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貸切バスの料金は出発地によって違う!?高いエリア・安いエリアはどこ?
- 2020/3/17
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- 貸切バス料金比較

貸切バスを旅行先でチャーターした場合と、地元でチャーターした場合。実は出発地が異なるとバス料金も違うってご存じでしたか?
実は、国土交通省の地方運輸局ごとに目安を示した貸切バスの運賃・料金(上限~下限)が違うため、同じ距離・時間を利用したとしても金額が変わってくるんです。
バス会社ごと、季節・曜日ごと、バスタイプごとの設定も違いますので、ひとことで「貸切バスを借りたら1日いくら」は答えにくいというのが正直なところ。
今回は貸切バスを初めて借りた場合、ちょっとわかりにくい料金計算とその仕組みについて解説していきましょう!
貸切バス運賃・料金の上限・下限を国土交通省が示した理由

「貸切バスの料金ってバス会社が自由に決めていいんじゃないの?」
確かに貸切バス料金を決めるのはバス会社ですが、ある条件をクリアしていないとダメなんです。それは、国土交通省による「貸切バスの新運賃・料金制度」。
平成26年(2014年)4月1日から実施されているこちらの新しい運賃・料金制度は、貸切バス利用者の安全に関わる費用(安全コスト)を適切に反映したものとして導入されたものです。
料金制度では貸切バス料金の「下限から上限」を定めたもので、その範囲内でバス料金を設定して申請すれば問題なし(特に認可は必要ない)となっています。
もちろん、その下限~上限の範囲外の料金設定をすることも可能ですが、その場合、原価コストや利益収支など、料金設定が妥当であるということを示し、認可を受ける必要があります。
このため、バス会社では国交省の新しい運賃・料金制度による上限~下限までの間で料金を決めている場合がほとんどなのではないでしょうか。
こちらの制度導入後、旅行会社が貸切バスを手配した際に、バス会社に対して不適切な「手数料」を請求する事例が多くあったことから、国土交通省に通報窓口を設置。
また、旅行会社の手数料に関する通報窓口として第三者委員会「貸切バスツアー適正取引推進委員会」を設け、バス運賃・料金の「下限割れ」を防ぐ対策がとられています。
貸切バスの運賃と料金の違いって何?

ところで気になるのが貸切バス 「 運賃」と「料金」の違い。「運賃」とは私たちがバスや鉄道などの乗り物に乗り、目的地まで運んでもらった場合(輸送・運送)の費用をいいます。
貸切バスの運賃は、バスを走らせた場合の距離「1㎞あたりの単価」とかかった時間「1時間あたりの単価」を加えたもの。時間・キロ併用制運賃方式と呼ばれています。
一方「料金」とは、基本的な貸切バスの運行に追加された物やサービスについて支払うもので、以下3つの条件が追加された場合に加算されます。
- 2名体制(交替ドライバーが乗務)での貸切バス運行
- 深夜・早朝運行(22時から朝5時まで)に対する割増料
- 特別な装備を持つバスに対する割増料(電動リフト付きバスなど)
貸切バスの料金はこの「運賃」と「料金」の2階建てで算出されているというわけです。
また、もう一つ、貸切バス料金には安全運行のために必要な点検・点呼を出庫前・帰庫後(バスが営業所を出る前、戻ってきた後)それぞれ1時間ずつ行うことと定めています。

このため、貸切バスに実質的に乗車した時間+安全点検を行う2時間分を加えた利用時間として計算されることになります。
【参考記事】
・貸切バスは短時間利用なら安い?貸切バス料金を徹底解説!
同じ利用条件なのに、出発地(エリア)によって貸切バスの利用料が違う理由は?

全国、料金が統一されていれば、バス料金の計算も簡単で、めんどくさくないのにと思うかもしれません。しかしながら、エリアによって貸切バスに対するニーズが異なります。
例えば、人気の観光地である北海道・沖縄は、飛行機で移動し、現地での移動手段として貸切バスは大人気。観光旅行での利用者が多いエリアといえます。
その一方で、観光旅行よりも地元の学校や冠婚葬祭の送迎が多いという地方も。また、人件費も地方によって微妙に異なるため、一律同じ料金とはなかなかいかないようです。
国土交通省では、これら貸切バスのニーズや地方の事情を加味した上で、各地方運輸局ごとに料金を算出しています。このため、貸切バス料金は「地方運輸局ごとに異なる」というわけですね。
国土交通省の地方運輸局とは何?貸切バス料金はどのぐらい違うの?
「地方運輸局」とは国土交通省の地方支分部局(国の行政機関、地方出先機関のこと)の一つ。その地方の運輸・交通に関する業務を管轄しています。
地方運輸局は全国を北海道・東北・関東・北陸信越・中部・近畿・中国・四国・九州の9運輸局が管轄し、沖縄のみ内閣府沖縄総合事務局運輸部が管轄しています。
「貸切バスの運賃・料金」は、各運輸局ごとに計算されているので、同じ管轄内の都道府県は同じということです。
同じ条件で料金計算した場合、最も高い・安いのはどのエリア?

北海道から沖縄までの全エリア、以下の条件でバスを借りた場合を計算してみました。
- 大型バス利用
- 利用時間は9時間(安全対策のための点検運行前後2時間含めた料金)
- 移動距離は300㎞
地方運輸局 | バス料金 |
---|---|
北海道 | 91,025~130,273円 |
東北 | 108,636~156,266円 |
関東 | 103,851~149,028円 |
北陸信越 | 101,189~145,035円 |
中部 | 100,551~145,486円 |
中国 | 110,121~156,783円 |
近畿 | 112,079~160,886円 |
四国 | 94,105~134,530円 |
九州 | 90,959~133,111円 |
沖縄 | 105,226~153,527円 |
この一覧をみると最も高いエリアは近畿(関西エリア)!そして最も安いエリアは九州という結果に(下限料金で比べた場合)なりました。
ちなみに「貸切バス料金」にはバス車両チャーター代、ドライバー代、バス車内で起きた事故をカバーする保険代は含まれていますが、それ以外の実費(駐車場代、有料道路代など)は含まれていません。
観光旅行で利用する場合は、施設入場料やお昼代、ホテル宿泊費など、もろもろの経費が掛かりますのでご注意ください。
▼貸切バスの種類・大きさ・定員数はこちらをチェック!
貸切バスの種類とサイズ比較|大型バス|中型バス|小型バス|マイクロバス
貸切バスの料金は出発地によって違うまとめ

貸切バス料金の計算方法ってとても複雑です。いろいろな条件が重なるとなおさら!「貸切バスの達人」でもいろいろなパターンで料金相場をご紹介していますが、あくまでも目安。
バス会社によって、利用する時期・曜日によって下限から上限までの開きがあります。また、バス会社の営業所からバスに乗車(降車)する場所までの距離によっても料金は違うので、利用が決まったら、ぜひバス会社に見積りをお願いしてみましょう。
「貸切バスの達人」なら複数のバス会社に同時に見積りをお願いできますので、とっても便利!貸切バス料金はしっかり比較して、お得にバスを利用しましょうね。
▼貸切バス料金についてのまとめ
- バス料金は国土交通省が定めた下限から上限の範囲内で計算されていることがほとんど
- 国土交通省の地方運輸局により、貸切バス運賃・料金の単価が異なるため、同じ条件で計算してもエリアごとに料金は異なる
- 料金には「利用時間」と「走らせた距離」、「安全対策のためのコスト」を含めた設定になっている
- 深夜早朝(22時~5時)にかかる運行は割増料金になる
- 運転手が1人で運転してよい時間・距離は決まっており、それをオーバーする場合は交替運転手が必要で割増料金になる
- 電動リフト付きバスなど、特殊なバスは割増料金になる場合が多い
▼47都道府県別の貸切バス料金相場はこちらも参考に
[北海道地方運輸局]北海道(札幌)
[東北地方運輸局]青森|岩手|仙台(宮城)|秋田|山形|福島
[関東地方運輸局]茨城|栃木|群馬|埼玉|千葉|東京|横浜(神奈川)| 山梨
[北陸信越地方運輸局]長野|新潟|富山|金沢(石川)
[中部地方運輸局]福井|静岡|岐阜|名古屋(愛知)|三重
[中国地方運輸局]鳥取|島根|岡山|広島|山口
[近畿地方運輸局]滋賀|京都|大阪|兵庫(神戸)|奈良|和歌山
[四国地方運輸局]徳島|香川|愛媛|高知
[九州地方運輸局]福岡|佐賀|熊本|大分|宮崎|長崎|鹿児島
[内閣府沖縄総合事務局運輸部]沖縄
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貸切バス料金を安く抑えるならバス会社の「比較」がポイント
より安く、お得な料金で貸切バスを手配したいなら、見積りを取り寄せ、バス会社をしっかり「比較」するのがコツです。 見積り依頼はWebから24時間受付。バス会社から回答があったら、料金だけではなく、担当者の対応やサービスなどもしっかり比較しましょう!
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