ)で比較するとローザが2,645㎜、シビリアンが2,625~2,635㎜、コースターが2,630㎜でした。車高ではローザが一番高いですね!
マイクロバスクラスで最もコンパクトで小回りが利くタイプは、三菱ふそうのローザ・ショートボディということになりました。
小型マイクロバスの長さや大きさ(サイズ)についてもっと詳しく>>
小型マイクロバスのメーカー・車種、もっと詳しく教えて!
普段あまり利用しない人にとって、小型マイクロバスの形、車内の様子など想像がつきませんよね?
大型や中型のバスはバスメーカーが製造・販売していますが、マイクロバスの場合は、バスメーカーと自動車メーカーの両方があります。
バスメーカーの小型マイクロバスは2021年2月で2社に
大型の観光バスや高速バス、路線バスなども製造している国内製造メーカーは3社あります。三菱ふそう、日野自動車、いすゞ自動車です。
いすゞ自動車のマイクロバスは、日産自動車からOEM供給を受けていましたが、2021年2月に「シビリアン」生産終了に伴い、「ジャニー」も生産終了しています。
(2)日野自動車「リエッセⅡ」(トヨタコースターのOEM)詳しくはこちら>>
(3)いすゞ自動車「JOURNEY(ジャーニー)」(日産シビリアンのOEM)詳しくはこちら>>(2021年2月で生産終了)
自動車メーカーは2021年2月から1社に!
自動車メーカーで商業用としてバンタイプのコミューターやマイクロバスを製造している場合。トヨタ自動車と日産自動車の2社で、それぞれ日野自動車やいすゞ自動車へOEM供給していました。
しかし、日産自動車がマイクロバスの生産を終了。それに伴い、現在マイクロバスを生産しているのはトヨタ自動車のみとなっています。
(2)日産自動車「シビリアン」詳しくはこちら>>(2021年2月で生産終了)
マイクロバスというのは和製英語で、正式には英語でミニバス(minibus)です。英語でマイクロバス(microbus)は大型バスのことを指すので要注意ですね。
道路交通法で定められている基準によれば、小型マイクロバスは8トン未満の中型自動車(最大積載量は5トン未満の車体)で乗車定員数が11人以上、29人以下、全長7m以下となっています。
小型マイクロバスを運転する場合は8トン限定なしの中型以上の免許が必要です。
よくレンタカー会社で貸し出しているバスは小型マイクロバスまで。それ以上大きなバスは運転手なしでの貸し出しはないので注意が必要です。
各バス会社さんによって、座席をカスタマイズすることがあるので、一般的な小型マイクロバスに乗車できる定員数は20人~22人と幅があります。
これは正席を利用した場合。補助席を含めると27~28人まで乗れる場合もあります。ただ、28名の場合は助手席を利用することになるので、法事などで短距離・短時間を移動する場合ならよいのですが、バス旅行や合宿の送迎などには向きません。
また、小型マイクロバスにはトランクルーム(荷物室)がないので、大きな荷物がある場合(スーツケースやゴルフバッグ、BBQの道具など)は、座席をつぶして荷物を載せることになります。定員数ぎりぎりまで乗車する場合は一つ上の大きさ、中型観光バスを手配しましょう。
小型マイクロバスの貸切料金ですが、国交省が2023年8月25日に公示した「新公示運賃額」に基づき、最低基準額が示されました。実際の料金はバス会社ごとに単価が異なるため、正確な料金は見積りを取らない限りわかりません。
小型マイクロバスは「小型観光バス※」、「ミニバス※※」と同じ料金。所有しているバス会社さんもたくさんあるので、10人以上でまとまって移動する場合は、とても便利な移動手段といえるでしょう。
※小型観光バスは2007年以降は全メーカー製造終了。大手のバス会社で所有しているところはまずありません。小型観光バスを所有しているバス会社も、今後は小型マイクロバスに買い替えが進みます。小さいサイズのバスを希望する場合は「小型マイクロバス」を選択してください。
※※ミニバスは10~13人乗りのバンタイプ。こちらも所有しているバス会社さんは非常に少ないです。
観光バスタイプ(サロンバスが良い、荷物が多い、ゆったり移動したい等)が希望の場合は「中型観光バス」を利用しましょう。
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