奈良国立博物館「第77回正倉院展」

古代史オタク、ついに「正倉院展」に行く!奈良・京都・滋賀周遊2泊3日旅行

毎年「行きたい!行きたい!」と叫びながら、なかなかタイミングが合わずにいけていなかった奈良で開催される「正倉院展」。2025年10月25日(土)~11月10日(月)の会期で行われた「第77回正倉院展」に無理やり予定を合わせて出かけてきました。

当初はまた0泊2日の弾丸で行こうと思っていたのですが…。前回の苦い思い出が蘇りました。

ということで急遽、仕事をさぼって!?京都に立ち寄り、滋賀県にも初めて足を延ばし、2泊3日の旅を敢行。しかも2025年9月20日(土)~11月9日(日)まで、「上野の森美術館」で行われた「正倉院 THE SHOW感じる。いま、ここにある奇跡-」にも足を運び、予習しておくことにしました。

正倉院展の前には吉野山で紅葉狩り。翌日は京都で血天井を見てから滋賀入り。人気の近江八幡観光と「ラコリーナ近江八幡」に取材兼で立ち寄りするなど、もりだくさんな旅の全貌を4回に渡り、ご紹介していきましょう。

毎回大混雑する「正倉院展」をじっくり楽しむためのコツも満載です。

■夜行バスで奈良県立博物館「第77回正倉院展」へ

1日目)
バスタ新宿発(夜行バス)==大和八木駅7時着==「喫茶カシオペア」でモーニング==吉野山へ紅葉を見に行く==夕方から奈良国立博物館「第77回正倉院展」へ==夜はオタ友と夕食==いろはグランホテル宿泊

■ツアー番外編:吉野山に紅葉を見に行く

大和八木駅==近鉄吉野駅==ケーブルで吉野山駅へ(銅鳥居・仁王門・金峯山寺蔵王堂・桜木神社・竹林院・金峯神社)==バスで下山==ケーブルで千本口駅・近鉄吉野駅==近鉄奈良駅着終

「正倉院展」のついでに奈良・吉野山に紅葉を見に行く古代オタク、貸切バスでの日帰り送迎料金目安もご紹介!≫

■2日目:京都で寄り道して滋賀へ

近鉄奈良駅==近鉄京都駅==バスで三十三間堂・養源院==JR湖西線「比叡山坂本」へ移動==大杉茶屋でランチ==旧竹林院==日吉神社==比叡山坂本から近江八幡へ移動==ホテル宿泊

■3日目:近江八幡観光

近江八幡駅==バスで八幡山ロープウェイ駅へ==八幡山山頂散策==下山して日牟禮八幡宮参拝==近江兄弟社メンソレータム資料館==ランチ==八幡堀遊覧==バスで「ラコリーナ近江八幡」へ==バスで近江八幡駅==米原駅(新幹線)==品川着終了

奈良に行くときはいつも夜行バス!

奈良行くときは夜行バスが便利

奈良に行くときはめいっぱいあちこちを巡りたいのでいつも夜行バスです。今回は混み合う「正倉院展」をできるだけスムーズに見たかったので17時以降で入館することに(奈良が地元の古代史オタク友だちからのアドバイス)。

奈良交通「やまと号」車内

昼間は紅葉が見れそうな場所、ということで吉野山に行くことにしました(長谷寺か室生寺か迷ったんですが)。なので、できるだけ吉野山に近い大和八木駅まで運行している奈良交通さんの奈良・五条線「やまと号」を選択。

JR御所(ごせ)駅で降りた方が近かったのですが、モーニングが食べられる駅、ということで大和八木駅を選択しました(え、そこ??)。実はJR御所駅と近鉄御所駅はちょっと離れており、移動するのがめんどくさかった、というのもありまして…。

大和八木駅から徒歩約7分「喫茶カシオペア」でモーニング

大和八木 喫茶カシオペア

夜行バスは7時に到着、といいつついつも早く着いてしまうのでお店が開く前に足踏みして待つ感じです。「喫茶カシオペア」は7時からモーニング営業スタート。

7時からモーニング営業開始

2024年にオープンされたようで、店内はとても新しく、ゆったり。吉野で焙煎されたスペシャルティコーヒーを提供しているとのことなので楽しみにしていきました。

カシオペアのモーニングセット

この後、吉野山を歩くのでモーニングプレートを注文し、朝からガッツリいただきます。バタートーストにベーコンエッグ、サラダ、ウインナー、ヨーグルト+グラノーラ、カフェラテを注文しました。

カフェラテ

香り高いコーヒーに癒されます。

ランチは月替わりのカレーが楽しめる他、昔懐かしいケチャップオムライス、豚そぼろ丼などを提供。店内のショーケースには焼き菓子やスコーン、ケーキなどもあってどれもおいしそうです。

同行した小娘は「パフェがめちゃおいしそー」と残念がっていました。また、来訪しましょう。

Information

喫茶カシオペア
営業時間:7時~18時
住所:奈良県橿原市新賀町235-8 サニービルTANAKA1F
問合せ先:070-2318-5773

吉野山からとんぼ返りして、奈良国立博物館「第77回正倉院展」へ

正倉院展とは、奈良・東大寺にある校倉造りの宝庫「正倉院」に収蔵されている約9,000件にも及ぶ宝物から、毎年60~70点を厳選し、一般公開する展覧会です。

毎年、10月に行われる「開封の儀(天皇の勅使が立ち合い、宝庫に付けられた麻縄の封印を解いて宝物を取りだし、点検・調査する儀式)」の後、選ばれた宝物を秋、奈良国立博物館で展示しています。

収蔵品には聖武天皇・光明皇后の遺愛品の他、東大寺の法要関連などもあり、毎回異なる宝物が出展されるので楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

混雑をできるだけ避けるなら夕方が狙いめ!

吉野山巡りはまた別記事でご紹介するとして…。今回の主目的である奈良国立博物館「第77回正倉院展」をメインにご紹介します。おじゃましたのは11月8日(土)と混雑が予想される週末かつ、会期終了間近という日程です。

奈良国立博物館「第77回正倉院展」を見に行く

当然、混雑は必至。地元の友人からは夕方からがおススメということでしたので、17時過ぎの入館を狙いました。土日祝は20時までですので、ミュージアムショップをチェックする時間を入れて、見学に2時間と想定。

行列は全くなく、すんなり入館できました。日時指定券を購入する際、前後に空きのある時間帯を狙うといいと思います。

人気の展示物には長蛇の列!絶対みたい宝物まっしぐらがおススメ

どうしても見たい展示品を優先してみる

第77回目の見どころは、聖武天皇愛用の「木画紫檀双六局」や「瑠璃坏(るりのつき)」、「平螺鈿背円鏡」、「黄熟香(蘭奢待)」などでしょうか。

順番に見ようとすると時間をロスするので、事前に展示品をチェックし、どうしてもこれは見たい、というものにフォーカスしていくのがおススメです。

今回私は上野の森美術館で行われた「正倉院 THE SHOW感じる。いま、ここにある奇跡-」であらかじめ予習。

「螺鈿紫檀五絃琵琶」のレプリカ
「螺鈿紫檀五絃琵琶」のレプリカ(正倉院 THE SHOWより)

宝物を360度からスキャンして取得した3Dデジタルデータを基に大画面で宝物の細部を紹介する、聖武天皇ご遺愛の「螺鈿紫檀五絃琵琶」や「瑠璃杯」の再現模造(レプリカ)を展示する、高砂香料工業協力により蘭奢待の香りを再現したものを体験など、なかなか見ごたえのある展示会でした。

中でもNHKのフロンティア「蘭奢待(らんじゃたい)天下無双の香りの謎」で杏仁の香り成分が検出された、ということでアロマセラピストとしては興味津々。

蘭奢待の香りを再現
蘭奢待の香りを再現(正倉院 THE SHOWより)

実際にかいだ印象はというと、トップはとてもスパイシーな温かみのある香りで、バニラのような甘さも。科学分析ではラブダナム(シスタス)に近い香りのトーンがあったそうです(我が家にシスタスの精油があったので、あらためて嗅いでみたりしました)。

正倉院展当日は蘭奢待の実物を見ることができました(香りはかげないけど)。ちなみにこの「蘭奢待」という漢字には「東」「大」「寺」隠されている、ってご存じでしたか?

「瑠璃杯」のレプリカ
「瑠璃杯」のレプリカ(正倉院 THE SHOWより)

そして、今回の宝物の見せ方でなんといっても素晴らしかったのが「瑠璃杯」です。コバルトブルーのガラスの盃に、龍のような文様が施された銀製の大脚が取り付けられています。

はるか西方で作られたガラス器に、シルクロード経由で東アジアにもたらされ、そこで付け加えられたものではとのこと。今回はライティングでこのガラス器がより美しく輝くような演出が施され、うっとりするほどの素晴らしさでした。

「平螺鈿背円鏡」は「正倉院 THE SHOW」の巨大スクリーンで超高精細画像で予習。展示会では本物を見ることができて感無量です。

次回はどんな宝物が展示されるのか、楽しみでなりません。

正倉院展の後は古代史オタク友だちと近鉄奈良駅・小西さくら通りにあるイタリアン「カフェ オアシス」で食事を楽しみました。おいしいものがない!?夜が早い(これは本当)などといわれがちな奈良ですが、こちらのお店はとてもレベルが高くおススメです!

混雑必至の奈良「正倉院展」攻略法まとめ

以前、「超 国宝-祈りのかがやき」の時、夜行バスを使って朝一で行ったのですがやっぱり大行列だった(昼間よりはマシかもしれませんが)ので夕方を狙うのが正解だと思いました。

  • じっくり見たければ夕方からの鑑賞がおススメ。予約の際、前後に空きがある時間を選択すべし
  • 事前に見どころをチェックし、どんなところに注目してみるべきか予習すべし
  • 会場内は一方通行でお手洗いやロッカーはなし(外に臨時の荷物預り所がありました)、トイレは先に済ませていくべし
正倉院展攻略法

奈良旅行を1泊2日で企画し、昼間は貸切バスをチャーターして観光、夕方から正倉院展を楽しみ、奈良市内に宿泊がおススメ。

翌日は私のように京都や滋賀に足を延ばして観光もできますよ。

奈良に行く機会がある方はぜひ。次回は番外編として桜の名所・吉野山へ紅葉狩り(!?)に行って来た時のことをご紹介します。

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この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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